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Episode:24 天敵

24話投稿ー。


O☆HA☆NA☆SHIの続きですね。




やぁ、人間ヒューマン共に”知られざる真実”って言う奴の、ほんの一部分を教えてやった、

親切な蝗の王(アバドーン)だ。




王女も宰相も、KY野郎どもですら、全員何ごとか”思う処”が在るのだろう、

神妙な顔で俯いているし、王女に至ってはちょっと涙目になっているようだ。











………うむ、カワイイ娘が泣いてる姿を見るのは興奮するな!





(変態!w)


(大変態!!ww)


変態大人へんたいターレン!!!www)


(変態三段活用キタコレ!ww)


(ダメだダメだ、ダメ人間だ!w)


(もうヤダ、この変態w)


(シリアスな空気が木っ端微塵だよ!!)


(さすが王様は格が違ったww)





それほどでもない!(キリッ)


それにしても”変態三段活用”とは、成長したな、貴様ら!

(主に突っ込み的な意味で)




(褒めてえよww)


(そして、嬉しく無い褒め言葉だよww)


(馬鹿なの?死ぬの?)







はっはっはっ、愚かな人間ヒューマン共め、俺らが無表情な顔しながら

マイクロセカンドの時間の中で、こんな漫才をやってるとは気が付くまいw



(ホントにねw)


(気づけたら、超能力サイキックの領域だよw)


(藻マエラ、性質たちわりいなw)






「それで話しを戻すが、あと聞きたいのは、俺達の戦力と宰相殿が感じた違和感に付いてだったな。」



(((そして、何事も無かった様に話しを続けるお前が好きだぁー!w)))



照れるなぁ、おい!



((( だから、褒めてえってのww )))





「それを話すには、そもそもの発端、何故”俺達”が生み出されたのか、

そこから説明しなければならん。


全ての理由は、そこが発端なのだから。



長い話しになる、あんた等人間(ヒューマン)にも、密接に関わって来る事象だから、俺が

その知性を認めて”敬意”を持った王女と宰相殿にも、聴く権利があるだろう。


……まぁ、その他のモブ達には、敬意を欠片も感じてないが、王女達のオマケで聞くだけ聞いてもいいや。」




『『『 酷っ!? 』』』





「それで、聞くか?


聞くなら、長い話しになるから、楽な体勢になるといい。



眷属達オマエラも、モブ共を座らせて楽にしろ。


此処は 俺らが張った結界の中だ、俺らが解除しない限り たとえ俺達が

死んでも解除出来ないんだ、そいつらも結界の中で餓死したく無ければ 俺に

危害は加える事は出来無いし、そもそも普通の剣じゃ俺らに通じないだろ。


伝説クラスの魔剣か聖剣で無い限りは。」





『『『 !!!? 』』』



『……それが本当なのだとしたら、とんでも無い事ですな。


まぁ、それの真偽もお話しを伺っていけば、ハッキリするでしょうし……。


姫様、如何いかがいたしますか?


それがしは、お話しを”伺うべき”と考えまするが?』




「先に、断っておくが、聞けば少なからず”後悔”する事になるぞ?


何時だって、”真実”って奴は残酷で冷酷で、そして容赦が無いモノだからな。


これから話す事は、あんた等人間(ヒューマン)にとっては、特にな。」




『……でも、無関係では居られ無いのですよね?』




「ああ、間違い無く関係して来るだろう。」




『………………聞かせて下さい。』




姫さんは、ややしばらく躊躇ためらう様子を見せた後、しっかりと顔を上げて、

ハッキリと”聞きたい”と言って来た。


…やはり、この姫さんは優秀だ。 しっかりと”覚悟”ってモノを持っている。





「それじゃ、俺達が作った【ケーキ】と【果汁水】を用意しよう、あと宰相殿の

身体に酒は害になるから、この”生命の水(ウィシュクヴェ一ハ)”を飲むといい。


大公の息が掛かった宮廷医師に飲まされ続けた、”微弱な毒”も消えて

無くなるだろう。」





『『『『『 !!!? 』』』』』




「ん? 見慣れない菓子だから食欲が出ないか?


ああ、今更 俺たちが毒を使う意味は無いから、その心配なららないぞ?」




『い、いえ。 そうでは無くてですな。』


『宮廷医師どのが、叔父上の命令で 爺ぃに毒を盛っていたと言うのですか!?』




「ああ、そっちか。


その宮廷医師の息子に、大公の娘が嫁に来ることは裏で決まってるぞ、

そうしたら宮廷医師の家系は”王家と縁続き”になるからな、その医師は”欲”

の為に医師としての誇りも、人としての良識も、ついでに臣下としての忠誠も

棄てちまったって事だろう。


……実に”人間らしい”話だなw」




『そ、そんな……、あの方が。


かつては 私財を投げ打ってまで、後進の為に私塾を幾つも建てたあの方が…。』




「人は変わるモンだろ?


宮廷の中で、”欲望”と言う名の妖怪共と過ごす内に、”染まった”って事さ。」




『なんと言う事だ……。』


『まさか、あの方が……。』


『……ん? ”臣下としての忠誠も”?……まさか!?』




「気づいたか、ラオ…げふんげふん! 宰相殿。」




『もしや、陛下のご病気も!?』


『……え、え?』


『『『 !!!!! 』』』




「その通り、宰相殿と同じ”徐々に身体が弱っていく毒”の所為だ。


やっぱり 気づいて無かったのか、…よほど、その宮廷医師を信用して居たと見えるな。


だから 大公との”骨肉の争い”を嫌い、黙って此処に押し込められたって訳だな。」





『……はい、おっしゃる通りです。


あんな人でも、同じ血が流れる叔父ですし、後継争いで、国が二つに割れたら、

多くの人死が出ます。


それに、自分達が贅沢な暮らしをするには、悪戯に民を弱らせるのは得策では

無い、と言う考えは持ってる人でしたので、少なくとも国民に取っては そうそう

酷い国王でも無いだろうと…。』




「まぁ、お陰でその矛先は”他の種族”に向いてるんだけどな。」





『『『『『 ……… 』』』』』




「それじゃあ、大公一派を始末するに当たって、何の遠慮も無くなった訳だな。」




『…はい、お父様や、爺ぃの命を狙ったとなれば、もはや後継争いでは無く、国家への反逆。


重犯罪人として、放置する訳にはいきません。


何より、実の肉親をその手に掛ける様な人が王になれば、

今は良くてもやがては、この国に住む人々も酷い目に会うでしょう。』



『…左様でございますな。


もはや、彼奴きゃつらを放置するのは、罪悪にしか成りませぬ。』





「ま、そいつは俺らが殺るとして、今度こそ本題に入ろうか。



まず、俺の眷属達はこの世界で生まれたが、俺はそうじゃ無い。


さっき チラっと話しに出したが、”此処とは違う世界で”、人間ヒューマンとして生まれ

そだった。」




『『『『『 ……!!? 』』』』』




「もっとも、本当に純粋な人間ヒューマンじゃ無くて、本来は人間ヒューマンを滅ぼす為の

天敵のような存在が、なんの間違いか、当の滅ぼす筈の人間ヒューマンとして生まれ

ちまったらしいけどな。


だから、物心ついてから毎日が地獄だった。


周りの人間は何故か皆”敵”にみえるし、その原因は不明だしな。



その世界は、此処よりもかなり前に、他の世界の神(・・・・・・)によって造られた、遥かに

豊かで技術や文明の進んだ世界で、この世界が辿たどる、未来の一つ、その可能性

とも言うべき世界と言って良い処だった。


そんな世界の、平和な国の裕福な家庭に生まれた俺にとって、家から出ずに

引き篭もっても生活に不足は無かったが、何時いつか自分は人を殺してしまう

のでは無いか? そんな恐怖を抱いていた。


当時、自分自身を人間だと信じてた俺は、人としての常識と、天敵としての

本能の狭間で、恐怖と葛藤に苦しんでいたんだ。


唯一の例外は、俺の両親だけだったので、家族と共に居られる時間だけが、

俺の救いで在ったけれど、俺の苦しみは歳を重ねる毎に、強く大きくなって

いった。



だけど、ある日突然 そんな俺に救いの手が差し伸べられた。



救いの手を、差し伸べてくれたのは、他ならぬこの世界の【主神ロベルト】と

【神々】だ。



の神々、これ以降は【造物主達】と呼称するが、【造物主達】は自分達の

造った世界に来ないかと言ってくれた。


それは、この【ロベルタ】と言う世界の事だったのだが、此処に来れば世界が

違うので、俺の”天敵”としての本能が発揮される事もないし、俺が居る所為で

両親の暮らす世界が滅ぶ事も無い、と。


唯一愛し愛された、両親と分かれるのは辛かったが、このままでは俺の

所為で、俺の意思とは関係なしに、両親たちも”滅亡”巻き込まれると聞いては

決断せざるを得なかった。



【造物主達】は世界の命運と言う大儀をかざして、俺に強要する事も出来た

だろうに、俺に全てを話し、選択する機会を与えてくれたのだ。


結果、他に道は無かったとしても、俺は自分自身の意思で此処に来ることを

決める事が出来た。


又、ずっと感じてた人の身体を持ちながら、人と自分はドコか、根本的に

違うのでは無いか? と言う疑問も、彼らの説明で納得できた上に、人とは

違う”理想の身体”まで貰った。


人で無くなる事への不安は、欠片も感じなかった。 

むしろ、ようやく本来在るべき姿になったんだと実感したものだ。



そうした、数々の恩義を受けた時の、俺が感じた深い感謝と感動の気持ちは、

あんた等には到底理解出来ないだろう。



だから、俺は【造物主達】の使徒となり、彼らに受けた恩義に報いる為、

彼らの為に働こうと思ったのだ。



…誤解の無いように言っておくが、使徒になる事に関しては、たしかに

【造物主達】からは交換条件の様に、提案はされた。


だが、彼らの提案を断ったとしても、この世界に”保護”してくれた事を、

俺は疑ってはいない。

事実、使徒に為らずに保護された、元の世界の住人とも実際に会ったからな。



偶々(たまたま)、人としての知識を持ち、人とは違う心を持つ俺が、

【造物主達】の使徒としての条件に合致したから 誘われ

俺自身の意思で使徒になる事を望んだのだ。



決して保護と引き換えに強制されたのでは無い、と断言しておく。」





『『『『『 ……………… 』』』』』





「まぁ、いきなり話しの全部を理解する必要は無いぞ。


結局、いま話した俺の前世の話も、前振りであって、さっきの質問の答えでは

無いからな。


それより、折角出したんだから、飲み物と菓子を喰ってみなよ、遥かに文化の

進んだ向こうの世界の菓子だから、かなり美味いと思うぞ?」





『…それでは、お言葉に甘えて。』


『『『『『 ……ぱくっ……!!? 』』』』』




「それで、長々と前世の話をしたが、ここまでで押さえて欲しいのは3つだけだ。


俺が深く【造物主達】に感謝しており、その恩義に報いたいと思ってる事。


俺が、人間ヒューマンと言う生き物の、心の在り方や、その性質を実際に体験して知り

尽くしているって事。


遥かに進んだ、未来とも言うべき世界から来たので、この後の世界と人間ヒューマン

どうなって往くのか、容易く想像出来る事。


……この3つだ、取り敢えずこの3つさえ憶えて貰えればいい。」




「そして、あんた等に関係して来るのは、俺が請け負った使命

『”この世界のバランス”を保ち、平和を維持せよ』だ。」




『……はて、それが我等にどんな不都合が? 神々の立場からすれば、

至極真っ当な望みかと思われますが…?』




「本当にそう思うのか? カテジナ王国の総本山を始めとした各国の

神殿協会がどうなったか、忘れたか?」




『『『 !!!! 』』』




「【造物主達】が望んだ”世界のバランス”を保ち、平和を維持すると言う願い、

これに、真っ向から逆らっているのは、ほかでも無い あんた等人間(ヒューマン)なんだが?




…そう、俺と眷属達、軍団レギオンって言う種族は、あんた等人間(ヒューマン)と言う

【世界のバランス】を崩し始めた種族に対して、新しく用意された。

いや、用意せざるを得なかった、監視者であり。

必要と【俺が】判断したら【天敵】として機能する、抑止の為の戦力そのものなんだよ。」











続きが気になる所で切ってみるワナw

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