Episode:21 ドワーフと拉麺と科学反応と
21話投稿します。
やぁ、【石の都】に滞在中の蝗の王だ。
昨日は【魔神】を倒してから、【星屑の大迷宮】で奴と遭遇した広間に刻み込んだ、”転移呪文の魔方陣”を使って、予め、出発前に【地階層】の入り口付近に刻んでおいた、魔方陣まで転移して来たので、帰る時は一瞬だった。
勿論、【首長・キホーテ】の了解は取り付けてある。
【地階層】から、【星屑の大迷宮】の下層に在る広間までは、かなりの距離があるので『移動が大分、楽になる』と、メチャメチャ喜んで貰えたしw
無論彼らも、”転移呪文”の存在は知ってたし、便利だから何とか出来ないかと思っては居たらしい。
でも、種族的特長って奴で、彼らは魔術に対する適正は無い、魔法防御は高いのにw
適正が有っても、精々僧侶になるくらいだし、仲が良くて付き合いのある、他の種族に頼もうと思っても、やっぱり魔術に対して適正の低い、”獣人系”の種族ぐらいとしか、付き合いが無い。
魔術が得意な【エルフ】とかの、”知的”な種族とは気が合わないらしくて、お互いに敬遠してるそうだ。
…なんと言う典型的な”類は友を呼ぶ”w
気が合うのは同じ”肉体派”または”体育会系”の、所謂”脳筋”タイプばかりって事DEATHねw
……そりゃ、”転移呪文”を用意するのは無理だわw
ん? 【シロアリ】達に頼めば良いって?
ところが、そう上手くは行かないもので、【シロアリ】達は、不思議な力を使う事で有名だけど、魔法を使っている訳では無く、思っただけで発動する、原理のよく判らない力だそうだ。
『自分達も原理は判らないけど、便利だし使えるんだから良いやww』
って事で、済ませているので、自分達にしか効果が及ばないらしい。
所詮、コイツらも”類”に惹き寄せられて集まった”友”ってことだww
俺が推測するに、【シロアリ】達の能力って、多分”超能力”に近い能力なんじゃね?と思うわけよ。
……まぁ、こんな事を分割高速思考を使って思考を廻らせてたりしてる訳なんだな。
何故、分割高速思考を使っているかって?
うん、実は現在結構と言うか、か・な・り、忙しいんだ。
………只今絶賛、大量の”麺玉”を湯きり中なんだYO!!!
<王様、ドンブリここに置くね!!>
<ちょっww それよりスープに味付けてよ!?>
<刻みネギもう無いよ!?>
<これ、カウンターの6番と7番ね!!>
<麺まだー!? スープ冷めちゃうでしょ!?>
「ギョーザ10皿追加来ましたワン!?」
「くまーーっ!?」
…これ、なんてカオス?
「うおぉい!真紅の海原・超辛担々麺、2人前!」
「こっちは、椎茸旨みレボリューション餡かけ焼きそば3人前じゃ!!」
「ワシは、特製焼豚入りラーメン、豚骨味噌味だな!」
「斑海老らーめん、熟成極味噌味、2人前じゃい!」
「豹紋蟹の餃子を、6人前くれい!」
「特製チャーシュー入りタンメン、特盛り海鮮味噌味おくれ。」
………オクレ兄さん!!!?
いや、そんな事はどうでも良いが、コイツら拉麺気に入りすぎだろ!!?
有り得無ーだろ! この熱狂ぶりは!!
…いや、ガチ肉体労働系の種族だから、イケるとは予想してましたよ?
肉体労働系に味噌や豚骨系の拉麺は鉄板だからね!
だ が 此 処 ま で は 予 想 出 来 な か っ た w
しかも、コイツら大喰らいばっかりなモンで 一人で2人前とか、多い時には3人前以上を普通に注文しやがる上に、無駄に声がデケェから うるさいのなんのってww
……此処には、一箇所だけじゃ手が廻りきら無いから、【下層】か【中層】に、
”飛蝗拉麺ドワーフ・中央支店”と【地階層】の【星屑の大迷宮】前あたりに、
”飛蝗拉麺迷宮前支店”の2店舗を建てないとダメかもしれんな……。
…………ドワーフェ・・・・。(;´Д`)
そして、分割高速思考で現実逃避しながらも、俺の手は高速で麺玉を湯きり
し続けているんだなww
……俺達の能力SUGEEEEEE!!
まさに、拉麺作りに最適な種族DEATHね!!!
<いや、そうじゃないから!w>
<忙しすぎて、生まれた目的忘れとるw>
<まただよ(笑)>
<いいから、手を動かせ藻マエラぁぁぁぁぁぁ!!!!>
・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
……うう、やっと終わった……。
<なんと言う 疲労感……。>
<今までの 集落の中で一番キツかった…。>
<さっき、拠点から応援呼んで 店舗の建築準備してたら、頼んでも居ないのに
手伝いだして 魔改造始めちゃってますけどw>
<調理器具の方も、すごい人数でチーム組んで 設計や試作始めちゃってるしw>
<最初にアレコレ考えていたのが空しくなる位、積極的なんですがw>
<それよりも、ヒートアップし過ぎて 出来上がったモノを見るのが怖すぎるw>
<なんだか、予想もつかない方向に逝きそうなんですがw> ←【正解】
今回の この有様を眺めながら、脳裏にこんな言葉が浮かんで来た。
【まぜるな危険】
…ヤツらに、拉麺を教えたのは早まったかも知れんw
<化学反応とか起しそうだよねw>
…そんな科学反応は、嫌すぎるだろぉぉぉぉ!!!!?
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・
……………あれ?
そう言えば、なんか忘れてね?
<…もしかして、最初に依頼しようとしてた三兄弟?>
<ああ、そう思ってた時期が俺達にもありましたねw>
<サンチャ・ポンチャ・パンチャだっけ?>
<センチャ・バンチャ・マッチャだろ?>
<どうでもイイだろw 今更w> ←【酷っ】
<出演フラグ消滅のお知らせw>
<出番が来る前に\(^o^)/オワタ。>
</(^o^)\ナンテコッタイ。>
<三兄弟涙目とかww>
なんだよ、名前の由来とか一応の設定とか有ったのに、出番の前に
退場かYO!w
哀れすぎて涙も出無ぇなw
『 この虫ケラ共、酷すぎるwww 』 【×10】
黙らんか、この【シロアリ】共めw
この、どこにでも居る何の変哲も無い虫ケラに何かヨウカイ?
<そのフレーズ気に入ったんスねw>
<まぁ、最近は行動範囲増えたから ”どこにでも居る”なw>
<”虫ケラ”って部分にも何の問題も無いw>
<俺らの知名度も上がって来たから、居て当たり前って意味では
”何の変哲も無い”って言うのも間違いじゃ無い…のか?>
『 そんな事は良いから、出来た店舗見てよw 』 【×10】
……酷っ!!!?
<あっさり、流されたしw>
<そんな事呼ばわりですよw>
<妖精さんのツンは最高やでぇーーw>
・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
……うわあ……。
<やっちゃったゼ!w>
<予想通りw>
<正直外れて欲しい予想だったけどなw>
< な ぜ こ う な っ た w >
ん? 店舗建築の眷属がこっちに歩いて来たぞ?
<ごめん、抑えきれ無かった。(T T)>
<がんばったけど、無理だったわ。(><)>
<誰がやっても、無理w>
……まぁ、これを制御するのは無理だわなww
気にすんな! 藻マエラは良くやったよw
<うう、王様の優しさに全漏れが泣いた。>
<王様のデレは無敵やでぇーーw>
<うほ! いい王様ww>
こっち来んなwww
俺に尻の穴は無ぇぞ!w
『 え! 無いの? 』 【×10】
おう、俺らは喰ったモノを胃の中で”原子分解”して、その時に発生する
エネルギーを取り込んでいるからな。
老廃物が出る理由も無いんで、尻の穴は要らないんだ。
『…………』
『……原子分解ってナニ?』
『……エネルギーってナニ?』
『……老廃物?』
『…………………………?』
『……とにかく、なんかスゴいんだね~。』
……そうだった、この世界にはまだ 科学知識なんて概念すら無かった上に、
コイツら脳が残念な種族だったわw
「くまっ!(なるほど、理解した!)」
……!? クマSUGEEEEEEEEE!!!!?
なんて、つかの間の平和で漫才しながら、一日が過ぎて逝ったんだ。
……無駄にw




