表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奴隷商人として異世界転生したので、今度こそ自分のために生きていきます  作者: 創作若造
山頂の医師編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
65/73

人的援助はいかがですか?

「いえいえ、こちらこそお忙しい中おしけてしまい、申し訳ございません」


「まさかこんなに早くお返事をいただけるとは、思ってもみませんでした」


「最初は無理かと諦めかけましたが、何とか算段が付きましたので」


「おお、それはそれは頼もしい、では今回の依頼は」


「ええ、お受けいたします」


「ツレヒト様~ありがとうございます。いや本当によかった。あともうすこし遅ければ私の責任問題になるところでした」


「それは・・・お役に立てたようでよかったです」


 これでギルドの会長から僕に対する好感度はかなり上昇したはずだ。しかしいかに異世界とは言えこんな小太りで汗っかきなおじさん相手に恋愛ゲームのまねごとをしなければならないのは正直辛いので、もう金輪際遠慮したい。


「それで、出発はいつになさるおつもりですか」


「そうですね。作戦が決まったとはいえ準備が必要なので明後日にしようかと思っています」


「なるほど、それなら間に合いますね」


「なにがでしょうか」


「いえ、今回の依頼はこのギルドの存続にかかわるもの、それなので本来であれば以来の仲介以外は基本的には関与しない方針ですが、ツレヒト様が望まれるのであれば人員や道具など、できる限りのサポートをさせていただきます」


「それはありがたい」


 正直チセから受け取った買い物リストには、大体必要な予算まで書かれており、それは今の僕らの懐の一割ほどの金額だった。それくらいならあまり大きなダメージにはならないが、節約できるのなら、節約しておいた方が今後のためだ。しかし僕が気になったのはそれではなかった。


「お心遣い感謝します。それで一つ気になったのですが、人員とは」


「ええ、そうですね。倒したイノシシの素材を運ぶためや、最悪突進してくるイノシシ相手に囮として使うこともできますが、いかがなさいますかな」


「そのような危険な役目を担うということは、ギルドの職員も大変ですね」


 おそらくそんなことはないが、これはあくまでカマかけというやつだ


「いえいえ。私どもの職員にそのような危険なことをさせるわけにはまいりません。囮として使うのは獣人の奴隷です」


 やはりそうか。今の会話の中で会長は自身が獣人の奴隷をギルドのために運用できる立場であると、正式に認めた。つまりは思った通りギルドの管理する施設の中に奴隷を売買するところあるいは収容するところがある。その予測が確信に変わった。


「ほう、なるほど、つまりは会長さんはそれほどたくさんの奴隷を有していると」


 もう少しだけ踏み込んでみようと、重ねて質問したところ会長の表情が少しだけ曇った。


「私個人で持っているものではありません。あくまでギルドとして管理している奴隷です・・・そうですね、できることならあまり公言したくないのですが」


 会長は汗をぬぐうのをやめ、目のまえの飲み物に口をつけた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ