裏切りの裁き
「フレイムソード!」
「おお、炎属性の魔法か。やるねぇ。もう使い方を理解したのですか。」
「今だ、メイユン!」
「二度も同じ手は効きませんよ。一回目も効いてないけど。」
「悪いわね、これは罠なのよ。」
「食らえ、真空黒斬!」
「何だとぉぉぉ!」
「俺はあらかじめ真空黒斬を周りに忍ばせ、お前が後ろを振り返り、無防備になったところで仕掛けた。これも、全てカンナがくれた事。」
「す、すごいですよ。感動しました。ただ残念でしたね。メイユンちゃんを捕まえちゃいました。裁きの時間です。死んでください。」
メイユンの体は黒い闇で包まれていた。
「貴方達は少々単純なんですよ。それじゃ強くなれません。最後まであきらめないことが大事なんですよ。」
「そうか、俺たちのどこがあきらめてるって?」
「マジカルフレイム。」
「何こいつ魔法が使えるのか!くそっっっっ。何でここまで追い込まれなきゃならないんだ。むかつくむかつくむかつくぅぅぅ、最高にむかつく!絶対に殺す。これは俺の意思でもある。」
「やっと本性が出たか。もう遅い。人を殺すときは自分の意志で殺せ。死んだ人が報われないじゃないか。」
「くぅぅぅぅぅ。絶対に許さないぞ、エルピスぅぅぅぅ!」
「勝手にしやがれ。お前の事なんてどうでもいい。俺はお前を裁いたまでだ。裏切り者のお前を。」
やがて数日が経った。俺たちの心の寂しさは一生消えないだろう。俺達はカンナの墓を立て、バラの花をお供えした。戦い抜いた戦場の姫は一生騎士たちの心に残り続けるだろう。
2章まで読んでいただきありがとうございました。5章完結を目指しております。どうか最後までお付き合い頂けると幸いです。




