ロックス~騎士としての自覚~
「なるほど、チームプレイをしたつもりか。はたまた俺を上回ったつもりか?言っただろう、ロックス、お前を朽ち果てさせると!」
「何、体が斬られていた!」
「真空斬のようなものを使えるのは、嬢ちゃんだけじゃない。俺のヘルホーンアッパーは、真空の刃を空気中に隠し、頃合いを見て殺しにかかる。どうだ、絶望したろう?俺はお前の絶望した顔が見たかった。ありがとう、これで一つ目の目標は達成したよ。そして、今から残りの目標も達成させる。俺に歯向かったやつを皆殺しにする!」
なんだと、ロックスさんが殺されたのか?あの牛男強すぎる。ただ、二人が立ち向かったのにもかかわらず、俺が逃げるわけにはいかない!絶望や悲しみよりも怒りが勝る。俺は気が付くと立ち上がっていた。
「お前、名前は?」
「俺の名前はバロンだ。獣人の村に生まれ、村を壊された。お前と同じような境遇だよ、エルピス君。」
「そうか、それはつらいことだ。俺にもよく分かる。」
「そうだろう。わかるだろう。」
「ただ、だからといって悪の組織に入る理由はない!悪の組織に入った以上俺とお前を一緒にするな。」
「なんだと貴様ぁ。俺から見ればお前たち整光騎士団は悪の存在。そんな言葉通じるか。大体お前が俺を殺そうとしたところで何になる?お前は弱い。残念だったな。ここで何もすることができない絶望の渦の中で死ね!」
「時間は稼げたようだな。確かに俺は弱い。でも忘れたのかこの場に何人いるのかを!」
「まさか、貴様。」
「もう無駄よ。すでにあなたの体は真空黒斬に切り刻まれている。」
「ロックスさんは騎士としていつも油断をしなかった。お前は油断をした。それがお前の敗因だ!」
俺たちは十二星剣を倒した。しかし、ロックスさんの死の悲しみはそう簡単に消えるものではなかった。




