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テラ  作者: 浜北の「ひかり」
Photon TERA
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35/47

Photon:35 あっちに向かって

 目が覚めた。今のもすべて夢の中で話していたことだったのだろうか・・・。

「どうした?テラ。」

ノナの声がした。その方向を向くと眠たそうな目で起きているノナの姿があった。

「いや・・・。この世界から出た人は何人もいても、ここから出れた人はいないんだなぁって。」

「何の話だ?。」

ノナにはわからなかったらしい。

「あっ。ごめん。なんでもないんだ。そんなに気にしないで。」

「たぶん。お前と俺の目指しているところは同じだと思う。安心しろ。俺もオリジナルから得ている手がかりは少ない。」

そうか・・・。之なにもオリジナルはいる。おそらくノナもそんな話をオリジナルとしたことがあるのだろう。

「ノナは寝ないの。」

「・・・しばらく悪夢ばっかりでね。寝たくないんだよ。」

「悪夢を見ても寝なきゃ。寝不足で倒れちゃうよ。」

「フッ・・・。ありがとう。・・・テラ、これから向こうに向かって歩いて行くんだけど。」

ノナはそう言って暗闇の向こうを指差した。

「あっちに何かあるの。」

「何もないかもしれない。歩きまわらなきゃ出口は見つかんない。それはもう知ってるだろ。あっちは猛獣の谷って聞いたことがあるんだ。だから言ってみようと思う。」

「猛獣って。僕たちじゃ倒せないような。」

「・・・倒せたら、そこじゃないってことがわかるだけいいんじゃないのか。」

確かに・・・。

「うーん。二人ともいい加減にしなさいよねぇ。」

マナが寝言を言ったかと思うと体中がしびれた。夢の中で電撃でも放ったのだろう。

「・・・たまったもんじゃねぇなぁ・・・。」

ノナも僕も焦げた跡が残ってしまった。

「・・・。」

「あの谷かぁ・・・。」

「ああ。デス・バレーが本当のデス・バレーか確かめに行こうぜ。」

そういっての名は眠りについた。僕も眠ろうとしたけど、なかなか眠れない。しばらくすると太陽が昇ってきた。

 朝。その谷に行ってみたけど「デス・バレー」とは無縁だった。

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