Photon:33 心の中
それからというものの名の言うとおり、賞金稼ぎに会う時が増えていった。その理由は僕にフォノアが宿っているからというけど、自分が好きでこの能力を得たわけではないし・・・。
「ねぇ。フォトンオリジナルの君はどうして僕に宿ったの。」
心の中で会話をした。オリジナルとはこうして話をすることができる。
「それは君の心が知っている。僕が知ったことじゃない。でも、遺伝っていうのは考えられる。」
「遺伝。」
「ああ。君は見たところ中学生だ。だから、まだ遺伝とかまでは学習が進んでいないと思う。」
確かに。理科の授業で遺伝をやったことはない。首を縦に振った。
「遺伝っていうのは君のお父さんやお母さんの特徴が君に移ることを言うんだ。ほら。よく子は親に似るっていうじゃないか。簡単に言えばそれと同じことだ。クノアの少年は父親もクノアだった可能性が高い。だから、遺伝だという説も一説にはある。」
「一説には・・・。つまり、遺伝じゃないこともあるってこと。」
「そうだ。代表的な例としてはこの世界に来て、その力が宿ったという例。まぁ、最初からこの世界に住んでいて、その力が宿ったという例のほうが少ない。この中にいるほとんどの人間は別の世界からやってきたものが多い。その別な世界でどんなことで生活をしてきたか。能力の半分は自分の心で決まることもある。」
「・・・つまり、悪さをすれば、悪いオリジナルが取りつくってこと。」
「そういうことだ。君は優しい。その優しい心には明るいオリジナルが取りついたってことさ。まぁ、そんなに深刻に考える必要はない。君の心さえ優しければ僕はずっと君といられるんだからね。」
「・・・。」
僕は心に住んでいるオリジナルに僕の父親のことを知ってもらいたくなった。どうしても。戦ううえでどうしてもオリジナルにも知ってもらいたいことだった。
「何・・・。君の父親は・・・。」
「うん。もしかしたら、僕はそのために・・・。」
「なるほど・・・。フォノアの大元帥かぁ・・・。その息子に手を貸しているのかぁ・・・。分かった。君のお父さんが自分を止めてくれというなら、僕は喜んで手を貸す。もちろん。それを操作するのは君だけどね。」
「それは十分よくわかってる。でも、止めるためには殺しても構わないと僕に言った。」
「それなら殺してもいいんじゃないのか。」
「そんなことできない。僕はお父さんを生きて帰らせたいんだ。」
「・・・君の優しさには感服するよ。でも、それだけじゃこの世界から脱出することはできない。君には教えてあげるよ。この世界から脱出する方法を・・・。」




