# 第二話 **「天才軍師は毒舌美少女!?」**
# 第二話 **「天才軍師は毒舌美少女!?」**
朝日が昇る頃。
「総員、訓練場に集合!」
レオンの大声が駐屯地に響いた。
しかし——。
「隊長、まだ眠い。」
「朝飯が先だ。」
「釣りに行ってきます!」
「酒が切れた!」
誰一人、集まらない。
レオンは頭を抱えた。
「この部隊、本当に軍隊なのか……。」
その時だった。
「だから言ったでしょう。」
透き通るような声が響く。
振り返ると、一人の少女が立っていた。
銀色の長い髪。
青く澄んだ瞳。
年齢は十七歳ほど。
軍服をきっちり着こなし、胸には軍師の紋章が輝いている。
「あなたがレオン隊長ですね。」
「えっと……君は?」
少女は一礼した。
「私は**セリア・エルフィード**。今日から、この部隊の軍師を務めます。」
「軍師!?」
「はい。」
「そんな話、聞いてない!」
「司令部は伝え忘れたのでしょう。」
「絶対そうだ!」
兵士たちは口笛を吹いた。
「美人だ!」
「隊長より強そう!」
「俺たちの部隊、今日が全盛期じゃね?」
セリアは兵士たちを見渡し、小さくため息をついた。
「……ひどいですね。」
「え?」
「これほど統率の取れていない部隊は初めて見ました。」
兵士たちが一斉に抗議する。
「自由って言え!」
「個性だ!」
「俺たちは仲良しだ!」
「昨日まで殴り合ってたでしょう。」
「……。」
誰も反論できなかった。
レオンは苦笑いする。
「まあ、みんな悪い人じゃないんだ。」
「隊長。」
「はい?」
「あなた、お人好しですね。」
「よく言われる。」
「だから騙されるタイプです。」
「それもよく言われる……。」
兵士たちは大笑いした。
「隊長、弱い!」
「否定できない!」
笑い声に包まれる中、突然、見張りの兵士が駆け込んできた。
「大変です!」
全員の表情が変わる。
「東の村が盗賊団に襲われています!」
空気が一瞬で張り詰めた。
「盗賊は何人だ!」
「約二百人!」
セリアが地図を広げる。
「今の兵力なら勝てます。でも急がなければ村人に犠牲が出ます。」
レオンは迷わなかった。
「出発だ!」
兵士たちは武器を手に取る。
ガイルが大剣を肩に担ぎ、笑った。
「ようやく仕事か。」
レオンは八〇〇人の仲間たちを見回す。
「今日の戦いは、敵を倒すためじゃない。」
兵士たちは静かに耳を傾ける。
「村のみんなを守るための戦いだ!」
その言葉に、一人、また一人と力強くうなずいた。
「おおっ!」
「村を守るぞ!」
「世界を変える第一歩だ!」
八〇〇人の足音が、大地を揺らし始める。
レオンたちの初陣。
それは、伝説の始まりとなる戦いだった。
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## 次回予告
**第三話「八〇〇人、初陣!」**
焼かれる村。
泣き叫ぶ子どもたち。
圧倒的な盗賊団を前に、レオンは一つの決断を下す。
「全員、村人を最優先で救え!」
世界を変える軍団の、最初の戦いが始まる――。




