僕たちの終着点
僕は彼女に殺された。
これで僕らは『殺したー殺された』の関係からは離れることはできない。
死ぬ僕が唯一、彼女と持っている繋がりがこれだ。
痛い… 痛い。そして眠い。
………痛い?
? …痛くない? あれ?
どうやら僕は草っぱらの中で仰向けで寝ている様だ。
ここはどこだろう?
上半身を起こし、あたりを見渡すと先ほどと同じ屋敷と門の間のところの様だが屋敷が燃えた後の様でさっき僕達がいた時よりも酷い状態になっている。
また、さっきと違って草がボーボーになっていて本当にここが屋敷の庭なのかが確信を持てない。
僕の右側には左目を閉じているキラがいた。
さっきまでの怪我がなく身綺麗で僕よりも少し背が低い。
「キラ?…!あれ?」
自分の出す声がいつもと違う?
そう思うか思わないかのうちに「良かったよ」と、言いながらキラが僕にしがみついてきた。
危うくまた仰向けに倒れそうになったが何とか踏ん張った。
………。
覚えてるんだ。
死んでから今まで、誰かが僕の代わりに動いていたことを。
この数ヶ月、どんな気持ちでキラは僕のことを待っていたんだろう。
そう思うと、僕よりも小さくなったキラがとても愛おしく感じて仕方ない。彼女を抱きしめたいと思って、そのために僕は両手をあげた。
嫌われ鬼娘と彼女に恋した─僕と己─ 終




