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秋雨  作者: 桜田環奈
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段ボールとゴミ箱


それからの私の行動力は凄かった。


自分でも驚く程、すぐに行動に移した。


有難かった事は学校に退職届を提出すると、


今月いっぱいは有給で、


来月からはまた元の学校に転勤という形で


戻れる事になった。


ちょうど産休に入った講師の後任を探していたらしい。


菜々子はああ言ってくれたけど


すぐに家も探した。


多少妥協しなければならなかったけど、


前の家のすぐ近くにいい物件が見つかった。


引っ越し業者の手配も終わったし、


荷造りもだいたいが終わった。


京太からは毎日数件の着信があったけど、


未だに出る事も掛け直す事もしていなかった。


最後の段ボールに荷物を詰める時、


白い封筒は入れずに、捨てた。


まだどうしても、髪を切る気にはなれなくて、


菜々子にそれを言うと切らなくていいと言った。


いつかは切るんだから、と。


引っ越しの前夜、あの日から1ヶ月。


はじめて京太へ電話をかけ直した。




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