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秋雨  作者: 桜田環奈
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一番正解に近い答え


菜々子は、何も言わずに全部聞いてくれた。


途中何度も詰まりながら話したのに、


何も言わずに聞いてくれていた。



「私なら結婚するかな。」



そして、菜々子は迷いもせずにそう言った。



「でも、郁なら結婚しないだろうね。


ここに帰ってくれば?


仕事も辞めちゃえばいいじゃん。


私のところ今募集してるよ?


全部やめて、とりあえずやり直したら?」



それが一番、正解に近いのかもしれない。


2人を傷付けると思ったけど、


もう、とっくに、傷付けてる。



「1ヶ月なら居候していいよ?


但し、1ヶ月だけだからね。」



菜々子はケラケラと声を上げて笑った。


ありがとうと呟くと、ギューと私を抱き締めた。


とりあえずシャワーを借りて、服を借りて、


久しぶりにお気に入りだったあのバーに


飲みに行く事にした。


菜々子が居てくれて本当に良かった。


心からそう思った。




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