12月5日(4) ドラゴン娘は正義の味方を志す
4月28日 3/3
夕食の仕込みを終えて居間に戻ると、相変わらずディーネが特訓を続けていた。
それは良いのだが…。
「はあぁぁ…!」
何かポーズ取ってる。
あれだ、特撮ヒーローの変身ポーズの途中みたいな。
何故に。
「…何してんの?」
「無論特訓じゃが?」
いや、そんな見て分からないかとばかりに言われても。
「…そのポーズは?」
「ただ座ってやっているのも飽きてのう。 それにこの前見た、トクサツひーろーとやらの変身、見た目の形質を変えるという意味では人化の魔法に通じる物がある。 変化の切っ掛けにするにはいいかと思っての」
「…そうなんだ」
「それにな」
「それに?」
「格好いいではないか」
「…」
「己の正体を隠して戦い、その功績を誇れども世に誇示するでもなく、ただ自らの正義に従って悪を討つ…。 素晴らしい、正義の味方とはよく言ったものだ。 我も力ある存在としてかくありたいものよ」
あ、実は凄く気に入ってたのね。
そういや最初に特撮見た時もかぶりつきだったな。
明日の買い物の時、ついでにレンタルショップで特撮物のDVDでも借りてやるか。
「そんな訳で少しでも彼らの高潔な精神に近付くべく、こうして真似ているのじゃ」
それは魔法的には意味があるのだろうか?
いやまぁ魔法が精神的な面の有る技術なら、気分高揚は重要な気もするが。
…魔法知識の無い俺が考えても無駄か。
「はぁー…はっ!」
…まぁそれで上手く行くなら良いか。
好きにさせとこう。
「俺は仕事してるから、根詰めないで休憩もしろよ」
「うむ…手の角度はやはりこうか? で、足はこう…」
主旨ズレてね?




