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ドラゴン娘とラノベ作家の現代生活  作者: 福耳 田助
2章:ドラゴン娘は現代生活を学ぶ
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24/37

12月5日(2) ドラゴン娘はタンメンを啜り、異界の食事情に驚愕する

作品に日付を追加しました。


4月28日 1/3


「頂きます」

「イタダキマス」


 タンメンを前に両手を合わせて挨拶。

 最近はディーネのその動作も様になってきている。

 それは兎も角。


 ズズー


「はっふ…」


 シャキ シャクシャク


 熱い、美味い。

 野菜の旨味と甘みがスープによく出てる。

 野菜の炒め具合も丁度良かったな、良い歯応えだ。


 ズルル ズルルルルッ ズズッ


「ふぅ…」

「おお、野菜で見えなかったが、これもラーメンじゃったのか。 しょーゆらーめんとはまた違うが、スープに野菜の甘みが溶け出て美味い!」

「タンメンて言うんだよ」

「たんめんか…。 しょうゆらーめんと言い油そばと言い、同じらーめんでありながらこうも違うとは、らーめんというのは奥が深いのう…」


 何やら難解な命題に直面した哲学者のような顔で頷くディーネ。

 いや、そんな真剣に考えるほどの事じゃ…。

 …まぁ良いか、ラーメンが奥深いのは事実だし。

 普通に出掛けられるようになったら、何処か名店にでも連れて行ってやろう。


「しかし何じゃろう、この前のらーめんとは麺の味がかなり違うの? 決して不味い訳では無いんじゃが、安っぽいというか何と言うか…」

「そりゃインスタントラーメンだからな」

「いん、すたんと?」

「袋麺とも言うが、ざっくり言うと麺もスープも纏めて小鍋一つで作れる、保存食のラーメンだ。 値段も安い」

「何…!? 保存食という事は、何時でもこの味が食べられるのか…!?」

「水と鍋さえあればな。 後は袋麺に対して、カップ麺というのもある」

「それも鍋だけで作れるのか?」

「カップ麺の場合はお湯だけで出来る。 使い捨ての容器に入った状態で売られていて、お湯を注いで蓋してちょっと待てば出来上がりだ」

「何と…」


 何か凄まじい衝撃でも受けたかのような顔で固まったな。

 確かに所謂インスタント麺は日本人の偉大な大発明だと思うが。


「ううむ、保存食でこれほどの味が出来るとは…。 我の世界の干し肉と堅パン一辺倒の保存食とは大違いじゃ。 てれびや本のような娯楽が普及している事といい、保存食にこれほどの手間と技術を投じている事といい、この国は豊かなんじゃのう」


 日本が豊かなのは確かだけど、実感するポイント可笑しくね?

 いや、食や娯楽に金と時間を掛けられる余裕がある、って意味では間違ってないのか?

 一般庶民の生活にそれなり以上の余裕が無いと、そういう所は発展しないしな。


「それにしても(ハフハフ)安っぽいとは言うたが(ズルズル)これはこれで癖になる感じが(シャクシャク)…」


 …そんな深い考えがあるようには見えねえなぁ。



 

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