12月5日(1) ドラゴン娘は特訓してる
4月14日 3/3
「むむむむむ…!」
明けて翌日の既に昼前、ディーネは朝から特訓に励んでいる。
成果は間違いなくあるようで、昨日は三分の二までしか縮まらなかった角や翼が、今は二分の一まで小さくなっている。
完全に消すのは難しいらしいが、最低でも服の下に隠せるぐらいに小さく出来れば大丈夫だろう。
(これなら今日中に何とかなりそうだな)
ディーネの努力する姿を横目で見つつ、昼食のメニューを考える。
まず残っている食材を確認。
冷凍庫に豚バラ肉の薄切りと、豚挽き肉が少々。
冷蔵庫には卵一パック、ベーコンの切れ端、納豆。
野菜が人参二分の一本、玉葱一個、キャベツ四分の一玉、じゃが芋一袋。
後は各種調味料は不足無し。
こうして並べると意外に量があるが、問題は…。
「主食が無いな…」
全く無い訳では無いが、米もパンも二人分で一食ずつ、明日の朝までの三食分には足りない。
こういう時に限って乾麺の類、うどんもそばもパスタも無い。
「パンは明日の朝食にするとして、今日の昼と夜か」
材料を並べた時点で今日の夕食は既に決まっている。
米はそっちに回したいから、問題は今からの昼食だな。
「こういう時はアレだな」
言いつつ食料ストッカーから取り出したるは、五食入り袋麺(塩味)。
「今日の昼はタンメンに決定~」
♦ ♦ ♦ ♦ ♦
メインは勿論袋麺(塩味)。
ラーメンそのもので言えば醤油味の方が好きなのだが、タンメンはやはり塩味。
特にマ◯ちゃんの一番シンプルな塩ラーメンが俺の好みである。
今回使うのは三食分。
二人前なのに三食使う理由はもはや言わずもがなであろう。
具材として豚バラ肉、キャベツ、玉葱、人参。
もやしも欲しい所だが今回は無し。
最初に麺茹で用のお湯を沸かす。
袋麺なんだから当然小鍋一つで作れるのだが、ここは拘っていく。
袋麺を美味しく作る一番のコツは、麺とスープを別々に作る事だ。
麺を茹でたお湯にそのままスープを溶かすと、麺から出たデンプンで色が濁るし、味もぼやけてしまうのだ。
この間に具材の用意、今回は簡単に手抜きでいく。
先ずキャベツは手で千切る。
葉の部分は細かくし過ぎると食べづらくなるのでやや大きめに、芯の近くは固くならないよう細かめに。
人参はピーラーで皮を剥いた後、そのままピーラーで身の部分を削いでいく。
ピーラーが使えないぐらい細くなったら、残りは夕食用に廻す。
豚肉と玉葱は手ではどうしようもないので包丁で。
玉葱も夕食用に中心部分、全体の半分ほどを分けておく。
具材の用意が出来た所で次はスープ作り、と言ってもお湯を沸かして粉末スープを溶かすだけだが。
因みに通常500mlの水で作る袋麺の場合、スープと麺を分けて作る時には凡そ300mlがスープ量の目安である。
もしやるなら自分で味を見ながら調節して頂きたい。
出来たスープを一度コンロから降ろしたタイミングで、丁度麺用のお湯が沸いた。
ここからの作業は一気だ。
深めのフライパンを熱し胡麻油を適量、レンジ解凍済みの豚肉を炒め解す。
このタイミングで鍋に麺を投入、茹で時間は袋に書かれてる時間より早くなるように注意。
フライパンに野菜を纏めて入れ、塩胡椒を薄味めに振り、鍋の麺を解しつつ炒め上げる。
そして面が茹で上がる直前に、強火のままのフライパンにスープを…。
ジュワァァーーー…
うーん、堪らん。
このスープを入れた時の音と匂いがタンメンの醍醐味だな。
茹で上がった麵を笊に上げ湯切り、用意しておいた丼に1:2で分ける。
勿論2がディーネの分である。
先にスープだけ注いで麺を解し、最後に具を載せて…。
「完成~」
さて、持って行ってやるか。
「良い匂いじゃ」
「…丁度出来たから持って行って良いぞ」
「うむ!」
何かもう慣れたよ。




