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ドラゴン娘とラノベ作家の現代生活  作者: 福耳 田助
2章:ドラゴン娘は現代生活を学ぶ
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23/37

12月5日(1) ドラゴン娘は特訓してる

4月14日 3/3


「むむむむむ…!」


 明けて翌日の既に昼前、ディーネは朝から特訓に励んでいる。

 成果は間違いなくあるようで、昨日は三分の二までしか縮まらなかった角や翼が、今は二分の一まで小さくなっている。

 完全に消すのは難しいらしいが、最低でも服の下に隠せるぐらいに小さく出来れば大丈夫だろう。

 

(これなら今日中に何とかなりそうだな)


 ディーネの努力する姿を横目で見つつ、昼食のメニューを考える。

 まず残っている食材を確認。

 冷凍庫に豚バラ肉の薄切りと、豚挽き肉が少々。

 冷蔵庫には卵一パック、ベーコンの切れ端、納豆(ひきわり)。

 野菜が人参二分の一本、玉葱一個、キャベツ四分の一玉、じゃが芋一袋。

 後は各種調味料は不足無し。


 こうして並べると意外に量があるが、問題は…。


「主食が無いな…」


 全く無い訳では無いが、米もパンも二人分で一食ずつ、明日の朝までの三食分には足りない。

 こういう時に限って乾麺の類、うどんもそばもパスタも無い。


「パンは明日の朝食にするとして、今日の昼と夜か」


 材料を並べた時点で今日の夕食は既に決まっている。

 米はそっちに回したいから、問題は今からの昼食だな。


「こういう時はアレだな」


 言いつつ食料ストッカーから取り出したるは、五食入り袋麺(塩味)。


「今日の昼はタンメンに決定~」


      ♦     ♦     ♦     ♦     ♦


 メインは勿論袋麺(塩味)。

 ラーメンそのもので言えば醤油味の方が好きなのだが、タンメンはやはり塩味。

 特にマ◯ちゃんの一番シンプルな塩ラーメンが俺の好みである。

 今回使うのは三食分。

 二人前なのに三食使う理由はもはや言わずもがなであろう。


 具材として豚バラ肉、キャベツ、玉葱、人参。

 もやしも欲しい所だが今回は無し。


 最初に麺茹で用のお湯を沸かす。

 袋麺なんだから当然小鍋一つで作れるのだが、ここは拘っていく。

 袋麺を美味しく作る一番のコツは、麺とスープを別々に作る事だ。

 麺を茹でたお湯にそのままスープを溶かすと、麺から出たデンプンで色が濁るし、味もぼやけてしまうのだ。


 この間に具材の用意、今回は簡単に手抜きでいく。

 先ずキャベツは手で千切る。

 葉の部分は細かくし過ぎると食べづらくなるのでやや大きめに、芯の近くは固くならないよう細かめに。

 人参はピーラーで皮を剥いた後、そのままピーラーで身の部分を削いでいく。

 ピーラーが使えないぐらい細くなったら、残りは夕食用に廻す。

 豚肉と玉葱は手ではどうしようもないので包丁で。

 玉葱も夕食用に中心部分、全体の半分ほどを分けておく。


 具材の用意が出来た所で次はスープ作り、と言ってもお湯を沸かして粉末スープを溶かすだけだが。

 因みに通常500mlの水で作る袋麺の場合、スープと麺を分けて作る時には凡そ300mlがスープ量の目安である。

 もしやるなら自分で味を見ながら調節して頂きたい。


 出来たスープを一度コンロから降ろしたタイミングで、丁度麺用のお湯が沸いた。

 ここからの作業は一気だ。

 深めのフライパンを熱し胡麻油を適量、レンジ解凍済みの豚肉を炒め解す。

 このタイミングで鍋に麺を投入、茹で時間は袋に書かれてる時間より早くなるように注意。

 フライパンに野菜を纏めて入れ、塩胡椒を薄味めに振り、鍋の麺を解しつつ炒め上げる。

 そして面が茹で上がる直前に、強火のままのフライパンにスープを…。


 ジュワァァーーー…


 うーん、堪らん。

 このスープを入れた時の音と匂いがタンメンの醍醐味だな。

 茹で上がった麵を笊に上げ湯切り、用意しておいた丼に1:2で分ける。

 勿論2がディーネの分である。

 先にスープだけ注いで麺を解し、最後に具を載せて…。


「完成~」


 さて、持って行ってやるか。


「良い匂いじゃ」

「…丁度出来たから持って行って良いぞ」

「うむ!」


 何かもう慣れたよ。




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