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元管理職、経済力で異世界を支配する  作者: わた
二章

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第五十一話 呼び出し

朝からブラブラしていたら昼になっていた。

今日出発するには遅すぎる。


それに荷台も買わないといけない。

一つの街を移動するだけでこんなにコストがかかるとは思わなかった。


ひとまず、荷台を買いに市場へ向かおう

と思っていたが


「あの、あなたですよね?最近大量のクレドを使っている人は。」


全身が鎧の変な人に声をかけられた。顔にもつけているから誰なのかわからないけれど声からは女性な気がする。


「変な人の話は聞いてはいけないと学んでいるので。」


聞いてはいけないじゃなくて、ついて行ってはいけないだけど。


「領主があなたのことを探しています。ついてきてください。拒否権はないです。」


話が通じない、というか聞いていない。


しかも、独裁社会みたいなことしてる。

もしかして逆らったら死刑?


「早くついてきてください。」


もはやどうしようもないので付いていくことにした。


ついて行った先には大きな屋敷があった。

前の世界でも見たことがない。


「デカい家だな。」

新入りのハナがペットたちと話している。

でも俺の家じゃないんだよな。


「動物は外で待機をお願いします。」

「え〜、ちょっとくらい良いだろ。」

ハナが反論した。


「規則なので」


厳しい人だな。


「そういうことだから待っててな。」

宥めるとみんな渋々了承したようだ。


一匹

「俺は突撃すればこのくらいの壁ならぶっ壊せるんだけどな。」

とか言っているやつがいたけど。


気にしない、気にしない。

知らぬが仏。知らぬが花。


「ではご案内いたします。」


ついていく途中で一応釘をさした。


「ノアさん、変なこと言わないでくださいね?」

「どんだけ信用ないんだよ。」


今までの行動が行動だからな。


「こちらでお待ち下さい。」


応接間のような場所に通された。


しばらく待っていたら若い人がやって来た。


「突然呼び出してすみません。お名前をお聞きしてもいいですか?」

「え、えっとソウマセイジです。」

「ソウマさんですか。呼び出した理由はですね…」


まあ、なんとなくわかるけどね。兵士の方も言っていたし。


「一週間で約1000万クレド以上も使った方がいると聞いたので。」


実際にはもっと使ってんだけどね。

でも、気になるのは当然でしかない。


「ズバリ聞きます。あといくら持っているんですか?」


あなたの街で売ったドラゴンの素材だけだけど。


「大体1000万クレドですね。」

「いっせんまん?ですか?」


なんか兵士の人がドン引きしてる。

お金を持っている本人も驚いているし。


「あの、小さい町の1年間の予算ぐらいですよ?」


そんな莫大なお金なのか。実感が本当にない。

もともと2000万クレドもっていたなんて言ったらなんて言われるんだろう。


そんな額を直で持ち運んでいるなんて危ないな。

インベントリの中だから盗まれることはないと思うけど。


「どうやって持ち運んでいるんですか?」

「あはは、まあどうにかしてます。」


うまい具合に誤魔化せないけど、あまりインベントリのことは人には話さないほうがいいと思う。


「話しにくかったら別に大丈夫ですよ。」


気遣いが助かる。それなら用事はもう済んだのかな。


「あの、一つお願いができませんか?」


お願い?なんか嫌な予感がする気がする。


「この街で働いてくれませんか?というか、管理職につきませんか?」


え〜?……どういうこと?


「お金はしっかり払いますので」


なんで?俺が手に入れた金は全てドラゴンの素材なのに。ほとんど自分の力では稼いでないけど。


「アドバイザーみたいな感じならいいですけど、あんまり期待しないでくださいよ?」


「収入は20万クレドでいかがです?」


そ、そんなにもらえない!


「に、20万ですか!?」

「た、足りませんでしたか?」

「い、いやそうじゃなくて。」

「30万クレドですね。わかりました。」

「もらわなくて結構です!」

「流石に無料はいけません!少なくとも10万クレドは!」


いらないのに、申し訳ないなあ。


「あの、早速なんですけどアドバイスをもらえませんか?」

「できる限りなら。」


限られるとは思うけどな。


「本音を言わせてもらうとやっぱりどうやってお金を持ち運んでいるのかが気になっていて。」


まあ、10万クレドももらっているからなあ。

言わないことはできないか。


「えっと、実はですね……」


結局、インベントリのことを全て話してしまった。


「そんなものがあるんですか!私もお金の持ち運びとかに困っていたので気になっていたんです。」


この権利を人に分け与えることもできるからな。


「色々とできることがありますから。」

「羨ましいなあ。私もそんな機能が欲しいです。」


ん?いいことを思いついたかも。

インベントリを色んな人に分けられたらもしかしたら銀行みたいなことができるかもしれない。


相談してみよう。

「あのいい考えがあるんですけど。」

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