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元管理職、経済力で異世界を支配する  作者: わた
二章

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第四十七話 身バレ

おじいちゃんとの待ち合わせ場所に着くまで、なんのスキルなのかを考えることにした。


さて、ここでクイズです。

急にみんなが優しくなった理由は何でしょう?


う〜ん。昨日解放したスキルの中だと、威圧、

かなあ。


そんなことを考えていたら、


「ここですかね?」


いつの間にか着いていたようだ。


「遅かったのお」



いや、あなた待ち合わせの時間を朝ってしか言わなかったじゃん。いつ行けばいいのか分からなかったから、朝食を食べてすぐに向かったのに。


「いつから待ってたんですか?」


気になっていたことをソラが聞いた。


「日の出前からじゃな。」

「……冗談ですよね?」

「いや?本当じゃが。」


普通そうなるか?日の出前なんて5、6時間も前だ。


「かなり待ったんじゃないですか?」

「1/4日ぐらいじゃよ。」


それを「かなり」って言うんだよ?

このおじいちゃんは時間の感覚がおかしい。


聞き流していたけど、おかしなことをよく言っている。言い間違いにしては変だ。


「あの、おじいちゃんは何者なんですか?」


思い切って聞いてみた。


「な、何者とはなんのことかの?」

「ドラゴンを一撃で仕留めるし、魔法のこともよく知ってるし。」

「そ、それくらいなら普通の人間でもできる……」

「普通の人間じゃないからそういうんですよね?」

「そ、それは……」


返答に詰まっている所を畳み掛ける。


「時間の感覚も変ですし、何よりも元気すぎます!普通の人はあんなに動けません!」

「そんなことは……」


まだ言い逃れをしようとするのか。

この際、しっかりと聞こう!


「あなたは何者なんですか!」


沈黙……

黙秘権は使わせない。


「答えてください!」

「わしは普通の人で……」

「嘘ですよね?そのくらいわかります。」


もう言い逃れはできない。


「聞いたら後悔するぞ?」


え?それは困る。後悔のレベルにもよるけど。

でも、知りたいからなあ。

生死に関わることでさえなければいいけど。

多分大丈夫だろ。


「お願いします!」

「本当にいいのか?」


この人ただ言いたくないだけだろ。


「いいからお願いします!」

「はぁ〜」


なんか面倒くさくなってきた。


「わしはなあ、」


何回も言うけど大したことないだろう。

どうせ、「昔はすごかったんじゃ。」とか言うんだろ?


「人間じゃないんじゃよ。」


……。まあ、確かに驚くかもね。

あまり俺が驚かなかったのはこの世界には長寿な種族がいるかもしれないと思ったからである。レアなのかもしれないけど。

でも、漫画とかに出てくるエルフとかにも見えないけどな。


「なんの種族なんですか?」

「……これは聞いたらもっと後悔するぞ。」


しつこいなあ。さっきの発言もそんなに聞いて後悔しなかったからな。


「いいですって。」

「そこまで言うなら仕方がない。わしは……」


また、勿体をつけたよ。


「早く言ってください!」

「わかったから落ち着け!わしは魔王なんじゃ!」


………………。

………………。


中二病?トチ狂った?ボケた?


「冗談はさておき、本当は何なんですか?」

「めんどくさいのう。というか正体を明かしたから別にこの姿じゃなくてもいいか。」


そう言うと目の前でおじいちゃんがお兄さんに変わった。

若返りの魔法なら世界中の女性が欲しがるだろう。

でも、そんな雰囲気ではない。


「えっと、……手品ですかい?」

「…はっ倒すぞ。」


怖っ。凶暴になった。


「後ろの奴らを見てみろ。本当だとわかるから。」


振り返ると…

ソラが震えていた。動物ズは何も思っていないようだけど。


ソラに聞いてみる。


「あの、あれが魔王って本当なの?」

「み、見たことはないのでわからないですけど、年齢、性別を自由に変えられるのは魔王やその幹部だけだと聞いたことがあります。」


へー。便利だね。


じゃなくて、本当なのかよ。

ということは俺は実質的に一国の主を相手にしているということか?


魔王って温厚って聞いたけど、かなり無礼を働いたから殺られちゃったりしない?

ここで俺の人生はジ・エンドですかね?


「あのお、そのお、今までの無礼はなかったことにてきませんかねえ?」


会社でも上司には腰を低くしたことはなかったけど、人生の危機ならそんなことは言ってられない。


「別にいいよ。知らなかったわけだし。」

「じゃあ、魔王というのは本当なんですね?」

「許した瞬間態度を戻すのかよ!お前態度をコロコロ変えすぎだろ!」


えー。別にいいじゃない。


「じゃあ、さっきの方が良いですか?」

「……それはそれで嫌だ。」


許可ももらったので質問していこう。


「で、魔王さんがなんでここにいるんですか?観光でもあるまいし。」

「……観光じゃ悪いかよ。」


なんか……かわいい!

小学生を相手しているみたいな感覚。

言ったら殺されるかもしれないけど。


「なんで色々と協力してくれたんですか?」

「楽しそうだったから。」


返答も小学生みたい。


「目的はなんですか?」

「特にねえよ。強いて言うなら観光だってんの。」


少なくとも悪い人ではないだろう。


「正体がバレましたけど、これからどうするんですか?」

「どうもしねえよ。俺はお前らに付いていくからな。」


うん?身バレしても付いていくつもりなのか?


「どうして?いつまで?」

「尋問じゃないんだからこのくらいでいいだろ!それよりも、なにかお前らすることはないのか?」


肝心なことに答えなかった。

まあいいよ。後でじっくり聞いてやる。


「じゃあ、とりあえず市場に向かいましょう。」

「おい、後ろのやつが戻ってきてねえぞ。」


見るとソラは情報量が多すぎてパンクしていた。

なかなか戻ってきそうにないな。

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