第三十六話 危険な山登り
昨日はすみません。本当に色々ありました。
こういうことが今後もあると思います。
ご容赦ください。
結局、朝まで寝ないで剣術の特訓があった。
今からあるというのにもうヘロヘロである。
「お腹も減ったし、朝飯にしよう!」
なんかおじいちゃんが元気になっている気がする。
ていうか、あなた食料用意してないじゃん。
こちらはすでにヘロヘロだというのに。
朝ごはんを食べ終わったらグランマルクまで歩く。馬車でも借りればよかったと今更ながら後悔した。
結構歩いたところで山が現れた。
「あの〜、これ登るんですか?」
「そうじゃないと近道にならんじゃろ。」
鬼だ。この人鬼だ。明日山を登ることを知っていながら一晩中剣術の練習をさせるなんて。
文句を言っても仕方がないので山を登り始める。
山登りなんて高校以来やってないよ。
傾斜がかなり急だし、道も整備されていない。
なんであのおじいちゃんそんなに元気に進めるんだ。健康的のレベルじゃないだろ。
山を登ること二十分、俺の腕の中にいた次郎が急に吠える。
横から魔物が出てきた。
なんか強そうだぞ。
詳細鑑定をかけた。
ノワールウルフ
レベル70
初遭遇のため情報なし
めちゃくちゃ強いじゃねえか!
レベル俺より余裕で高いし!
「さっき教えた剣術でそいつを倒せ!」
おじいちゃんは元気に言う。
代わりに戦ってくれよ。こっちはヘロヘロなんだってば。
かなり苦戦はしたが、なんとか倒すことができた。
こんなに頑張ったのにレベルは上がらなかった。辛い。経験値は6000得た、
でも、剣術を習っておらず、パソコンを三回投げつけるだけだと絶対に倒せなかった気がする。
ちなみにおじいちゃんに向かってきた魔物は二秒ぐらいで、おじいちゃんが倒していた。
恐ろしや。
それから二時間ほどまた山登りをしてようやく頂上にたどり着いた。
そういえば上に行けば上に行くほど魔物は少ないなっていたな。
頂上で休憩を挟むことにする。
今も倒れてしまいそうだ。
「あ〜、もうムリ〜」
「あまり長く頂上にはいないほうがいいぞ。」
いや、だって動けないんだもの。仕方ないじゃん。
「あっ、見つかったぞい。」
へ?何に?
突如、暴風が吹いた。
上を見る。
俺は気を失いかけた。
そこにいたのは、ドラゴンだった。
めっちゃモン◯ンみたいな見た目をしている。
無理無理無理!
爬虫類全般無理なんだよ!
ドラゴンが爬虫類か?鱗が生えてるんだから爬虫類だよ!
「おじいちゃん!本当にお願い!倒して!」
すると、
「まあ、一匹ぐらいはいいじゃろう。だが、二匹目は自分で倒せよ?」
……二匹目がいるの?
そう思ったら、おじいちゃんは既にドラゴンを地面に倒している。
早く山を下ろう。心に決めた。
「グオオオオオオ!!」
まだ倒れていなかったのか、断末魔をドラゴンが叫んだ。これでドラゴンが寄ってこないことを願う。
「キィィィィ!!」
だが、その願いも虚しく二匹目がやってきた。
しかも敵討ちに燃えているのか凶暴化している気がする。
詰んだ。足が震えている。でもドラゴンだからではなく爬虫類だからである。
「ノロノロしていると、もう一匹来るぞい。」
それはもっと無理。さっさと倒して逃げよう、心に誓った。
さっきはおじいちゃんが一瞬で倒していたけれども、ドラゴンはめちゃくちゃ強いのだ。
絶対に油断はしないで戦お…
ゴォォォォ!
ドラゴンブレス?
オワタ!
こっちは近距離でしか戦えないのにどうすればいいんだよ!
近距離でもあの鱗をどう破壊するんだ!
すると
「ドラゴンブレスはなしじゃな。オラッ!」
あの爺さん、喉だけ切り裂きやがった。しかも殺さない程度に。
どうせならそのままやってくれよ!
でも、どこが柔らかいのかはわかった。
あとは近づく方法だ。
空を飛ばれたら困るから、一気に詰めるしかない。
いや、まてよ?いいことを思いついた。
「オラァ!」
若干の既視感はあるが、剣の投げ方を教わっておいてよかった。
剣は見事、喉元に命中した。
ドラゴンが落ちてくる。
とどめだ!
ブシャッ!うわっ!
血がめっちゃかかった。頸動脈だったのかもしれないな。
レベルが上がる。
レベルアップ!
レベル51到達。
ソウマセイジのレベルが51になりました。
次のレベルまであと5600/12000
1000クレドを獲得しました。
レベルアップの効率悪いな。
こんなに頑張って苦手なものと戦ったってんのに。
そんなことよりも早く降りよう。もうドラゴンは見たくない。
「早く山を下りましょう!」
「え〜、ドラゴンの素材がもったいないじゃろ。」
そこにはドラゴンの死骸が放置されている。
普通、ドロップ品として出るはずなんだが。
出ないということは死骸からドラゴンの素材が取れるのかもしれない。
だが、ドラゴンが来る前に逃げたいという欲が勝つ。
「でも、そんなのどうでもよ……」
まてよ?構造分解ですぐに分解できるんじゃないか?
インベントリにしまって、自動解析に頼む。
分解しました
以下のものを獲得しました。
【外装素材】
鱗
皮
角
牙
爪
【骨格素材】
骨
骨髄
【体液・魔力素材】
血液
魔石
心臓
【内臓素材】
肝臓
肺
胃袋
腸
腎臓
【神経・感覚素材】
眼球×2
脳
神経
【筋肉・繊維素材】
筋肉・肉
【副産物】
唾液
脂
【その他素材】
翼
血管
結構取れたな。おじいちゃんは
「別にわしは要らんからあげるわい」
とのこと。だったので二匹分も貰ってしまった。
ありがたいことだ。
すると、
レシピ逆算により
新レシピが解放されました。
でもそんなのは後でだ。
とにかく早く山を下りたい。




