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まさかの寝過ぎちゃった☆

「ーーア!ディア!」

パパの声が聞こえる…

まだ寝てたいのに…

重たいまぶたを開くと、私は真っ黒い、なにもない空間で一人立っていた。

ここ、どこ?パートとぅー。

「やぁ。」

後ろから少年のからかうような声が聞こえ、私は振り向いた。

「あなたは…?」

黒髪に濃い紫色の瞳…

どこかでみたような…

「あの子達を保護してくれたみたいだね。ありがとう。」

突然感謝され、戸惑いながらも私は近寄った。

あの子達って誰だろう。

「あの…」

「あぁ!まだ挨拶していなかったね。僕はー」

「ディア!」

彼が名前を教えようとした瞬間、目がぱちっと開いた。

ここは、家?

横を見ると、パパと兄様とリクが座っていた。

「パパ?兄様、リク?」

みんなあの時と同じような顔。

どうしたんだろう。

頑張って起き上がると、パパに強く抱きしめられた。

「おはよう。ディア、おはよう。」

何度もおはようと言われ、私は頷きながらパパの背中に手を当てた。

「大丈夫だよ、パパ。私はここにいるよ。」

抱きしめ返すと、兄様とリクも近寄ってきた。

「ディア、ディアはね、ディアは…一週間眠ったままだったんだよ。」

衝撃の事実を言われ、私は固まった。

「イッシュウカン?」

再度確認すると、兄様はコクリと頷いた。

え、やばくない?

もう覚醒式から一週間経ったってこと?

「お腹すいただろうから、何か作ってもらおう。」

パパは立ち上がると、影のナイトを呼び出すと、もう一度私の真横に座った。

さすがパパ、すごい頑張って平常心を保とうとしてる。

「姉様、姉様は覚醒式のせいで倒れてしまったのですか?」

ベッドの上にちょこんと座っているリクが興味深そうに質問してきた。

神たちの庭に行ったことは、別に言わなくていいよね。

「多分、疲れちゃっただけだから、覚醒式は関係ないと思うよ。」

そっと頭を撫でながら私はリクに伝えた。

「よかったぁ…」

天使のような笑顔でホッとしてるリク、可愛すぎる!

子犬だなぁ。

「ごめんね、ティア。守るって約束したばっかりなのに…守れなかった。」

兄様、その美貌でその顔はずるいですよ。

「僕も父親失格だ。ローズにティア守らなかったら殺すって言われてるのに…」

兄様とパパも子犬?

頭に耳生えてる?

っていうかママ思ったよりもパワー系。

『リュンヌ家の男たちがこんなにデレデレなのは初めて見たな。』

『初めての娘の威力ってすごいね。』

肩に重みを感じ、横を見るとまさかのミニカストルとポルックスが肩の上に座っていた。

カッ、カストル!?ポルックス!?

なんか妖精みたい。

いや、妖精なのか?

『やっぱり庭に行くのには体力使うかぁ…次は一回に一人ずつ紹介するかぁ。』

え、覚醒式のせいで私倒れたの?

『知らなかったの?』

初耳すぎる。というか、初めての娘ってどういうこと?

『リュンヌ家に娘が生まれたのはルナさんが初めてなんです。なので、こんなに幼いルナさんは初めてで…』

え、ええええええ!?

倒れたことよりも初耳なんですけど。

私がリュンヌ家の初めての娘?

信じられない。

「ディア、大丈夫?」

パパに声をかけられ、私はハッと我に帰った。

さっきまで肩の上で座っていたポルックスとカストルはいつの間にか消えており、私は首を縦に振った。

「うん。ちょっとぼーっとしてた。」

3人ともさっきの子犬みたいな顔してる。

「きっとディアも疲れてるんだろう。僕たちは戻るから、何かあったら絶対に呼んでね?」

圧の強い顔でパパに言われ、私はコクっと頷いた。

パパたちがいなくなり、ベッドの上で横たわっていると、カストルとポルックスがまたあらわれた。

『ルナさん、さっきはすみません。』

「大丈夫。だけど気をつけてね。」

『『はい…』』

全くもう…

小さくなった二人を見ていると、突然眠くなり、私はうとうとしながら手を伸ばした。

「ママも、ルナだったの?」

少しずつ小さくなる声で聞くと、二人は黙り込んだ。

「ローズさんは…」

せっかく聞いたのに…

眠気には勝てないみたい…

私は目を瞑った。


「待ってーー」

これは、誰の声?

目が開かない。

今回はどんな夢だろう。

「ルナ!」

ルナ、ってことはリュンヌ家の人間の誰かかな。

「なぁーに?」

多分ルナと呼ばれている人が答えた。

「私達ズッ友ね!」

元気いっぱいな少女は聞いたことない言葉を発した。

「ズッ友…?」

「ずっと友達ってこと!」

あぁーそういうことね!

「…!うん!」

この言葉以降は、何も聞こえなくなってしまった。



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