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社畜の俺は愛され王子に転生したので魔王国を救います  作者: NAar


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第39話 フラグ不可避!

第39話


良くないフラグが立って、そのフラグが回収されようとしている


ここまできたら、もうどの道 回避不可能なのかもしれないな

そうと決まれば……


「バルド、ユーリス様達は…」

「坊ちゃん。先程のドンゴ様の話を聞いた以上 やはり一緒に来ていただきましょう」


バルドにはもう察しがついているようだ

不可避確定かぁ

「そうだよね、バルゼルムの屋敷に行くの?」

「……魔王国に連れて行くことも出来ますが、まだ不確定要素もありますので。とりあえずバルゼルムに行きましょう」


不確定要素?

バルドはなにか引っかかることがあるらしい。

今聞いても教えてくれなさそうだな


向こうでヴァイスがサンドを担いで降りてくるのが見えた


「バルゼルムに行くのは分かったけど、どうやって皆で行くの?」

森の中であればもしかすると、逃げられる可能性もあるんじゃないか?

まあ、ユーリス様達が例の勇者一行に関係していると こちらが気づいていることをまだ知らないだろうから逃げる心配は無いかもだけれど。


「ユーリス様ー!リュシアさーん!」


手を上げて微笑んで応えてくれる、

こんな穏やかな人達が魔王国を陥れたなんて考えられない


「リュシアさん、大丈夫ですか」

「びっくりしちゃったわぁ、でもぉ大丈夫!」

「良かったです」

知った上で、話しかけるって難しいな!


「あれはドワーフか?後で礼を言わないといけないな」

「ロークと言います、後ほど紹介しますね」


駆け寄って、2人の顔を確認するがこの様子からみてもドンゴとの会話は聞こえてはいないようだ



「これからバルゼルムに向かいます。皆さんはこちらに乗ってください」


バルドが全員に聞こえるように呼ぶ

バルドが用意したのは、魔王国から持ってきた大きな荷台

そういえば森に入るときに引いていたな


「さ、皆様乗ってください」



「サンゴ!!」

「ドンゴ……これは一体どういう状況なんだ?」


向こうから歩いてくるヴァイスに駆け寄るドンゴ。

サンゴはヴァイスに俵のように担がれながら、目が覚めてからの情報が多すぎるのか困惑した顔をしている


そんな中でよくリュシアさんを襲ったよなあ


「ドンゴ様、サンゴ様と とりあえず乗っていただけますか?詳しい情報共有はバルゼルムに着いてからでお願いいたします。」

「わ、わかりやした」


「もう、降ろしてもいいわよね?あー疲れた。重かったわあ」

「ぐはっ」

ポイッと投げるようにサンゴを荷台に投げた




「さてと。」

「バルドちゃん?なあんでコッチを見るのかしら?」

「ヴァイス、蝙蝠を呼んで一緒に客人(荷台ごと)をバルゼルムまで運んでください。よろしく頼みます。」

「え、ちょっとお!こんな大人数無理よぉ!」


「チッ」

「(舌打ち?!)」


「私は坊ちゃんを運ぶ重要な役割がありますので」

「ずるーい!それ私がやるわあ!」



確かにあの人数を運ぶの大変だろうな……

荷台2つに大人がいちにいさんしーごー、ろく!

結構ぎゅうぎゅうだな…


「バルドちゃん、イケメンと商人達は分けた方がいいんじゃない?」

「いえ、あえて一緒にいてもらいましょう。関係性が知りたいですし。一緒にいてもらわないと困ります、そもそも荷台が足らないので」



関係性といっても初対面だったハズだけど?

荷台が足りないというのが本音っぽいが?


まあ確かにあの2人、とくにサンゴに関してはまだ何も知らないわけだから仕方ないのか。


俺も覚悟を決めてやれることをやる準備をしなくちゃな





俺はバルドに抱えられて本日2度目の空を飛んでいる

また空飛ぶ羊に襲われるかもしれないし、森の中はエリアーデ(魔王国での母)のおかげで魔物がいないので安全だったが空の領域は別だ


なのに、何故最前線で飛ばなくてはならないのか。


「バルド、大変怖いのですが?」

「ご安心を。どんな魔物も一瞬で消し炭にしますから」


顔は見えないがきっと微笑んでいるのだろう

両手で俺をかかえているのにどうやって消し炭に?

その際、俺を放り投げるとかしないよね?


いや、怖すぎだわ!!!!




「坊ちゃん。彼らは何を考えているのでしょうか」


俺が魔物にビビり散らかしていると、少しだけ冷めたような声色でボソリとバルドが呟いた


何を考えていようと、この先にあるのは犯人か犯人ではないかの2択しかない



俺が元いた職場ではやったやってない問題、言った言ってない問題など当事者同士で解決できないのであれば第三者が入る。

どちらの意見も聞いた上で 明らかにコイツがおかしいだろ。って思っても上の方々は穏便に治まることを望むのでお互い譲歩できる場所を探し、今後 気をつけましょうね。仲良くしましょうね。という形でとりあえず終わらせてきたんだよな


アホか。

それで解決できるわけないだろ


何も解決していないに等しい。また同じことで揉めるし


だとすれば

終わりを作って先に進ませるしかないだろ?





「何を考えているのか、今考えたって仕方ないよ!バルドは彼らが例の勇者一行だったらどうするの?」


「…返しずらい事を聞きますね、執事である私が何か意見を述べることなど出来ませんよ」



「ふうん」

即 斬首とか言われるかと思った

なんか殺気を感じたし

平静を装いたいが心臓がバクバクしてる!

魔王国の人達どう考えたって血の気多いし怖い!

メイとか話聞かなそうだあ…




よし。誰が何と言おうと、俺は王子という肩書きを盛大に活用してやろうと思う!


俺にできることなんて、今は米作ることしかできないしな!







------------------


次回!

それぞれの思惑!


読んでください!お願いします!

なんてったって魔王国の王子なんだぜ!くらいの勢いで今後お送りしていきます

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