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社畜の俺は愛され王子に転生したので魔王国を救います  作者: NAar


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37/40

第37話空気読め過ぎる問題



これは由々しき事態ではないか?

まさかここでユーリス様達とレクスが繋がることがあるなんて誰が想像できる?

できるわけがない!

駄目だよ!フラグは立つ前に折らないと!


これは良くないことになりそうだ。



「で、でもなんか思い当たることなんて無いんじゃないかな?」

どうにか逸らせないか考えたけど、まともな言葉が思いつかない、これでユーリス様が濁してくれれば…


「いや、そうでもないんだ。俺たちの依頼主もそいつだしな。」



イヤァアアァアー!

なんて正直なんだ!バカ正直すぎるのも困ったもんだよ!


勇者様にバカなんて言っちゃったよ!

良くない流れを誰かどうにかしてくれ


「それはそれは。詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか?」


バルド!詳しくお伺いは良くない!

全然良くない!リュシアさんは黙って俯いているし、ユーリス様は怒りが混じったような、でも何かを心に決めたような顔をしている。



「ち、ちょっと待っ『漆黒の翼が舞い降りた!』……ん?」


「…忘れていましたね。」

「なあに?この厨二病みたいな奴」


この妙に通じない言葉と数時間 一緒にいるだけで関わると面倒くさそうだと思わせる雰囲気!

グッジョブ!エルネストー!

「今まで何処にいたの?」

「闇に迷いし子羊が俺を呼んだのさ」


そろそろ普通に話せないのかな

通訳ないと会話できないの本当に面倒くさいんだが?


「バルド、何て言ってるの?」

「…なんでしょうか(坊ちゃんが迷子になったから探していた、とは言えない)」


「バルドにも通訳できない時があるんだね」

なんか悪口言われた気がしたんだけどな


「ムッ!」

「ローク!そんな遠くにいるなんてどうし…あ。」



「おや?ローク殿はどうしてあんなところに?」


やばい。あっちは俺が作った木の苗が!

まだ育ってないだろうし…それよりも名前書いたせいで俺がやったってバレる!

こっそりやるつもりがしっかりバレる!


バルド達の目を盗んでここでやっていたことが分かってしまう!


「この木、切る」

「「え?」」


「あらぁ?ロークが立ってるところの木だけなんか周りと違うわね」


これはもう時間の問題かもしれない

そうと決まれば腹をくくるしかない!


「バルド」

「どうしました?坊ちゃん」


バルドの服の裾をひいて屈んでもらい耳打ちする

可愛く可愛く可愛く可愛くこっそり

「あ、あの木なんだけど…」


「つまり、そういうことですか」

ふむ、と顎に手を添えて頷いた

え?通じるの?すごくない?まだ何も言ってませんが?


「坊ちゃんの植えた木ということは、それなりの効力がありそうですね。あれを使うおつもりで?」


すご!なんで分かるの?!

「使えるかどうかは分からないんだけど、後々そうなったらいいなと思ってる!でも周りに人がいるから僕が植えたってことは言わない方がいいよね?」


「ええ。仰る通りです、切る木は決まっているんですか?」

「いや、まさかもう育ってるなんて思わなくて考えてなかった…とりあえず全部切っていこうかな」


「かしこまりました。ちなみに、坊ちゃんが何故勝手に消えたのかは、後ほどしっかり聞きますので」


「ゲ。ご、ごめんなさい」

圧怖い!


「どうかしたのか?」

木に夢中ですっかりユーリス様達のことを忘れてしまってた!


「放置してしまい申し訳ございません、ユーリス様。途中はぐれてしまった知人と会うことができましたので、そろそろこの辺りで帰ろうと思います」



え?帰るの?まあ、今日は木を見つけに来ただけだけど…


まだ倒れてるドンゴの商人仲間が目を覚ましていないし、ユーリス様が探しているバゼルとか言う奴の話も聞いてないし…


いや、でもこれ以上一緒にいて良くないフラグを立てない方が後々良かったと思うかもしれない。


「…そうか、俺たちはこのまま先に進もうと思う。ドンゴ達のことは気になるが…」


「心配には及びません。ドンゴさん達のことは私共にお任せください、レクスに関しても聞きたいことがありますし。そちらの女性…リュシア様でしたか。ずっと暗いですが大丈夫でしょうか?」


「ぇ、ええ!大丈夫よお!お茶もご馳走さまあ(あの執事、悪寒がするのよねえ)」

「いえ、とんでもございません」


「あら、金髪イケメンとはここでバイバイなのね」

「あぁ。そういうことになるな。ここまでだが色々と勉強になった。ヴァイス殿の不思議な液体には驚かされた、魔王…国とは発展しているのだな」

「そおねぇ、発展しているというか発展途上というかってところねん」


ヴァイスがこちらを見てウインクしてくる

ユーリス様とはここでお別れか

なんだかんだで推しと離れるのは寂しい。


バルドは顎に手を添えて、周りを見渡し不思議そうな顔で頭を傾げた。



「皆様、何を勘違いされているのか分かりませんがお別れの必要はありません。全員で帰るんですよ」





「「「「「え?」」」」」









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