表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一見無能ですが、実は最強なんです  作者: 葛葉龍玄


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
7/18

盗賊団退治!

 俺等は死んだ5人から使えそうな装備を奪い、足跡を追って山の中に入っていく。

「でも、いいもの持ってるわね」

 シェルティーが相手の魔法使いから手に入れたのは、魔力が籠もった魔石。

 この魔石の魔力が無くなるまで、使える魔法の回数を回復できるらしい。

「ヨーイチさんにはこれを」

 渡されたのは炎の魔石。

 俺が持ってる魔剣に装備することにより、剣に炎を纏わせるか、ファイアボールを打てるようになるらしい。

 残りはポーションなどの回復アイテムだった。

「いきます」

 俺たちは逆に盗賊団に奇襲を仕掛けるべく、山道を歩きだした。


「馬鹿となんとかは高い所が好きだといいますが……」

 首領と思わしき人物は部下たちに作らせたであろう祭壇のような所で昼間から酒を飲んでいた。

 見る限り敵は15人。

 剣士5人、斥候5人、魔法使い4人に頭領だ。

 奴らの真ん中からは、禍々しいオーラを放つ泉のようなものがある。

「あれが魔脈とか言うヤツか?」

「そうです。あれがある限り、相手の魔法使いは魔法が打ち放題だと思って下さい。それに、魔族は恐らく身体能力が1割程の強化されてるでしょう」

「アタシとウェスティアは、早めに魔脈を押さえられれば、有利に働くわね」

「しかもかなり大きな魔脈です。作戦を立てましょう」

 空の魔石に、シェルティの防御魔法を入れてもらい、俺が囮に入る。

 剣士、斥候と魔法使いまで引き付けられれば最高、最悪剣士か斥候。

 魔法使いはウェスティアさん、シェルティは遊撃部隊だ。

「斥候に見つかる可能性はないのか? 探索とか敵索が主だろ?」

「今の距離なら大丈夫そうですね。私とシェルティさんは身を隠す魔法を使います。その魔法を使わないヨーイチさんだけ、剣士と斥候の前に躍り出て下さい」

「……。俺は大丈夫なのか?」

「なによ。アタシの防御魔法が信じられないの?」

「そういう訳じゃないけど……」

 不安なものは不安である。

「私は魔脈の奪取を、最優先にします」

「よし、じゃあ行くぞ!」


「おーい、誰かいるかー?」

 相手の気を引くなら、とことんやってやろうと思い、大きな声で近づいていった。

「あぁ? なんだてめぇは!」

「いや、この辺に盗賊団のアジトがあるって聞いてきたんだ」

「誰にだ!?」

「いや、あんたら結構有名だよ? 俺も魔族側の大陸に来たくせに仕事にあぶれてさ。どうせなら羽振りのいい人たちに拾ってもらった方がいいかと思って」

 両手をあげて敵意の無いことを示す。

 剣士や斥候たちが値踏みするように俺には近づいてきた。

 魔法使いと頭領は用心深くその様子を見守っていた。

「お前、大して剣も使えねえだろ。素人丸出しなんだよ」

「そうなんだよ。荷物持ちでもなんでもやるからさ、俺も仲間に入れてくれよ」

 そう言って俺は剣を差し出した。

「……。どういうつもりだ」

「これが中々の名剣でね。仲間にしてほしいのに手ブラもおかしい。だから、献上品ってこった」

 剣士のは一人が俺から剣を受け取ると、スラリと引き抜いて見せる。

「なるほど。魔石もはめ込める魔剣か。作りもいい」

「だろ? 剣が使えなくても、コレくらいなら盗めるさ」

 そう言って空の魔石も渡す。


AnotherView

「あいつ、なにやってんの!?」

「いえ、案外良い手だと思いますよ。どちらにしろ戦力としては期待してませんし」

 確かにアイツは剣士と斥候を引きつけることには成功している。

 クソ度胸だけはあるみたいね。

「私は魔法使い4人をやります。シェルティさんは剣士たちをお願いします」

「わかった」

 アタシが隠遁の魔法を使い、完全に気配を消し、目配せをして各々の持ち場についた。


「ほう、思ったよりやるじゃないか」

「だろ? 損はさせないと思うぜ」

 俺がそう言ったとき、背後から悲鳴が聞こえた。

 見ると、ウェスティアさんが魔法使い2名を亡き者にした所だった。

「なんだ!?」

 剣士、斥候が慌てて振り返る頃には、シェルティが放ったこぶし大の尖った岩が避けきれないほど飛来していた。

 俺は慌てて防御魔法を使う。

 危ねえ! アイツ俺のこと巻き込む所だったぞ!

 たかが岩とはいえ、切っ先は槍のように鋭く尖っている上に、全身に穴が開くほどの勢いで迫ってくる。

 剣士も斥候も、断末魔をあげながら死んでいった。

 俺は慌てて剣を拾うと、炎の魔石をはめ込んで頭領にファイアボールを放った。

「なかなかやるじゃねぇか」

 その頃には残りの魔法使いたちも殺され、頭領が戦線に出る頃には1人になっていた。

 俺のファイアボールを片手ではねのけ、慌てる様子もなく俺たち3人の前に立っていた。

「女は慰み者、男はこの場でバラしてやる」

 その全身には魔脈から取り出したであろう巨大な魔力が渦巻いていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ