新たな装備
さて、装備が整ったわけですが、こういうのはいいね。厨二病発症しそうなほどウキウキしてる。
先ずは手持ちの魔石を確認してみよう。
まず、切り札レベルに強くなった、俺の爆裂の魔石。魔王デウスに深手を負わせた攻撃魔法はさらに倍くらいの強さになっている。
ちなみに、最大火力で放ったところ、カオスちゃんの片手に少しだけ火傷を負わすことができた。
デウス王の時も、不意打ちだったから深手を与えられただけで、普通に放っていたら、毛ほどの傷も負わせられなかっただろう。
そして、魔力の入った魔石が5個。
これは主にウェスティアさん、シェルティの魔法回数の回復に使う。
今のところウェスティアさんが5回魔法を使うことができ、シェルティは6回使うことができる。
カオスちゃんは規格外なので割愛。どちらかと言うと、魔力で身体能力を底上げして物理と魔力弾で戦う、ドラゴンボ◯ルみたいな戦闘が好きらしい。
コレに新しい装備が増えてどうなるか楽しみだ。
「おう、出来上がっとるぞ」
相変わらず辛気臭い顔をしたオッサンが出迎えてくれる。
「武具は装備しないと意味ないからな」
どこかで聞いたことのあるセリフを聞きながら、俺たちは更衣室を借り、早速装備をする。
「おぉ! お兄ちゃんカッコいい!」
そうかな? いや、オッサンのセンスも相まって、自分で言うのもなんだけど、マジでいい感じに着こなせてると思う。
留め金の部分なんかも、着脱が簡単なのに、しっかりしてるっていうか、これぞ職人の仕事! って感じだ。
もちろん今までの皮の鎧より全然重いが、動きを邪魔する程でもないし、着やすくて最高だ。
胴、肩当て、肘当て、膝まであるブーツに、片手に掲げる円盾。に鉢金のような兜。
コレが俺の装備だ。
「なかなかいいですね」
ウェスティアさんも着替えてきた。
思わず見惚れてしまう。
ウェスティアさん自身が綺麗なのももちろんあるが、その美しさをさらに引き立てるような綺羅びやかさがある。
羽のついた髪飾り。肘まであるグローブ。胸当てに、下半身はスカートの下にブーツを履いている。
虹彩という素材の良さを活かした逸品だ。
「結構セクシーね」
そう言って出てきたシェルティは、肩と胸元が大きく空いた黒を基調としたドレス。
シェルティの豊満な身体を強調するかのようなデザインは確実にこのオッサンの性癖が詰まっている事だろう。
ちなみに俺にも刺さった。
「お兄ちゃん、鼻の下伸ばしすぎー……」
カオスちゃんに腕をつねられた。
「コレで儂の仕事は終わりだ。さっさと帰れ」
お礼を言う間のなく、追い出されてしまった。
肝心の性能は、というと。
俺の装備は鎧と盾に魔石をはめ込める。
今のところ手持ちの魔石は剣に取り付けている爆熱の魔石一つと、魔力回復の魔石二つだけだから、これから先に期待だな。
そして魔法完全防御が1日に三回使える。
ウェスティアさんの装備。
胸当てに魔石をはめるスロットがあり、ブーツに敏捷性を増す効果がある。
そして装備全体に魔力がこもっていて、一回、魔法回数を回復できる。
ウェスティアさんの魔法回数は6回になった。
武器の方は前使っていた刺突剣のアップグレード版。羽のように軽く、鉛よりも重い突きを放つことができる。
シェルティの装備。
ドレス全体に魔力が通っていて、見た目以上の防御力があり、攻撃を2回魔法を2回無効化できる。
そして魔法回数を2回も増やしてくれる。
これでシェルティは合計10回魔法が使えるようになった。
カオスちゃんは元々の装備が強かったため、装備の変更はなし。
拳につけた強靭なセスタスと、動きやすい武道着。
魔法は身体能力強化に全振りしているため、回復、補助などは使えない。
その代わり、異世界人以上にチートレベルの強さを誇る。
ぶっちゃけカオスちゃんがいれば、十分な気がする。
「さて、旅の目的が決まった。これから、地、水、火、風の四大精霊に会い、力を貸してもらえるよう交渉する」
「それでほんとに強くなれんの?」
「契約できれば、相当強くなれるよ!」
カオスちゃんが太鼓判を押す。
「精霊は聖竜に次ぐ、この世界の要です。絶大な力を持ちます」
その聖竜本人がそう言っているのだ。
「必ず契約して、俺も強くなってみせる!」
「先ずはここから南東にある、ゲヘナの町をめざすよー」
モノリスの町から約一週間ほど行ったところに、風の精霊のいる丘があるらしい。
そこが最初の目的地だ。




