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28・入学の季節が来ました

 今日は座学の後、体術訓練をしていい汗をかいた。

 朝から嫌な汗をかいていたからなんだか爽快な疲労感がある。

 お昼を食べたらまた座学だ!


 学園の食堂はバイキング形式で、食べたいものをトレイに乗せて空いてる席に着き、食べ終えたら速やかに他の人に譲ると言う感じで寛ぐ場では無く、 本当に食べるだけの場所だ。

 午後の授業までは教室か中庭、娯楽室、図書室などで授業開始まで寛ぐ。


 僕達は中庭で昨夜起きた問題を話し合っていた。


「結局、トリスティさんが姿を見せる気が無いと僕達は気付けないんだよね~」


「そのようだね、後はヴェルドに丸投げにしよう」


「それが良いかも…」


「ちょっ、酷くない?」


「「酷くない、酷くない」」


「さて、そろそろ午後の授業だ。教室に戻ろうか?」


 ステファニーが延びをして立ち上がり、服に着いた芝を払う。

 そうしてヴェルドに丸投げが決まってから何事もなく穏やかな日々が過ぎていった。







 時間と言うものは過ぎるのが早い、僕の妹が入学する日が来た。


 スティラに入学式と言うものは無く、寄宿舎の部屋に荷物を置いて、事前に受けてた筆記試験と入りたい学科の方針に習ってクラス分けが行われる。

 教諭がクラス分けに取られるので在学生は休校になる。そんな訳で僕はナターシャと待ち合わせをして、会う為に学園に来ていた。

 ナターシャは召喚科に入学する事になった。前に長期休暇で帰省した時に魔法適正が無いと言っていたし、ロキシュ兄様が帰省する度に召喚獣の事を聞いていたからなんとなくそんな気はしていた。

 魔力量が少しでもある人は魔法科に行くらしく、召喚科は1クラスしか無い、ナターシャは荷物を寄宿舎に置いて教室の場所を確認して直ぐに僕の元に駆け寄ってきた。


「アディー兄様!お久しぶりです!!」


 緩い癖毛のアッシュブラウンの髪を横から編み込んで後ろで纏めて流し、群青色の瞳のナターシャ・ワーグナー、久しぶりに会った妹は綺麗な所作で挨拶をして微笑んでいる。

 昔みたいに抱き付かれないのが寂しいなんて思いもしなかった。


「元気だったかい?食堂に行こうか、そこのお茶は美味しいんだよ」


「はい、お茶楽しみです。

 私は元気でしたが、入学するにあたってロキシュ兄様が『ナターシャまで入学するのは寂し過ぎる、私ももう一度入学する』と泣いて大変でした」


 ロキシュ兄貴……なにしてんだよ、確か今年で18歳でもう成人するはずなのにナターシャを困らせるなよ。

初めまして、今晩は。

有人と申します。


書き溜めてたストックがなくなりそろそろ二日に一度の更新がきつくなってきました。

今後、週一、日曜日の18時更新を目指します。


宜しくお願いします。


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