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19・3人は幼馴染み

「おはよう、朝というものは何でこうもキツいのかね?」


 朝に弱いステファニーが気怠そうに挨拶してくる。


「おや、ヴェルドは頭を抱えてどうしたんだい? 体調不良か?」


 ブツブツ呟きながら頭を抱えているヴェルドに気付いて僕に聞いてきた。


「いや、昨日ね、居残りの後に華奢で可憐な感じの可愛い女の子にヴェルド宛に手紙をお願いされてさ、それを渡してからヴェルドが可笑しいんだよ」


「長めのプラチナブロンドにアイスブルーの瞳の?」


「ん? ステファニーも知っている子なのか?」


 ステファニーは一度ヴェルドを見てから苦笑いを浮かべて頷く。


「その女の子は多分、トーリィ……トリスティ・マテドゥナ、私とヴェルドの幼馴染みだよ」


「幼馴染み? にしては手紙は可笑しくないか?」


「それには事情があってね……、っと、先生が来たから話しの続きは昼食時にでもしよう」


 ステファニーが席に落ち着くと担当教師が室内に入ってきた所だった。

 話の続きは気になったけど、効率の良い魔力の練り方と魔法薬学の授業は楽しかった。




 魔法薬学の授業では僕、ヴェルド、ステファニー、ナタリー、サーシャの課外授業グループでやることになった。

 ナタリーもサーシャも女の子らしい女の子で良い子なので癒しだ。

 ステファニーは相変わらずさばさばした性格で付き合いやすい男友達みたいな感じ。


 地球でも科学の実験は楽しかったけど、ビーカーで魔法回復薬を作るのは心を擽られる。


 乾燥させたルナ草とレーンの葉を乳鉢で砕いて粉末にして、クグルの実を煮出して粗熱を取った液体と合わせる。

 それを再び加熱させながら撹拌して不純物をろ紙で取り除いたら煮沸消毒済みの瓶に入れて魔法回復薬の完成だ。

 クグルの実の色が移って淡いピンク色の液体になっている。味はほんのり甘い。


 クグルの実は赤い木の実で少し甘酸っぱく、単体でも僅かに魔力を回復出来る。 それをルナ草とレーンの葉が効果を何倍にも引き上げてくれる。


 実技は良いな、楽しい。


 因みに乾燥前のルナ草、レーンの葉、ヒポッケ草を乳鉢で刷り潰し、丸めて乾燥させた丸薬が回復薬になる、味は超苦い。

 水に溶かして傷に塗れば傷薬にもなる。因みに凄い滲みる。



 さて、昼休みになるからステファニーから事情を聞こうかな?

 あんまり良い内容じゃ無さそうだけど……。

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