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18・些細な違和感

 課外授業から帰ってきて担当先生と学園長にしこたま怒られ、反省文と採取時の危機管理復習をするために居残る事になった。


 初めは自意識過剰なのかと思った。

 それが移動教室の合間、休憩中、食事中、居残りと頻繁に視線を感じていい加減イラつき始めた頃、緩いウエーブがかった腰までのプラチナブロンドにアイスブルーの瞳、華奢で可憐な感じの初めて見る女の子から声をかけられた。


「あ、あのっ! アイザック君、不躾で申し訳無いのですが、ヴェルド君にこれを渡していただけませんかっ!!」


「えっ?」


 ヴェルドに渡してほしいと白い封筒に水色の蜜蝋で封をされた手紙を差し出される。


 えっ、ヴェルドに手紙? ラブレター?

 なにコレ? リア充爆発しろって思うべき?


「あ、あのっ! お願いします!」


 突然の事に固まってた僕に、再度ヴェルドに手紙を渡してほしいと懇願する女の子。

 受け取らないと引いてくれなそうなので受けとる。

 ヴェルドに渡すだけだしね。


「ヴェルドに渡せばいいんだね?」


 確認の意味も込めて聞いてみる。


「あ、有り難う御座います!」


 可愛い女の子はパアッと花開く様に微笑んで、何度も頭を下げると走って行った。

 ………気の所為かな、耳が尖っていたような?

 エルフ…にしては短かった。

 ドワーフとエルフは仲が悪い筈だからやっぱり気の所為かもしれない。


「ヴェルドにラブレターかぁ、もげればいいのに…」


 転生前でもこんな甘酸っぱいイベント無かったよ!





「っと、言うわけでヴェルド、手紙を預かったんだけど…」


 翌日の授業前にヴェルドに手紙を差し出すと苦いものを噛み潰した様な顔をされた。


「アディーに手紙を?」


「そう、昨日の放課後に頼まれた」


「長めのプラチナブロンドにアイスブルーの瞳だった?」


「そう、華奢で可憐な感じだった」


「うえーー」


 なんだよその声は…、知り合いだったの?

 なら僕に手紙を預ける意味ないじゃない?


「ついにアディーまで使ってきたか……」


 ヴェルドが頭を抱えながらブツブツ言っている。

渋々と言う感じに手紙を開封して読み始めて直ぐグシャっと手紙を握りつぶした。


「ちょっ、なにしてんだよ! 可愛い子からの手紙だろ? 返事書かなくて良いのか?」


「………………になるんだ」


 声が小さくて聞こえない。


「えっ、何?」


「返事を書くと酷いことになるんだ」


 酷いことになる? どういうこと?

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