6-12
しばらくしてフォレフォスの兵士が数人。高身長と低身長が混ざった集団がこちらに向かってくる姿が見えた。
「なあ。ギーベスト」
「ん?どうした?」
「悪いな。俺らがあいつらと会っちまった時点で後々やばい事になると思う」
「・・・どういうことだ?」
周一のその発言に少女達も目を向ける。
「ライネスの勇者」
「っ!インテリング!!?」
思わず声に出したクーラ。だがそれが懸念の理由なので頷いて肯定の意を示した。
「少なくとも俺が此処にいる事はバレた。もしあれに視界も見れる機能があったらお前らもバレた可能性も考えなくちゃならない」
「おいおいまてまて。話がわからん。解るように順を追って説明してくれ」
「まあ、それ込みで話すからまずは中に入らせてもらおうぜ。とりあえずあいつらは任せておいても大丈夫なんだろ?」
「あ、ああ・・・んん?」
ギーベストが受け答えしてると周一はその声を聞かずに門の前へと近付く。
「いいかイリス。ここは第一印象、人の家に来た時の礼儀作法が大事だ。間違えてもここを開けろなんて言うなよ」
『解ってるよますたー。だって私だよ。そんなの間違えるわけ無いじゃん』
そして立派な門の前に立ち止り、2人は大きく息を吸った。
『「てぃーーーてちゃーーーーん!!!!あーーーそーーーーぼーーーーーっ!!!!」』
その大声に街中が静寂に包まれた。
それはあまりにも予想外。誰も想像していなかった。まるで子供が家の外から声をかけて出て来てもらうあの掛け声。
「あの人間。子供っぽーい」
と、街中にいた高身長の親と手を繋いでいたその子供から指をさされながら言われる。静寂の中で言われたためその子供の声は辺りにはっきりと聞こえた。子供から子供と言われたのに対してツボにでも入ったのか街中が口元や押さえたり、顔を逸らしたりしてクスクス声が街中、そこらから徐々に聞こえ始める。人間を笑ったら何されるかわからないと言う思いで必死に堪えようとするが、それよりもインパクトの方が勝っているようだった。
アイリスとクーラ、ギーベストはポカーンとした風の顔をしている。
そしてそのみんなの反応にイリスと相槌を打つともう一度息を大きく吸う。
『「てぃーーーーて」』
「うぐふぅっ!!?」
『ちゃーーー・・・ますたああっ!!?』
突如、ウィンドウモードのイリスの隣で宙を舞う周一。それを見たイリス達は驚きを隠せない。
周一はどうやら足元から出てきた誰かの土魔法の弾があの玉に直撃し、そのままの勢いで宙を舞って倒れたようだ。
『あ、ああっ・・・まっ、ますたーの・・・ますたーのおち・・おちん』
「「にゃわわああああああああああああっ!!??」」
『がああああああああああああっ!!』
倒れた周一を見てイリスが何かのワードを口にする際、それにいち早く気付いた少女達が叫んでフォローする。
『もうっ。なぁーに2人して~』
呆れているイリスに対して何とかフォロー出来た事にホッと。
『おちんちんぐらいで顔赤くしちゃってさぁ~。っ!・・・よいしょっと。いいねぇ~ウブだね~。かわうぃ~ね~』
・・・出来なかった。
そしてイリスはその2人の反応を楽しむかのようにビデオカメラを取り出して2人の撮影をし始める。
「ちっ、違うかなっ!!べ、別にそんな、おち・・おちん・・・それぐらいじゃ動揺し、しないしっ!!ただ女の子がそれを口にするのは・・・って思っただけかなって!!」
「そ、そうですっ!女の子がそんな汚らわしい言葉を口にするなんていけませんよ!イリス!!」
イリスはニヤリと悪い笑みを浮かべると『ちょっと待ってね』と言いビデオカメラを置いて、バックから色々な物を取り出して何かをし始める。そして『ふぅ』とひと仕事終えたイリスはリモコンを片手にアイリス達に向き直る。そして・・・
ピッ!
『[私はただ、シュウイチさんの・・おち・・おちんちんを口にしたいなって思っただけ・・かな]』
「ふええぇっ!!?」
『[そ、そうです!私達はただ、シューイチのその・・けっ、汚らわしいものを口にしたいだけですからね!]』
「んんんっっ!!?!?」
まるで本人が恥ずかしそうに言ってるかのような不自然さの無い台詞加工にドヤッ!とするイリス。
そして言った覚えの無い、そもそもそんな発言をする筈が無いのにイリスから流れ出した音声データは2人を混乱と羞恥に陥れるには十分なものだった。
「あの・・・2人はそのような」
「「ち、ちがっ!!」」
その2人の声を間近で聞いていたギーベストの問いに咄嗟に否定を
『[アイリス!!シューイチは私のですよっ!]』
『[いくらクーラでも、シュウイチさんだけは譲れないかなっ!]』
「「イリスううううううううううううっっ!!!!?」」
される前に追い討ち加工音声データを流した。
『ん~?私はただ~、2人の声を再現して流しただけだよぉ?(ウソは言ってないもんね)』
「「私こんなこと言ってない!!」」
顔を真っ赤にしながらイリスに講義する2人。
『安心してアイリス。クーラ』
優しい顔をするイリスは続けて言う。
『ますたーを見れば解るでしょ』
ふっ。仕方ないだろ。むしろそんな事を美少女に言われてアレが元気にならないなんて、それこそ彼女達に失礼という。ん?・・・なんだあの布の内側にある2つのせかい
『2人の声のおかげでますたーのおちんちんがこんなに元気に』
「「ふんん゛っっ!!!!!」」
「あがああああああああああああああああああっ!!!?」
『まっ、ますたああああああああああああああっ!!!?」




