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そして地上へ

 邪眼によって理性を失い、凶暴な獣と化した名取は新橋やコンフュージョンとの戦闘により、深手を負ってしまう。コンフュージョンや新橋もやむを得ず名取を諦め、名取を殺してしまおうとした時、ルシェルから突然、黒く大きな翼が現れ、名取を包み込んでいく。

 ルシェルの不思議な力により、名取は徐々に落ち着きを取り戻し、ルシェルの抱擁の中で意識を落としていくのであった。

 果てのない闇の中、名取は底の見えない深みへと落ちていく。


 痛い……苦しい……俺は、一体どこまで落ちていくのだろう……。


 身体に損傷を受けたのか、胴体に切りつけられるような痛みがじわりと滲む。


 力も抜けていき、次第に身体の芯から冷たくなっていく。この時、名取は少しずつ近づく死を実感していた。


 そんな中、一筋の光が差し込むように、小さな光が遠くに現れる。

 名取は今にも閉じてしまいそうな目に意識を集中させ、その光に目を凝らすと、その光は少しずつ広がっていき、やがて真っ暗な空間を白く塗りつぶしていく。

 白く明るい空間へと変化したことで、あまりの眩しさに思わず目を瞑る。


 ゆっくりと目を開けると、そこは特異現象捜査部 本部長室であった。本部長室のデスクでは這月このつきニア本部長が深刻な表情で腕を組んで座っていた。

 何度かニア本部長の顔を見たことはあったが、これまで深刻な表情は一度も見たことがなかった。普段、お菓子を食べながら漫画を読んでだらけきっていた本部長は今、今までにない表情でいる。

 本部長室にはもう一人、秘書のような女性がソファに座って事務仕事をしている。



「やられたよ。この件で我々は総数の10分の1以上に及ぶ捜査員を失う事になってしまった。まさか神格の顕現とは想定外だった。よりにもよって《《旧支配者》》を崇拝する組織であったとはね」


「はい、神格の顕現によって、派遣された12名の捜査員の内、11名の死亡、1名の行方不明者が確認されています。現場の状況を考えると行方不明の捜査員も死亡していると考えるのが妥当でしょう」


「捜査員は千人も万人もいる訳じゃないのにねぇ……かなりの大打撃だよ」


 ニア本部長は苦虫を噛み潰したような顔で机に肘を置いて手を組み口元を隠す。

 だが名取にはその隠れた口元がはっきりと見えた。



 本部長は――その手の奥で笑っていた。



「あぁそうだ。神格といえば新橋君と名取君の方もかなり面倒なことになりそうだね。別に崇拝するのは勝手だけど自分が"本物"みたいにられると困るんだよね……。それに、あの短剣を持たれると不利になるのはこちらだし……」


「本部長、それってどういう」


 秘書はニア本部長の言葉に疑問を持つがニア本部長は話をはぐらかして天井を見上げた。


「かなりマズイ状態かも知れない。場合によっては……動くか」


 ニア本部長のボソッと呟いた言葉を最後に名取は再び、眩しい光に包まれた。


 名取は光の中で温かいものに包まれるような感覚を覚え、心身が安らぎ眩しかった光もやんわりと光の強さが優しくなっていく。


「なんだ……この感覚は……?」


 そして名取はもう1つ違和感を感じていた。


「口の中が……甘い」


 それは口内に広がる"甘味"であった。

 どこかクリーミーで優しい味わいが口の中で広がる。

 身体を包む温かい感覚と優しい甘みに名取はまるで、母に抱かれ、授乳を受ける乳児のような感覚を覚えていた。


 その溢れる母性に身体中の緊張が解け、傷の痛みも忘れて名取はその安心感に身も心も委ねた。


「ああ……なんて優しいんだ……」


 ゆっくりと目を開けると、そこに映るのは顔はよく見えないが、誰かに抱きかかえられていることがわかる。

 うっすらとぼやけて見える顔に無意識に母親を重ねる。


「お……母……さ……」


 少しずつ視界がはっきりしてきた頃、名取は気付く。名取を優しく抱きかかえる女性の正体、それは母親ではなかった。


 灰色の長い髪に幼さが少し残る容姿、成人ではないとすぐに分かる女性の周りを大きな黒い翼が囲い、頭上の隙間から差し込む僅かな光が女性を照らす。



 ――その女性こそ、灰の少女ルシェルだった。



 ルシェルは名取が目を覚ましたことを確認すると、優しく微笑みぎゅっと名取の頭を抱きしめる。


「名取……よかった。ルシェル、信じてたよ。必ず戻ってくるって」


 ほんのりと香る人肌の匂いが心地よく感じ、自然と気分が安らぐが、それに反して理性が働いているのか心臓が高鳴り顔が赤くなる。


「ル、ルシェル!? 一体どうして?」


「名取、邪眼に体を乗っ取られていたの。新橋もコンフュージョンも諦めてた。でも私は諦めなかったよ」


 驚く名取を抱きしめたままルシェルは耳元で囁くように言った。

 視界の隅ではルシェルの背中から生える翼黒い翼が映っている。

 ルシェルがそれに気づくと翼を小さく揺らしながら話し始める。


「気になる? これ、実はルシェルも何が起こってるのか分からない。名取を助ようとしたら勝手に力が湧き上がって生えてきたの。それからは……あまり言えない」


 ルシェルは少し気まずそうに苦笑いをして顔を背け、抱きしめていた名取をゆっくりと離した。

 名取は「なんだよそれ」と言いかけたところで口元から何かがこぼれ落ちた。

 名取はそれを手で拭うと、その手には白く濁った液体が付着していた。

 そして口の中では意識が戻る前と同じように不思議な甘味が残っていた。


 名取はその液体をまじまじと見つめているとルシェルは何かに気づき、慌ててはだけていた右肩のワンピースの肩紐を直す。


 そしてよく見るとルシェルの右胸の辺りには、はじめから付いていた黒いシミとは別に液体が染みたような《《不自然なシミ》》が一箇所できていた。


 名取は脳内でフラッシュバックする感覚。

 口の中の甘味と身体を包む温かさ、それから連想される情景。

 目の前で火が出そうなほど赤面するルシェル。

 脳内に導き出される答えは、あまりに信じがたいものであり、認めたくないものであった。

 罪悪感と羞恥心、社会的な危機感が一気に込み上げ、名取は感情の渋滞に思わず絶句する。


「そ、そんな……まさか……!? いや、だってルシェルはまだ……」


「もう! その話はしなくていいでしょ! バカ!」


 わなわなと指差す名取に堪らず恥ずかしさが限界に達したルシェルに名取は頬に強烈なビンタを受けてしまった。


「この事は絶対に他の誰にも話さないで! もし話したら……殺すから」


 今にも火を吹きそうな顔のルシェルはそう言うて名取の身体を起こし、包み込んでいた翼を広げた。



 ◇ ◆ ◇ ◆



 一方、名取が意識を取り戻す少し前、コンフュージョンの領域、支配的混乱《dominant confusion》の中へ入っていったルシェルに新橋は「一体何が起きている?」と呆然としていた。


 その後、コンフュージョンが領域を閉じると、そこには大きな黒い翼を生やしたルシェルが何かを包み込むように翼を丸めていた。


「これは……一体どういうことだ?」


「我にも分からん、なぜあの小娘が……。あの力は小娘の母親のものだ。だがあのような黒い翼ではなかったはずだ」


 コンフュージョンにも、その表情から明らかな戸惑いが見て取れた。

 やがてやんわりと白い光を放ち、ルシェルの周囲を包んでいく。


 悪を浄化するような神聖さを感じさせる光はルシェルの黒い翼とは裏腹に、まるで「天使」のようでもあった。


「なぁ、そのルシェルの母親の力ってのは何なんだ?」


 あの翼は? ルシェルの母親の力とは何なのか? ルシェルに対して未知数な部分が多いと感じた新橋はコンフュージョンにルシェルの母親の力について尋ねた。


「小娘の母、メアリーはかつて『灰の聖女』と呼ばれていた。メアリーは昔から慈悲深く、面倒見のよい女だった。メアリーはその慈悲深さから神に好かれたのか運命のいたずらかある日、とある"力"を手にした。それこそが『母なる天使(mother angel)』。魔力、邪気問わず触れたものの"負の力"を浄化する力、その象徴として天使のような翼が現れるのだ。

 他にも体液には傷や病を治す効果や内部から浄化する力を持っているそうだ」


「それは大層な力だな。要は《《何でも治す癒やしの天使》》ってところか……。その割には随分と悪そうな翼の色だが」


 新橋が冗談交じりにそう言う。目の前のルシェルには"天使"と呼ぶにはあまりに黒く、それはもはや"堕天使"のようであった。


 しばらく様子を伺っていると、名取を包み込んでいるのであろう黒く大きな翼はガサガサと動き始めたと思いきや中からは何やら賑やかな声が聞こえてきた。


 はっきりとは聞こえなかったが中で元気そうな声が聞こえてきたことに新橋はコンフュージョンと顔を見合わせ、拍子抜けしたように笑う。


 ようやく翼を広げ、中から正気を取り戻した名取が姿を現した。

 どういう訳か2人とも顔が赤くお互いに顔を合わせようとしない。


「どうした、お前ら何かあったのか?」


「あ、いや……別に……何も」


 明らかに何かを隠すように視線を逸らしながら頭を掻いている名取。

 ルシェルも同じく視線を逸らして胸を隠すように左手で右腕の二の腕を握っている。


「「お゛姉゛ち゛ゃ゛ゃ゛ん゛」」


 無事に戻ってきたルシェルにギルとデスが飛び付き顔を埋め泣きつく。

 慌てて2人のなだめるルシェルにギルとデスが頭を擦り付けていると、デスがピタリと止まる。

 そして顔を上げてルシェルに言った。


「お姉ちゃん、お胸濡れてるなの」


 デスがそう言った瞬間、ルシェルは再び赤面しデスの口を手で塞ぐ……と言うよりはもはや掴む勢いでデスを黙らせ、ニッコリと笑う。


「デス〜? それ以上は言わない。分かった?」


 笑顔から溢れんばかりの怒気にデスは恐怖に震えコクコクと高速で首を縦に振った。

「よし良い子」と手を離したルシェルはコホンっと咳払いをした。


「と、とにかく名取が正気に戻ったからいいでしょ! これで名取はもう大丈夫なんだよね!」


「あ、あぁ大丈夫だ。皆さん大変ご迷惑をおかけしました」


 名取は頭を下げると、玉座にはいつの間にかカオスが戻っていた。カオスはどこか満足したような顔で拍手する。


「邪眼に飲まれたところで終いかと思ったが、なかなか面白いものが見られた。奇妙な術を使う者に灰の聖女……実に興味深いものばかりだ。気に入ったぞ貴様等、試練を乗り越えた褒美に地上への出口を開いてやろう」


 そう言うとカオスは指で四角を描くと、そこに空間の裂け目が現れた。

 裂け目の先では水流のように上へと空間が流れているのが伺える。


「貴様等が神父にどう挑むか楽しみにさせてもらうぞ。生きるも死ぬも貴様等次第だ。せいぜい退屈な結果に終わらんように尽力するがよい」


 すっかり上機嫌なカオスは名取達にそう言い、ニヤニヤと笑っている。

 ナイトは新橋に「渡しておくものがある」と赤い液体の入った瓶を手渡す。新橋が「これは?」 と尋ねるとナイトは自分の切り傷の入った掌を見せる。


「その瓶には僕の血が入ってる。僕の血は『再生の血』と呼ばれていて、欠損した箇所を一箇所だけ修復することができるんだ。でも二度も三度も効くわけじゃないからあくまで《《一度だけ》》だからね? 注意して使うんだよ」


 ナイトは『再生の血』の入った瓶を新橋に与え親指をグッと立てる。

 新橋も「恩に着る」と瓶を受け取り感謝した。


 名取達は空間の裂け目に入る前にコンフュージョンとナイトに振り返った。

 コンフュージョンとナイトは「どうした?」と言いたげな顔で見ている。


「コンフュージョンさん、ナイトさん、ここまでありがとうございました。ディスコードさんにももし機会があったら感謝を伝えておいて下さい。貴方達のおかげでここまで来られました。この恩を返すことは出来ませんが、感謝の気持ちだけでも伝えさせて下さい」


 名取が頭を下げると新橋やルシェル、ギルとデスも名取にならって頭を下げた。

 ナイトはニヒヒと笑い、コンフュージョンはフンっとそっぽを向いた。


「くだらん、さっさといけ」


 コンフュージョンは相変わらずそっけない態度をとるがナイトがそれを見てため息を漏らすとコンフュージョンに囁きかけた。


「最後くらい何か言ってやればいいのに」


 コンフュージョンは「ぐぬぬ」と声を漏らすと、ルシェルの方に一歩前に出たと思えば両手を広げた。


「小娘……いや、ルシェル。一度……抱かせてくれないか」


 コンフュージョンからの意外な言葉にその場の全員が固まった。


 だがルシェルはすぐにゆっくりとコンフュージョンの前に歩み寄り、コンフュージョンは優しくルシェルを抱き、しゃがみ込んだ。

 ルシェルを覆う黒く硬い鎧が肌を包む感触、だがただ硬いものに覆われているだけではない。あれだけ無愛想でそっけなかったコンフュージョンからは想像もできないほど、温かい心をルシェルは感じ取った。


 それは、母親を彷彿とさせるどこか懐かしく、優しい感触であった。


「おかあ……さん?」


 ルシェルはコンフュージョンの耳元でそっと呟く。

 コンフュージョンはルシェルを離すことなく話し始めた。


「我はお前の母親ではない。案ずるな、我はただお前を見ていると懐かしく感じただけだ」


 コンフュージョンはルシェルの頭をゆっくりと撫でながら続ける。


「お前も知ってる通り、闇の住人である我はここから先へは進めない。これからは共に進む仲間達を頼れ。決してジョンの思い通りにしてはならん」


 そうしてルシェルを離すと、最後にルシェルの頭にポンと手を置き微笑んだ。


「大きくなったな、ルシェル。メアリーも我もお前を見守っているぞ。お前は我にとっても大切な《《姪》》なのだから」


 その言葉にルシェルの記憶の奥底に眠る忘れていた記憶が掘り起こされる。

 微かに覚えている。故郷、英国で生まれ育ち、物心がついて少し経った頃、母親の姉と何度も遊んだ記憶。母親の姉の顔が今、目の前にいる闇の住人、コンフュージョンと一致したのだった。


「……思い出した」


 ルシェルは不意に溢れ出す涙に口元を押さえながら呟いた。


「あなた、コンフュージョンじゃない。あなたの名前は、シャーロット・パウエル。お母さんのお姉さんでルシェルの叔母さん……!」


 ルシェルの口から告げられる衝撃の事実にその場の全員が驚愕した。

 コンフュージョンがルシェルの叔母であるとは想像もできなかったが、今までコンフュージョンが敵意を見せなかった理由にようやく納得した。

 叔母との再会を果たし、涙目ルシェルの涙をコンフュージョンは指で拭い、首を横に振った。


「その名はもう捨てた。我の名はコンフュージョンだ。我はもう人間ではない。お前と共に外に出られないのは残念だが、我はお前を見守っている。父親を恐れるな、胸を張れ。その母の慈悲深さと芯の強さを受け継いだ『心』こそがお前の武器だ。その武器をジョンに突き立ててやれ」


 コンフュージョンはルシェルの胸に拳を当てるとルシェルも涙を拭って力強く頷いた。


「うん! 私、パパに負けない! パパを止めて、みんなで仲直りして外に出る! だから叔母さん! ルシェルのこと、見守ってて!」


 ルシェルの力強い宣言にコンフュージョンも納得したように頷き、「さぁ行け」とルシェルの背中を押す。

 名取達と共にルシェルは空間の裂け目の前に立ち、ルシェルは名取や新橋、ギルとデスに目を合わせ、お互いに頷き合い、前を向いた。


「さぁ、行こう」


 名取・新橋・ルシェル・ギル・デスの5人は地上へとつながる空間の裂け目の向こうへ足を踏み出した。




ミニコーナー企画!


「密着! 1日ルーティン! 平日編」


これは登場人物の1人の1日の流れに密着してどの様な1日を送っているのか丸裸にしてしまう。


気になるあの人の意外な一面も知れるかも……?


さて、今回1日密着するのは……


和泉心陽 登場シナリオ File1 「人を喰らう家」


今回は心陽のシナリオ後の現在、特異現象捜査部としての1日に密着する。


AM7:00〜 起床


基本的には設定したアラームでこの時間に起床するのだが、疲れが取り切れなかった日などは寝坊しそうになることもある。その時は同居人兼守護霊? の死神、葉月に起床を手伝ってもらう時が極稀にある。

起床後は朝食の後、身支度を済ませ出勤する。



AM8:00〜 出勤


普段は表の顔である警察官として仕事に従事している。基本的に街で見かけるような巡回であったりいたって普通な警察官として仕事をしている。偶に葉月の視線を感じることもあり、心陽は葉月に見られていることに気付いているが、気付かないふりをしている。


PM12:00〜 昼食・昼勤務


昼休憩には基本弁当を持ち込んでおり、弁当自体は自分で作っている。理由としては「自立した大人でありたい」と考えているからだそう。どうしても疲れ切って弁当を作る気力がない日には葉月が弁当を作ったりもしている。葉月の作る弁当には毎回白米の上に桜でんぶで大きなハートマークが描かれており、署内では交際説や既婚者説が噂されている。


PM17:00〜 退勤&除霊パトロール


名取の仕事はまだ終わらない。警察官としての勤務はここで終えるのだが、ここからは特異現象捜査部として自主的にパトロールを行なっている。基本的に死神の力を駆使して霊的存在の除霊をメインに活動している。除霊とはいっても人に対し害のない霊に対しては除霊を行わず、時には成仏を手伝ってあげたりもしている。


19:00〜 帰宅


帰宅後は葉月の手料理による夕食を済ませる。その後は定期的に死神の力、そして霊能力の訓練を行なっている。こうして異能力の技量や出力を底上げできるように鍛錬を積んでいるそうだ。


PM21:00〜 入浴


異能力の鍛錬の後は、入浴によって体を洗い流す。過去に何度か葉月が一緒に風呂に入ろうとしてきたこともあり、その時は本気で怒ったそう。

洗濯に関しては一人暮らし? を始めた頃は自分でやっていたそうだが心身共にそのような余裕もなくなってきたようで、最近は葉月に任せっきりである。


22:00〜 自由時間or就寝


基本的には疲れ切ってすぐに寝てしまうのだが、体力的に余裕がある日などは葉月と共にゲームをしたりテレビを見たりしている。

初めの方は心陽の方がゲームが上手かったそうだが、葉月が余りある時間でかなりやり込んだのか今ではすっかり葉月の方がゲームが上手くなっている。


こうして和泉心陽は表向きでは警察官、裏では特異現象捜査部 捜査員としての1日を終える。そしてまた、同じように1日を繰り返していくのだ。本来、捜査員としてはほとんど活動することはないのだが、心陽は自主的に活動しているおかげで心陽は精神的にも肉体的にも擦り減ることが多く、周りからもよく心配されている。それでも心陽は活動をやめない。それは、「人々が非科学的現象に縁のない生活を送れるように」という心陽なりの信念があるからである。そして今日も、心陽は見知らぬ誰かの為に、見えない"何か"と戦っているのである。

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