28.駅を解放しよう
今日は意味もなく弁当を食べよう。
基本冷たいわけだが侮るなかれ、温めてもおいしいが、冷えてもおいしいのが、携帯食であるお弁当の真骨頂である。
比較的濃い目の味付けに、ちょっとした味変の出来る小道具があるとなお嬉しい。
唐揚げなんてあったら私は最高に幸せだった。
ちなみに私は、レモンはあってもなくてもおいしく食べられるが、マヨネーズも欲しい派である。
ではお弁当を脇において、ゲームを始めるとしよう。
『……ノイズーラはステーションすべてを押さえ、このスペースコミューンを占拠した。クリエイターはすべてのAペット製作を中止し、アニマペットを目指すのを止めろ』
延々よくわからない放送がいたるところで流れていた。
ちょっと不気味な感じが非常事態っぽい感じである。
ただやることはわかる。一つ目のステーションはクリアしたから、順に回って開放すればいいんでしょう?
駅ごとに、それぞれ得意なSF装備があるようで、これはすぐにでも開放を目指さねばならないようだった。
ではまず試しにスペーストレインに乗って、一つ駅を進んでみよう。
何気に初めて乗る乗り物は妙にワクワクしてしまうのは私だけだろうか?
あ、お姉さん駅弁一つ。
これで準備万端。ゲームでもリアルでも弁当を食べつつ、いざ銀河鉄道に乗って行こう。
流れる星に、銀河の川を眺めながら、おいしいお弁当を食べるのは中々乙なものだった。
でも、移動時間短いね。
まぁ2回目以降は利点だと思うけど。
ただ、出ていきなりテロリストと戦闘かと思いきや、そこには縛り上げられた怪しい着ぐるみ達と、縛る美少女がいた。
「……オウ。中々の光景だなぁ」
「た、大義は我にありズラ~!」
「あ! 君も来てたんだ! ここにいた変な奴らは私がやっつけたよ。迷惑だよね。どこにでもいるのかな?」
おかんむりの美少女リコちゃんは辛辣である。
そしてさっそく大立ち回りをしていたみたいで元気そうで何より。
そ、そうか、やっつけてくれたのなら助かった。
でも今回も彼女と戦うのかと身構えていると、そんなこともなさそうだった。
「でも最後の調整にはちょうどいい相手かもしれない。君も気を付けてね? こんなところでやられちゃもったいないもん」
そんな戦闘民族みたいなことを言いつつ去っていくリコちゃんはもうひと暴れしていく気満々に見えた。
「……さぁて、じゃあ旅行気分ついでにショップでも回ろうかな」
駅にあったお店には、追加の足につけるアクセサリーが置いてあった。
私の一押しは、浮遊装置。
足がふんわり浮かんで見える、特殊装備でどんな靴にでも装備可能の様だ。
歩きモーションに浮遊が加わる素敵装備は中々遊べそうだった。




