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4/7 混沌の春

だから言ったのに!


いや、言ってない。


言ってないが、近しいニュアンスのことは言った。


具体的には昨日の日記の真ん中あたり、「ここで一つ不安なのが今日以降これを上回る点が出るだろうかという事である。」参照である。


早速やられた。


体感気温4℃の寒空を見上げる。


吹き荒ぶ風の音が窓を揺らし、地の底から聞こえてくるような低音を響かせる。


本来の想定であれば今日は日が昨日よりもやや照っており、多少汗ばみつつも、空気のどこかに残る春の余白を理由に許容できる、そういう穏当な延長線上の一日であるはずだった。


しかし現実は、4℃という数値を掲げてあまりにも早く裏切りの形をとって現れた。


三寒四温。


さんかんしおん


サンカンシオン


擦りに擦りすぎて擦り切れたそれが頭の中でゲシュタルト崩壊する。


混ぜ合うべきだ。


寒い日と暑い日が交互に存在するから話が拗れるのだ。


10℃くらいの日と30℃くらいの日が同時に到来し、混じり合い、20℃くらいの日を錬成する。


日も温度も境界線が曖昧になって、空気も水も花も草も崩れあってほんのり甘い世界、それこそが人々が春と呼んだ季節なのではないか。


私たちは忘れてしまった。


正確さに固執し何もかもに線を引き、区別などをするから春が二つに分かれてしまったのだ。


その事を忘れ、その不幸に苛まれつつもなおその愚行をやめぬ人間のなんと愚かしいことか。


体感気温4度の訴えを聞くべきなのだ。


曖昧に、評価もバランスも何もかもあやふやになって、単位も就活も全てがおちゃらければ世界はいつしか春になるのではないか。


私は一つ望む。


世界よとく混沌とせよ。

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