172/261
6/21 勇気
相手を理解するにはまず相手のことをよく考える事からである。
時に、勇気について考える。
「勇気」と言葉にして呟いてみる。
何かが湧き起こってくるかもと期待したが、寝転がって潰れた声が耳の奥で反響しただけだった。
勇気のこと思う。
自身に与えられたその意味を負担に思ってはいないだろうか。
常にポジティブな言葉として扱われる人生に疲れてはいないだろうか。
たまには誰かに愚痴る日があったっていいんじゃないか。
「愛」とか「失望」とかと。
前者には共感を、後者には逆の立場からの視点を。
ポジティブ言葉2人だと「失望」が気まずいだろうから、「悲劇」とかと四人で呑んだりしたらいいんじゃないだろうか。
「愛とはアンパンマンのマーチ以来じゃね?」
とか
「絶望先輩の立ち位置が推敲で俺になった時の気まずさな?」
みたいな会話をするのだろうか。
…1時間ほど考えたが、勇気が湧いてくる気が1ミリもしないのはどういうことか。
迫り来るES期限、激しく訴えてくる空腹感。
それを前にしても未だ一歩も布団から出る勇気が湧かないのはどういうことだろうか。




