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6/20 快適の代償
あれから何時間が経ったのか。
空は暗ばみ、曇天を貫通してなお熱気を保っていた室内も、エアコンの威力に負けつつある。
何かが足りないと思っていた。
足りない、というか、妙に快適だった。
いつもは3度ほど何かを跨いで到達するベッドまで、2度ほどで辿り着ける。
天井に垂れ下がるそれも、床で巨大な塊になっているそれも、視界に映らない。
快適だった。
不足と過分は共に不快感という点において共通する。
負の感情は危険信号だ。それが失われた時、その裏で密かに無くしたものにどうやって気づけというのだろうか。
15時ごろにコインランドリーに入れた洗濯物は、どうなっているのだろうか。




