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4/14 おしまい


テレビをつけたまま、ティファールで湯を沸かし、戻ってきてベッドに寝転がった。画面は忙しなく動いている。


人が多く、文字が大きく、感情も大きい。誰かが天井を仰ぎ、誰かが机を叩き、別の誰かがうなずいている。賑やかな番組だった。


怒っていない、と画面は何度も主張する。そのわりに、みんなの口は大きく開き、身振りも激しい。


順位が現れては消え、原因らしき言葉が太字で並ぶ。


二十分ほど見ていた。いや、見てはいない。主にはXを見ており、気の向いた時に目線を上げていただけだ。


長かったのか短かったのかは分からない。特に引き込まれたわけでもないし、目を離せなかったわけでもない。ただついていた。


なんとはなしに立ち上がった拍子にリモコンが落ちる。


「…これカットせんといてくださいよ??」


男の声がした。


画面の中だ。


笑い声。


部屋中にオーディエンスの声が響く。


そこで初めてテレビが消音状態だった事に気づいた。


その時喉の奥に絡みついた言葉の正体を私はまだ知らない。

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