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4/11 暑いし眩しいし
28℃弱の天気が空を覆う。
日は照って辺りの光量を視認限界まで引き上げる。
彩度は全て白に塗り替えられ、皮膚は薄皮から焦げていくような痛みを訴えた。
時刻は昼。
立ち尽くすは一切の影を拒絶する埋立地ど真ん中。
目は花粉と日光のダブルパンチで随分前にその機能の70%を放棄していた。
昼食を持ってき忘れた関係上、朝5時ごろに食べたメロンパンと濃厚チョコパイ(5個入り120円)のエネルギーのみでこの日光に立ち向かう事になっているのだが、チョコの濃さ以前に敗色濃厚である。
ここまで来ると、立ち向かうという表現自体がやや勇ましすぎる気もしてくる。
私はただ、暑さの中央に配置された物体として存在しているだけで、勝敗以前に参加資格が曖昧だ。
風はない。あるとしても、移動の途中で温度だけを拾い集めてきた、不誠実な風である。
足元の地面は光を反射し続け、視界の端で現実が白く滲む。時間は進んでいるはずだが、昼という状態が固定され、更新されない画面を眺めているような感覚に陥る。
敗北か。
空を見上げ、白に支配されたそれを薄らと眺め、薄ピンクになりつつある視界の中で同じ色の光を放ってうなりを上げる自宅のPCを想起し、そして目を閉じた。




