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第11話: 届いた写真、変わっていく日常

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!


(そうして、猫の写真を撮って部屋に戻ってきたサエキ)




サエキ: この猫が、本当に俺に似てるって……? ふぅむ……。




(サエキがリビングにいる姉のところへと近づいていく)




姉: 何よ? 突然このお姉ちゃんに何の用?




(サエキがだしぬけに、姉に猫の写真を見せる)




サエキ: この猫、俺に似てるか?




姉: 何よ、急に……。




サエキ: 似てるか、似てないか、どっちだよ。




姉: ぶっちゃけ……別に? 似てないと思うけど。




(サエキが数秒の沈黙の後、満足そうに口元を緩めて言う)




サエキ: だろ? 似てないよな。いや、ある友達が俺に似てるって言うからさ。じゃ、戻るわ!




(姉が不審そうな表情で見送る)




姉: 何あいつ……急に……。




(部屋に戻ってきたサエキ)




サエキ(M): 待てよ……でも、姉貴は似てないって言った。なのに、ツキシロが『すっごく可愛い』って言った猫を、似ても似つかない俺に似てるって言ったってことは……。




(サエキが少し顔を赤くして笑いながら)




サエキ(M): まさか、俺の顔が可愛いと思ってそんなこと言ったわけ……ねぇよな? まさかな。あー、もう分かんねぇ! ひとまず風呂入って寝よ。




(一方、月白の部屋)




(月白がパジャマ姿でベッドに横たわりながら、スマホを手にする)




月白: へへっ……今日は可愛い猫ちゃん見ちゃった! うーん……正直、サエキとその猫ちゃんは似てないんだけどさ。ベガ(うちの猫)の方がまだ似てるかも。……でも、私の言葉の意味、あいつ気づいたかな? 鈍感だから分かってないかもね〜。




(その時、月白のスマホに通知音が鳴る)




月白: ん? 何だろ……。




(スマホを確認し、月白が目を丸くする)




月白: サエキから……先にメッセージが来てる!? 何これ、何事!?




(メッセージを確認し、月白が嬉しそうにはしゃぐ)




月白: 猫の写真だ!! すっごく上手に撮れてる! でも、どういう意図で送ってきたんだろ……ただ見せたかっただけ?




月白: 『何で送ってきたの、サエキ?』




サエキ: 『いや……その猫、本当に俺に似てるか?』




(月白が少し慌てながら返信する)




月白: 『当然でしょ! 私の目にはそっくりに見えるよ!』




サエキ: 『そっか。まぁ、ツキシロの目にそう見えるならいいヤ』




月白: 『サエキ、ちなみに……あの猫ちゃんの写真、保存してもいい? すっごく可愛く撮れてるから!』




サエキ: 『ああ、好きにしろよ』




月白: 『ありがと! じゃあおやすみ、サエキ!』




(月白が猫の絵文字を送信する)




サエキ: 『ああ、ツキシロもおやすみ。また明日な』




(ベッドで眠ろうと、月白が横を向く)




月白(M): サエキって……本当にカッコいい男の子だな。




(翌朝、学校へと向かってサエキが歩いている)




(サエキが前方にいる人物をじっと見つめる)




サエキ(M): ツキシロ……? 今ちょうど家から出てきたところか。




(月白がサエキの姿を発見する)




月白: サエキ! おはよー! あんたも今から学校行くところ?




サエキ: まぁ、そんなところ。




月白: じゃあ、一緒にいこっ!




サエキ: おう、行こうぜ。




(そうして歩いている途中、昨日の猫を見つける)




(月白が嬉しそうに駆け寄っていく)




月白: わぁ! 君、今日もそこにいたんだね! 今日もお顔が可愛いねぇ〜。




(しゃがみ込んでいる月白のバッグの紐を、サエキが後ろからグイッと掴む)




サエキ: 寄り道してる時間はないぞ、ツキシロ。遅刻する。




月白: ぶー……。もっと見てたかったのに。




サエキ: 放課後、一緒に帰る時にまた見ればいいだろ。




月白: そうだね……。君! 待っててね、また絶対に来るから!




(そうして学校に到着し、二人が教室に入る前のクラスの様子)




友人1: マジで!? そ……その事実を月白に言っちゃったわけ!?




(友人1と友人2が深刻な表情で席に座っている)




友人2: うん……そうなんだ。




友人1: 何で言っちゃったんだよ!?




(友人2が焦りながら言い訳をする)




友人2: 仕方なかったんだってば! あの時の月白の目つきときたら……本当に真実を話さなかったら、今頃私はずっと保健室のベッドに送られてたよ……。




(友人1が呆れた目で見つめる)




友人2: はぁ……。まぁ、言っちゃったものは今さらどうしようもないよね……。




(その時、教室のドアが開き、月白とサエキが入ってくる)




友人2: 来た……あの二人だ!




(二人は誰もが羨むほど、ものすごく仲睦まじい様子で入ってくる)




(友人1と友人2が呆然とした表情を浮かべる)




友人1: 何だよ……何であんなに仲良さそうなわけ?




友人2: でしょ? 前よりもさらに距離が縮まってる気がする……。




(友人1が二人の様子を伺いながら呟く)




友人1: よし、じゃあこの話はもう二度としないことにしよう。月白に対しても、サエキに対しても、他の友達に対してもね!




友人2: うん、うん! 分かった!




(友人1が月白の表情をじっと凝視する)




友人1: 月白のあの顔……本当に好きな人を見つめる時にしか出ない表情だよ。




友人2: 何で分かるの?




友人1: 私は中学1年の時からずっと月白の友達だよ? 気づかないわけないじゃん。……月白、これからはずっと笑顔でいてくれると良いな。

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!

次のエピソードもどうぞお楽しみに!


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