シャーロットとパーティを組む
更新がかなり遅くなってしまいました。申し訳ございません。
出来るだけ早めに更新していきたいと思っていますが、温かく見守ってくださると幸いです。
また、感想をいただきまして大変感謝しております。
これからも頑張っていきますので、何卒宜しくお願いします。
ダンジョンには、いまだに解き明かされていない謎がたくさんある。その謎の1つが、ワープ装置である。
ここ、スモルリンのダンジョンは、6階層と7階層の間の階段のところと、10階層のボス部屋の奥に入口へとワープすることの出来る場所がある。
メイは7階層にたどり着いていたが、時刻が既に18時を過ぎていたので、今日はワープ装置で戻り、明日再び7階層から探索を再開しようと考え、ワープ装置を利用し地上に戻った。
メイがダンジョンの管理棟に戻ると、メイと同い年くらいの女の子が声を掛けてきた。
「あっ、あの!」
「…なに?」
「今7階層から戻ってきましたよねっ」
「うん」
「あのっ、今一緒にダンジョンに行ってくれる人を探していてっ、私も7階層の続きからなのでっ、良ければ一緒に行ってくれればと!」
「…いいよ」
「えっ、ほんとですかっ!ありがとうございます!私シャーロットって言いますっ」
「私はメイ。よろしく」
「メイさんですね!…あとっ、良ければお礼として今日のご飯ご馳走しますっ」
「わかった。じゃあご飯おねがいしようかな。」
その後、メイとシャーロットは街に戻り、シャーロットの奢りで食事を取った。シャーロットの話では、もともと他の人とパーティを組んで探索をしていたが、事情によりシャーロットひとりになってしまったため、一緒に行ってくれる人を探していたらしい。
メイ自身は、感覚的に一人でボスまでたどり着けるのではないかと考えていたが、以前から仲間の重要性を教えられていたことと、シャーロットが悪い人には見えなかったことから、二つ返事でパーティを了承していたのだった。
メイは、初めて他人とパーティを組むことになったので、ウキウキしながら眠りについたのであった。
次の日の朝。メイがダンジョンの管理棟に行くと、シャーロットが準備をして待っていた。シャーロットは、それなりに質の高そうな黒いローブを身にまとい、手には身長くらいある杖を携えていた。
「メイさん!おはようございます!」
「おはよう」
「ではっ、ギルドでパーティ登録をしてっ、早速行きましょ!」
「うん」
ギルドではパーティ登録ということができ、登録されたメンバーで、ギルド貢献ポイントや報酬を分け合うことができるようになっている。この仕組みにより、危険なダンジョンにおいて、数人で探索する利点が生まれ、冒険者たちの安全を保つことができるようになっている。
メイとシャーロットは、パーティ登録を済ませると、7階層行のワープ装置に乗り、7階層へ向かっていったのだった。
Eランクという、ダンジョンのランクで最低ランクのダンジョンであると言えど、7階層というそれなりに進んだ階層になってくると、出現する魔物の強さや数が変わってくる。
メイは、いまだに少し余裕がある感じであるが、シャーロットのほうは、おそらく一人ではこの階層を進むことは難しかったであろう。
シャーロットは、おどおどというか、おっかなびっくりという感じで、メイの一歩後ろを進んでいた。
しかし、そんな態度とは裏腹に、実際に魔物と対峙したときは、メイが魔物の注意をひいている間に、魔法を発動し魔物をすんなり撃退することはできていた。