第11話 憧れの異世界都市は、ちょっと臭かった
包丁2本で異世界転移した少女は、今日も敵を許さない
第一章 森の向こうの世界
第11話 憧れの異世界都市は、ちょっと臭かった
――ゴトン。
――ゴトゴト……。
(……尻、痛え)
黒瀬莉央は、荷馬車の木箱と木箱の隙間で身体を縮めていた。
もっとも、現在の莉央に人間の尻があるわけではない。
カエルの尻だ。
いや、そもそもカエルのどこからが尻なのか。
(……どうでもいいわ、そんなこと)
莉央は、心の中で悪態をついた。
荷馬車に潜り込んでから、かなりの時間が経っていた。
揺れる。
跳ねる。
止まる。
また揺れる。
木箱が軋み、乾いた藁が身体を擦る。
人間だった頃なら、こんな乗り心地の悪い乗り物には絶対に乗りたくなかった。
だが、今は違う。
鳥に食われるよりは、はるかにましだった。
(……バスって、偉大だったんだな)
莉央は、しみじみと思った。
冷暖房完備。
柔らかい座席。
舗装された道路。
そして、時刻表。
(……帰ったら、もうバスに文句言わねえ)
もっとも、日本へ帰れる保証など、どこにもなかった。
* * *
荷馬車が速度を落とした。
外から、人々の声が聞こえてきた。
「次! 荷を確認する!」
「野菜と乾物だ!」
「積荷証は?」
「ここにある!」
(……ん?)
莉央は、藁の隙間から顔を出した。
荷台を覆う厚い布の向こうに、石造りの門が見えた。
巨大だった。
人間だった頃の目線でも、かなり大きく見えただろう。
しかし、カエルの莉央には、ほとんど崖のようだった。
(……うわ)
門の両側には、分厚い石壁が続いている。
上には見張り台。
槍を持った兵士たち。
そして、鉄で補強された大きな木製の扉。
(……城壁じゃん!)
莉央は、思わず身を乗り出した。
(……すっげえ!)
映画で見たような光景だった。
ヨーロッパの古城。
ファンタジーゲームの城塞都市。
そんなものが、目の前に存在している。
(……これ、写真撮りてえ!)
莉央は、反射的にスマートフォンを探そうとした。
しかし。
(……あ)
当然、持っていない。
鞄ごと、ゴブリン集落の焼け跡に置いてきたのだった。
(……クソッ)
莉央は、前脚を引っ込めた。
隣では、ゴブリンの幽霊が楽しそうに門を見上げていた。
「ギャ♪」
(……お前、こういうの初めてか?)
「ギャギャ♪」
(……そっか)
莉央は、小さく笑った。
そのとき。
門番が、荷台の布を持ち上げた。
「……ん?」
(……っ!)
莉央は、慌てて木箱の陰へ引っ込んだ。
大きな手が、すぐ近くに伸びてくる。
木箱の一つが持ち上げられた。
莉央の身体に、冷たい汗が流れたような気がした。
(……やべえ)
もし見つかったら。
カエル一匹くらい、追い払われるだけかもしれない。
だが、踏み潰される可能性もある。
そもそも、この世界の人間がカエルをどう扱うのか分からない。
(……頼む、見んな)
莉央は、藁の奥へ身体を押し込んだ。
「……よし。通れ」
門番の声がした。
「ご苦労さん!」
御者が答える。
――ゴトン。
荷馬車が、再び動き始めた。
(……よし!)
莉央は、思わず前脚を握りしめようとした。
もちろん、握れなかった。
(……入れた!)
城門をくぐる。
石の天井が、頭上を通り過ぎていく。
そして。
荷馬車は、ベルクハイムの街へ入った。
* * *
最初に感じたのは、音だった。
大勢の人間が話している。
荷車の車輪。
馬の蹄。
金属を打つ音。
商人の呼び声。
子供の笑い声。
犬の吠える声。
それらが、狭い通りに反響していた。
(……うわあ)
莉央は、荷台の隙間から街を覗いた。
石畳の道。
木と石で造られた建物。
軒先から突き出した看板。
壁に吊るされた籠。
窓から干された洗濯物。
そして、通りを行き交う大勢の人々。
(……すげえ)
莉央は、目を丸くした。
(……本当にファンタジーの街だ)
建物の二階部分が、通りへ少し張り出している。
屋根には赤茶色の瓦。
壁は白い漆喰。
ところどころに木の骨組みが見える。
まるで、ヨーロッパの古い街並みを再現したテーマパークのようだった。
(……いいじゃん)
莉央は、少しだけ嬉しくなった。
(……こういうの、嫌いじゃねえぞ)
だが。
その直後だった。
(……ん?)
妙な臭いがした。
最初は、馬の臭いだと思った。
しかし、違う。
湿った土。
腐った野菜。
生ごみ。
そして、何とも言えない刺激臭。
(……うっ)
莉央は、顔をしかめた。
(……何だ、この臭い!?)
荷馬車が、通りの脇を進む。
そこには、浅い溝があった。
黒っぽい水が、ゆっくりと流れている。
水面には野菜くずが浮かび、ところどころに泡が溜まっていた。
(……え)
莉央は、溝を見つめた。
(……これ、排水溝?)
そのとき。
通りの向こうで、女が桶を持って現れた。
「ちょっと、そこ空けて!」
女は、店先から道端の溝へ向かって歩いてくる。
そして。
――ザバァッ!
桶の中身を流した。
濁った水が、溝へ落ちる。
莉央は、目を見開いた。
(……おいおい)
水面には、細かな食べかすが浮かんでいた。
(……マジかよ)
女は、何事もなかったように店へ戻っていった。
(……いやいやいや)
莉央は、思わず周囲を見渡した。
誰も驚いていない。
誰も注意しない。
どうやら、日常の光景らしかった。
(……これ、夏とかヤバくね?)
莉央は、改めて溝を見た。
小さな虫が飛んでいる。
黒っぽい水の中では、何かが動いていた。
(……うわあ)
莉央は、身体を縮めた。
(……絶対入りたくねえ)
もっとも、今の莉央はカエルだった。
人間よりも水辺に近い生活をする身体だ。
それでも、あの溝だけは勘弁してほしかった。
* * *
荷馬車は、市場の近くで一度止まった。
御者ともう一人の男が、荷物を確認している。
「まずは青果組合の倉庫だ」
「ああ。あっちの箱を下ろしてくれ」
(……今だな)
莉央は、木箱の隙間から外を覗いた。
荷台の横には、積み重ねられた空樽がある。
その陰には、狭い路地。
(……よし)
莉央は、慎重に跳ねた。
――ぴょん。
荷台の縁へ。
そして、樽の陰へ。
――ぽてっ。
(……着地成功)
ゴブリンの幽霊も、ふわりと降りてきた。
「ギャ♪」
(……静かにな)
莉央は、前脚を口元へ当てようとした。
しかし、カエルの身体では何とも間抜けな仕草になった。
ゴブリンが、首を傾げる。
「ギャ?」
(……もういい)
莉央は、樽の陰から街を見渡した。
目の前には、市場が広がっていた。
野菜。
果物。
干した魚。
肉。
パン。
布。
陶器。
木製の道具。
金属製の鍋。
見たことのない香辛料らしきもの。
さまざまな商品が、所狭しと並んでいる。
(……おお!)
莉央は、思わず目を輝かせた。
(……すげえ!)
パン屋の前では、焼きたてのパンが籠に並べられていた。
丸いもの。
細長いもの。
黒っぽいもの。
白いもの。
(……うまそう)
莉央は、思わず舌を動かした。
その瞬間。
――ぴゅっ!
長い舌が、勝手に伸びた。
(……っ!?)
莉央は、慌てて口を閉じた。
(……やめろ!)
近くを飛んでいた虫を、危うく捕まえるところだった。
(……パン食いてえんだよ! 虫じゃねえ!)
ゴブリンが、楽しそうに笑った。
「ギャギャ♪」
(……笑うな!)
莉央は、前脚で地面を叩いた。
* * *
市場の奥では、肉屋が営業していた。
大きな木の台。
吊るされた肉。
刃の厚い包丁。
店主が、肉の塊を切り分けている。
――ドンッ!
――ドンッ!
(……おお)
莉央は、思わず見入った。
(……あの包丁、すげえな)
自分の持っていた二本の包丁とは、まるで違う。
重そうな刃。
分厚い背。
木製の柄。
店主は、それを片手で扱っていた。
(……職人だな)
莉央は、少し感心した。
だが、すぐに別のことに気づいた。
肉の周囲には、ハエが飛んでいた。
店主は、布で追い払っている。
しかし、完全には防げていない。
(……うわ)
莉央は、顔をしかめた。
(……冷蔵庫、ねえもんな)
市場には、氷を入れた箱らしきものも見当たらなかった。
塩漬けや燻製にした肉はある。
だが、生肉も普通に並んでいる。
(……食中毒、大丈夫なのか?)
もちろん、この街の人々にも保存や調理の知恵はあるのだろう。
だが、日本のスーパーのような衛生管理を期待するのは無理そうだった。
(……生肉、怖え)
莉央は、少し離れた。
すると、今度は魚屋が見えた。
木の台に、川魚らしきものが並んでいる。
その横には、桶。
水の中で魚が泳いでいた。
(……あ、こっちは生きてる)
莉央は、少し安心した。
その直後。
店主が、魚を一匹つかみ上げた。
――バタンッ!
魚が台の上で跳ねる。
――ゴンッ!
店主が木槌を振り下ろした。
(……うおっ)
莉央は、思わず後ずさった。
(……ワイルドすぎだろ)
* * *
市場を抜けると、通りの雰囲気が変わった。
建物の間隔が狭くなり、道も細くなる。
石畳はところどころ剥がれ、土が露出していた。
その先では、数人の男たちが工事をしていた。
(……ん?)
莉央は、足を止めた。
木製の足場。
積み上げられた石材。
滑車。
太い縄。
そして、石を運ぶ人々。
(……建設現場?)
莉央は、興味深そうに見つめた。
男たちは、滑車を使って石材を持ち上げていた。
「せーの!」
「引け!」
「もっとだ!」
――ギギギ……。
石材が、ゆっくりと持ち上がる。
その下では、別の男が木の支柱を調整していた。
(……おお)
莉央は、少し感心した。
(……ちゃんと機械使ってんじゃん)
もちろん、電動ではない。
人力だった。
しかし、滑車や梃子を使い、重い石を動かしている。
(……すげえな)
莉央は、思わず見入った。
そのとき。
「おい! 下がれ!」
男の怒鳴り声が響いた。
――ガタンッ!
石材が、少し傾いた。
「縄が緩んでる!」
「押さえろ!」
作業員たちが、慌てて動く。
莉央は、反射的に身を縮めた。
(……うわっ!)
もし、あの石が落ちたら。
下にいる人間は、ただでは済まないだろう。
(……安全帯とか、ねえのかよ)
莉央は、足場を見上げた。
高い場所で作業する男たちは、腰に縄を巻いている者もいた。
だが、現代日本の建設現場のような安全設備は見当たらない。
(……ヘルメットもねえし)
莉央は、少し不安になった。
もっとも、作業員たちは慣れているらしく、すぐに作業を再開した。
「よし! もう一度!」
「今度は慎重にな!」
――ギギギ……。
石材が、再び持ち上がっていく。
(……すげえけど、怖えな)
莉央は、工事現場を後にした。
* * *
さらに進むと、建物の裏手に出た。
そこには、小さな中庭があった。
井戸。
洗濯桶。
薪の山。
そして、壁際に建てられた小さな木造の小屋。
(……ん?)
莉央は、その小屋を見た。
扉には、簡単な掛け金がついている。
屋根は低い。
壁には、小さな通気口。
(……物置?)
莉央が首を傾げたとき。
小屋の扉が開いた。
中から、若い男が出てきた。
男は腰紐を結び直しながら、何事もなかったように歩いていく。
(…………)
莉央は、しばらく小屋を見つめた。
(……まさか)
風が吹いた。
小屋の方から、強烈な臭いが流れてきた。
(……うっ!!)
莉央は、反射的に後ずさった。
(……トイレかよ!!)
日本の水洗トイレとは、まるで違う。
小屋の下には、汚物を溜める穴があるらしい。
その周囲には、細かな虫が飛んでいた。
(……うわあ)
莉央は、思わず顔を背けた。
(……これ、どうやって処理してんだ?)
そのとき。
中庭へ、二人の男が入ってきた。
大きな桶を担いでいる。
「ここの汲み取り、今日だったな」
「ああ。裏の穴がいっぱいらしい」
「まったく、夏場はたまらん」
二人は、ぶつぶつ言いながら小屋の裏へ回っていった。
(……汲み取り?)
莉央は、目を丸くした。
(……ああ、そうか)
水洗トイレがないなら、誰かが処理しなければならない。
汚物を運ぶ人間がいる。
そして、それを捨てる場所や利用する仕組みもあるはずだった。
(……そういや)
莉央は、ふと思い出した。
日本でも昔は、汲み取り式の便所があったと聞いたことがある。
祖父母の世代なら、知っているかもしれない。
(……いや、でもさ)
莉央は、小屋を見た。
(……ここで暮らすの、結構キツくね?)
夜中にトイレへ行きたくなったら。
雨の日だったら。
冬だったら。
そして、病気になったら。
(……ウォシュレットどころじゃねえな)
莉央は、しみじみと思った。
日本にいた頃は、当たり前だと思っていた。
水道。
下水道。
水洗トイレ。
石鹸。
清潔なタオル。
そして、いつでも使える風呂。
(……全部、すげえもんだったんだな)
莉央は、少しだけ日本が恋しくなった。
* * *
夕暮れが近づいていた。
莉央は、街の中を少しずつ進んでいた。
市場の賑わい。
職人たちの仕事。
井戸で水を汲む人々。
洗濯物を干す女たち。
道端で遊ぶ子供たち。
そして、建物の隙間を走り回るネズミ。
(……ネズミ、多くね?)
莉央は、壁際で立ち止まった。
目の前を、灰色のネズミが横切った。
その身体は、今の莉央よりも大きかった。
(……うわ)
ネズミは、莉央を一瞥した。
そして、何事もなかったように走り去っていった。
(……あいつ、私よりデカいじゃん)
莉央は、少し落ち込んだ。
さらに進むと、通りの向こうに大きな石造りの建物が見えた。
高い窓。
尖った屋根。
そして、上部には鐘楼。
(……教会?)
莉央は、顔を上げた。
夕日を受けた建物は、美しかった。
壁面には彫刻が施され、入口には人々が集まっている。
その前では、貧しい身なりの人々にパンを配る者たちがいた。
(……へえ)
莉央は、少し感心した。
(……こういうこともしてんだ)
教会の前には、身なりのいい商人もいれば、古びた服を着た老人もいた。
そして、壁際には、物乞いらしき子供が座っていた。
(…………)
莉央は、その子供を見つめた。
年齢は、十歳にも満たないように見えた。
痩せた身体。
汚れた服。
裸足。
その前を、立派な服を着た男が通り過ぎていく。
男は、子供を見ようともしなかった。
(……何だよ)
莉央は、小さく呟いた。
いや、呟いたつもりだった。
「ケロ……」
この街には、美しい建物がある。
立派な城壁がある。
豊かな商人もいる。
だが、そのすぐ隣には、貧しい人々が暮らしている。
(……ファンタジーってさ)
莉央は、夕暮れの街を見渡した。
(……ゲームみたいに綺麗なだけじゃねえんだな)
* * *
そのとき。
――カァン……。
――カァン……。
鐘が鳴った。
街のあちこちで、人々が動き始める。
店じまいをする商人。
荷物を運ぶ職人。
家へ帰る子供たち。
そして、夜の仕事へ向かう者たち。
(……もう夕方か)
莉央は、空を見上げた。
建物の屋根の向こうに、赤い空が見えた。
(……寝る場所、探さねえとな)
カエルの身体なら、小さな隙間へ入れる。
だが、どこでも安全というわけではない。
猫。
ネズミ。
人間の足。
そして、汚れた排水溝。
(……街も危ねえじゃん)
莉央は、ため息をついた。
そのとき。
ゴブリンの幽霊が、突然耳を立てた。
「ギャ?」
(……ん?)
ゴブリンは、通りの向こうを見つめている。
莉央も、そちらへ顔を向けた。
そこには、一台の荷馬車が停まっていた。
先ほど莉央が乗ってきたものとは違う。
黒っぽい布で覆われた荷台。
太い鉄の留め具。
そして、周囲を警戒するように立つ二人の男。
(……何だ、あれ)
莉央は、目を細めた。
荷台の中から、かすかな音が聞こえた。
――コトッ。
――ガサ……。
何かが動いている。
男の一人が、荷台を軽く叩いた。
「……静かにしてろ」
低い声だった。
莉央は、身体を硬くした。
(……え?)
荷台の中から、今度は小さな声が聞こえた。
「……お願い……」
人間の声だった。
しかも、かなり若い。
(…………)
莉央は、荷馬車を見つめた。
男たちは、周囲を確認している。
通りを行く人々は、特に気にしていない。
やがて、一人の男が言った。
「夜になったら裏門へ回すぞ」
「ああ。帳簿には家畜扱いで載せてある」
「余計なことを喋るな」
莉央は、息を呑んだ。
(……家畜?)
荷台の中には、人間がいる。
なのに、家畜として扱われている。
(……何だよ、それ)
ゴブリンの幽霊が、莉央の隣へ戻ってきた。
「ギャ……」
その表情は、いつもの陽気なものではなかった。
莉央は、荷馬車を見つめた。
昨日までなら、こんな場所へ近づくことなどできなかっただろう。
人間の姿なら、男たちに見つかる。
武器を持っていても、勝てるとは限らない。
だが、今は違う。
莉央は、小さなカエルだった。
荷馬車の下には、細い隙間がある。
布の端にも、わずかな空間があった。
(……おいおい)
莉央は、ゆっくりと前脚を動かした。
(……まさか)
今まで、散々文句を言ってきた身体。
鳥に狙われ。
蛇に追われ。
馬車に踏まれかけた身体。
その小ささが、初めて別の意味を持ち始めていた。
(……入れるんじゃね?)
莉央は、荷馬車を見上げた。
ゴブリンの幽霊も、同じ方向を見ている。
夕暮れの街。
人々の喧騒。
そして、黒い布に覆われた荷馬車。
莉央は、ゆっくりと跳ねた。
――ぴょん。
――ぴょん。
――ぴょん。
誰にも気づかれないまま。
小さなカエルが、荷馬車の陰へ近づいていった。
――第11話・完――
次のエピソードは…
黒い布に覆われた荷馬車へ近づいた莉央は、荷台の中に閉じ込められた人々の存在を知る。街の表通りでは見えなかった人身売買の実態。そして、荷馬車が向かおうとしている「裏門」とは何なのか。カエルの身体で初めての潜入を試みる莉央だったが、そこには思わぬ危険が待っていた――。




