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『佐和山若旦那録 〜湯宿の若旦那、石田三成として帰る場所を守る〜』  作者: 天手古まい
第五章 敗れても、帰る場所は残る

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第四十三湯 島津の退き口

西軍が崩れる関ヶ原で、島津勢は敵の薄い場所ではなく、最も厚い場所へ向かいます。


これは逃走ではありません。


故郷へ帰り、残った者たちの名を伝えるための戦です。


島津義弘と、若き島津豊久。


それぞれが選ぶ「帰る道」を、見届けてください。

挿絵(By みてみん)


 島津の旗が、敵の最も厚い方角へ向きを変えた。


 逃げる兵は、敵の薄いところを探す。


 生き残ろうとする者なら、なおさらだ。


 だが、島津勢の槍先は東へ向いた。


 徳川の旗が幾重にも重なり、兵と馬と鉄砲が壁を作る、そのただ中へ。


「まさか……」


 湊一のそばで、伝令が息を呑んだ。


 西軍の陣は、すでに軍の形を失いつつあった。


 寝返った小早川勢が大谷勢へ襲いかかり、その余波は山裾から平地へ広がっている。


 倒れた旗。


 逃げ惑う兵。


 味方を味方と見分けられず、槍を向け合う者までいる。


 その混乱の中で、島津の旗だけが止まっていた。


 そして今、ゆっくりと動き始めた。


「島津は、何をなさるおつもりで……」


 伝令の問いに、湊一は答えられなかった。


 答えを知っている。


 知っているからこそ、声が出なかった。


 島津の退き口。


 現代で読んだ歴史の中では、たった数行だった。


 西軍が敗れたのち、島津義弘は敵中を突破し、薩摩への帰還を果たした。


 勇壮。


 壮絶。


 敵中突破。


 そんな言葉で飾られていた。


 だが、数行の中で何人が振り返り、何人が残り、何人が帰れなかったのか。


 そこまでは書かれていなかった。


 いや。


 書かれていたとしても、読んだ自分は、その一人一人を見てはいなかった。


 湊一は腰の水袋を握った。


 中の水が、小さく揺れた。


 ちりん。


 戦場には似合わぬ鈴の音が、胸の奥に響いた。


『知っておるような顔をするでない』


「白那……」


『そなたが知っておるのは、すべてが終わった後につけられた名だけじゃ』


 水袋の中で、水がまた揺れた。


『今、あそこにおるのは、名ではない。生きた者どもじゃ』


 湊一は島津の旗を見つめた。


 歴史が始まろうとしている。


 だが、それを作る者たちは、自分たちが歴史になるなどとは考えていない。


 ただ、帰ろうとしているだけだった。


     ◇


「ここまでじゃ」


 島津義弘が静かに言った。


 周囲に集まった島津の兵たちは、誰も答えなかった。


 敵は前にも、後ろにもいる。


 西軍は崩れ、退路は乱兵に塞がれていた。


 義弘は腰の刀へ手をかけた。


「西軍の敗れは決した。これ以上、兵を無駄に死なせるわけにはゆかぬ」


「では、帰りましょう」


 即座に返したのは、島津豊久だった。


 義弘の弟・家久の子。


 義弘にとっては甥にあたる若武者である。


 その具足は泥と血にまみれていたが、立つ姿にはわずかな揺らぎもなかった。


「帰る道など、どこにある」


 義弘が問う。


「前にございます」


 豊久は東を指した。


 そこには、徳川の旗が林のように並んでいた。


「敵しかおらぬではないか」


「ゆえに、道となりましょう」


「馬鹿を申すな」


「薄きところへ逃げれば、追われまする」


 豊久の目は、敵陣の奥を見据えていた。


「最も厚きところを破れば、敵は我らを追う前に、自らの陣を守らねばなりませぬ」


「言うは易い」


「ここで腹を召されるよりは、難しゅうございます」


 義弘の目が鋭くなった。


「豊久」


「はい」


「今、何と申した」


「ここで死ぬは、易うございます」


 周囲の空気が凍った。


 家臣の一人が、豊久を止めようと手を伸ばす。


 だが豊久は、伯父から目をそらさなかった。


「薩摩へ帰り、今日死ぬ者の名を一人ずつ背負う方が、よほど苦しゅうございます」


「わしに、その苦しみを負えと申すか」


「はい」


 豊久は言い切った。


「それが、島津義弘にしかできぬ戦にございます」


「生き恥をさらせと申すのか」


「生き恥ではございませぬ」


 豊久の声が、わずかに強くなった。


「生きて果たす戦にございます」


 遠くで鉄砲が鳴った。


 西軍の旗が、また一つ倒れた。


 義弘はしばらく豊久を睨んでいた。


 やがて、低く問う。


「わしが帰れば、島津は残るか」


「残りまする」


「今日ここで死ぬ者もか」


「名が残りまする」


「名だけでは、人は生き返らぬ」


「それでも、忘れられるよりはよろしゅうございます」


 義弘の指が、刀の柄から離れた。


 その手へ、豊久が竹筒を差し出した。


「何じゃ」


「水にございます」


「見れば分かる」


「ならば、お持ちくだされ」


 義弘は受け取らない。


「そなたの水はどうする」


「薩摩へ帰れば、いくらでも飲めまする」


「ならば、そなたも帰れ」


 豊久は一瞬だけ黙った。


 戦場の喧騒が、二人の間を通り過ぎた。


「帰りとうございます」


 豊久は、小さく笑った。


「わしとて、薩摩の飯を、もう一度食いたい」


「ならば――」


「皆が帰りたいからこそ、誰かが道を作らねばなりませぬ」


 豊久は義弘の手へ竹筒を押しつけた。


「途中で全部飲まれては困りますぞ」


「何故じゃ」


「わしの分がなくなりまする」


 義弘の口元が、ほんのわずかに歪んだ。


「帰って取り返せ」


「承知」


 豊久は笑った。


 その笑顔を見た兵たちの肩から、ほんの少しだけ力が抜けた。


 義弘は竹筒を腰へ差した。


 そして、佐和山で見た湯気を思い出した。


 戦の前から帰り道を考える、妙な男。


 勝つ話より先に、負けた時に誰を生かすかを口にした男。


 義弘は、そんなものは武門の弱さだと思った。


 湯気など見ぬふりをした。


 だが今、目の前にあるのは、その男が言った帰り道だった。


 泥と血にまみれ、人の命でつながる道。


「……見なかったことにしておいてやろうと思うたが」


 義弘が呟いた。


「何をでございますか」


「佐和山の湯気じゃ」


 豊久が目を丸くした。


 そして、声を立てて笑った。


「伯父上は、しっかり見ておられたではありませぬか」


「黙れ」


「帰りましたら、石田殿へ白湯を所望なされませ」


「そなたが申せ」


「ならば、急いで帰らねばなりませぬな」


 義弘は刀を抜いた。


「鉄砲を前へ」


 兵たちが一斉に動く。


 火縄へ火が移された。


 細い煙が、雨上がりの湿った風に流れた。


「撃った者は下がれ。次の者が前へ出よ」


 義弘は東軍の旗を見据えた。


「薄きところを探すな」


 兵たちが息を呑む。


「敵の最も厚きところを破る」


 豊久が槍を構えた。


「島津は――」


 義弘の声が戦場へ響いた。


「薩摩へ帰る!」


 鉄砲が火を噴いた。


     ◇


 東軍の兵たちは、島津が向かってくるとは思っていなかった。


 崩れた西軍の一部として、背を向けて逃げるものと考えていた。


 だから最初の一斉射撃に、反応が遅れた。


 前列の兵が倒れた。


 その隙間へ島津勢が食い込む。


「止まるな!」


 豊久が叫ぶ。


「前の者が倒れたら、その場所へ入れ! 横へ広がるな!」


 島津勢は、一つの槍のように進んだ。


 前の者が倒れれば、後ろの者が穴を埋める。


 旗持ちが射られれば、隣の兵が旗を拾う。


 その兵が倒れれば、また次の者が受け取った。


 旗だけは、地へ落ちなかった。


「島津を止めろ!」


「本陣へ近づけるな!」


 東軍の怒声が重なる。


 だが、島津勢を止めようと兵が集まるほど、東軍の槍は互いに絡み、馬は身動きを失った。


 豊久は先頭で槍を振るうだけではなかった。


 伯父の位置を確かめる。


 倒れた兵をまたがず、後ろの者へ道を示す。


 敵の旗が傾けば、そこへ迷わず兵を押し込む。


「右が崩れるぞ!」


「伯父上を中へ!」


「鉄砲、前へ出よ!」


 叫びながら、豊久は一人の兵の肩をつかんだ。


「名は!」


「は……?」


「名を申せ!」


「新納、平八郎!」


「覚えた! 倒れるな、平八郎!」


「おう!」


 兵は歯を食いしばり、再び前へ出た。


 誰が帰れるかなど分からない。


 それでも豊久は、目に入った兵の名を呼んだ。


 名を呼ばれた者は、一歩だけ強く踏み込んだ。


     ◇


「道を空けろ!」


 湊一は馬上から叫んだ。


 敗走する西軍兵が、一つの細い道へ殺到している。


 その先へ、島津勢が突っ込もうとしていた。


 このままでは、敵へ届く前に味方同士で押し潰し合う。


「左右へ分かれろ!」


「しかし、殿!」


「槍を伏せろ! 島津の前を塞ぐな!」


 残っていた旗持ちが、「大一大万大吉」の旗を掲げる。


 だが、混乱した兵たちは湊一の声にも気づかない。


 誰もが生きるために走っている。


 誰かの命令を聞く余裕などなかった。


「止まれと言うな!」


 湊一は命じた。


「逃げてよい! ただし、道を二つに分けろ! 右へ行く者は右、左へ行く者は左だ!」


 近くの兵が声を張り上げた。


「右へ寄れ!」


「島津が来るぞ!」


「踏まれるな、左右へ分かれろ!」


 一人が動いた。


 その腕をつかみ、別の一人が続いた。


 人一人分の隙間ができる。


 それが二人分になり、やがて馬が通れるほどに広がった。


 ちりん。


 水袋の中で鈴が鳴る。


『すべてを救おうとするでない』


「分かっている」


『分かっておらぬ顔じゃ』


 白那の声は、いつものように容赦がなかった。


『そなたの手は二本しかない。ならば、その手が届く場所に、道を一本残せ』


「……ああ」


 湊一は声を張り上げた。


「島津は逃げるのではない!」


 泥だらけの兵たちが振り向く。


「帰るのだ!」


 その言葉が、どこまで届いたのかは分からない。


 だが、道は開いた。


 島津の旗が、その間を突き抜けた。


     ◇


 島津勢は、徳川本陣の前をかすめるように進んだ。


 家康を討つためではない。


 勝つためでもない。


 帰るために、敵の中心を突き破った。


 だが、敵中を抜けたからといって、追手が消えるわけではなかった。


 背後から、馬蹄の音が迫る。


「殿、先へ!」


 数人の島津兵が足を止めた。


「何をしておる!」


 義弘が怒鳴る。


「火縄を直しております」


「そのような嘘があるか!」


 兵たちは笑った。


 一人が膝をつき、鉄砲を構える。


「殿。薩摩の水は、ここの泥水よりうまいのでございましょうな」


「ならば、帰って飲め!」


「我らの分まで、お飲みくだされ」


 火縄が燃える。


 追手の騎馬が迫る。


「撃て!」


 銃声が轟いた。


 騎馬が崩れ、その後ろの列が乱れる。


「進め!」


 兵たちの声が、義弘の背を押した。


 義弘は歯を食いしばり、馬を進めた。


 振り返ってはならない。


 振り返れば、戻りたくなる。


 戻れば、彼らが残った意味を奪ってしまう。


 しばらく進むと、また数人が足を止めた。


 次の曲がり道で、さらに別の者たちが残った。


 一人が残る。


 次の場所で、また一人が残る。


 鉄砲を撃ち、槍を構え、追手を引きつける。


 島津の帰り道は、残った者たちの命によって、少しずつ先へ延びていった。


 後の世で、それは「捨て奸」と呼ばれることになる。


 だが、その場にいた者たちにとっては、戦法の名などどうでもよかった。


 ただ、自分の後ろを走る者へ、命を手渡しているだけだった。


     ◇


「伯父上」


 豊久が馬を寄せた。


 義弘は前を見たまま答える。


「ならぬ」


「まだ何も申しておりませぬ」


「そなたの顔に書いてある」


「では、読まぬふりをなされませ」


「ならぬと申した!」


 追手の声が、すぐ背後まで迫っている。


 先ほどまで数百いた島津兵は、すでに大きく数を減らしていた。


「豊久。そなたも来い」


「無論、参りまする」


「ならば馬首を前へ向けよ」


「その前に、少々お借りいたします」


 豊久は義弘の肩へ手を伸ばした。


 目立つ陣羽織を引き外し、自分の肩へかける。


「何をする!」


「伯父上には、少々派手すぎまする」


「返せ!」


「薩摩へ帰りましたら」


「豊久!」


 義弘が豊久の腕をつかもうとする。


 豊久は馬を半歩退かせた。


 その手は届かなかった。


「伯父上」


 豊久の声から、先ほどまでの笑みが消えた。


「島津家を、お頼み申します」


「家など知るか!」


 義弘が怒鳴った。


「そなたが帰れ! わしが残る!」


「それでは、誰が今日死んだ者の名を持ち帰るのでございます」


「皆で帰ればよい!」


「皆では帰れませぬ!」


 豊久の声が、初めて震えた。


「わしとて帰りたい!」


 義弘が言葉を失う。


 豊久は歯を食いしばった。


「薩摩の飯を食いたい。知った顔を見たい。先ほどの水も、返していただきたい」


「ならば来い」


「皆が、そう思うております」


 豊久は後ろを見た。


 追手の旗が迫っている。


「皆が帰りたいからこそ、誰かが残らねばならぬのでございます」


「そなたである必要はない」


「ございます」


「ない!」


「わしは、島津豊久にございます」


 静かな声だった。


「伯父上の後ろに隠れて生き残った男として、名を残すつもりはございませぬ」


「名など要らぬ!」


「では、わしの名も一緒に持ち帰ってくだされ」


 義弘の顔が歪んだ。


「重すぎる」


「皆で持てば、少しは軽くなりましょう」


 豊久は馬首を返した。


「待て」


 義弘の声が小さくなる。


「命令じゃ。戻れ」


「この一度だけは、お聞きできませぬ」


「豊久」


「伯父上」


 豊久が振り返った。


 その顔には、いつもの不敵な笑みが戻っていた。


「薩摩で、湯を沸かしておいてくだされ」


「何……?」


「遅くなっても、帰れるように」


 豊久は追手へ向かって駆け出した。


「豊久!」


 義弘の叫びは、馬蹄と銃声にかき消された。


 豊久の陣羽織が風をはらむ。


 追手が、義弘ではなく豊久へ向きを変えた。


 赤備えの騎馬が迫る。


 豊久が槍を構える。


「島津豊久、参る!」


 鉄砲が一斉に火を噴いた。


 白い煙が道を覆う。


 赤備えの騎馬武者が、一騎、激しく傾いた。


 誰の弾であったのかは分からない。


 煙の中で、豊久の槍が一度だけ高く上がった。


 その向こうを、義弘の馬が遠ざかっていく。


 豊久はそれを確かめた。


 そして、わずかに笑った。


 次の瞬間。


 豊久の姿は、追手と火薬の煙の中へ消えた。


     ◇


 島津の旗が、戦場の南へ遠ざかっていく。


 入っていった時より、旗の数は少ない。


 その下を走る兵の数は、さらに少なかった。


 それでも、旗は進んでいた。


「殿……」


 湊一のそばにいた兵が、かすれた声で言った。


「島津勢が、抜けました」


「そうか」


「本当に……抜けました」


 兵は泣いていた。


 なぜ泣いているのか、自分でも分からない顔をしている。


 西軍が勝ったわけではない。


 敗北は、もう覆らない。


 多くの者が帰れなかった。


 それでも、誰かが戦場を出た。


 誰かが帰る道をつないだ。


 その事実だけが、冷え切った胸の奥へ、かすかな熱を残していた。


 ちりん。


『見たか』


「ああ」


『あれが、帰るということじゃ』


「人を置いていくことがか」


『置いてゆくのではない』


 白那の声は、いつになく静かだった。


『名を持って帰る。声を持って帰る。共に食うた飯を、忘れずに持って帰るのじゃ』


 水袋の中で、水がゆっくり揺れた。


『死者を連れて歩けるのは、生きた者だけじゃ』


 湊一は目を閉じた。


 湯気の向こうで笑った吉継。


 死地へ向かった左近の背中。


 佐和山で待つ妻と子ら。


 井戸の祠。


 小さな鈴。


 温かい飯の匂い。


 帰ると言った者。


 帰れと言った者。


 自分を数から外すなと叱った者。


 誰もが胸の中に浮かんだ。


「白那」


『何じゃ』


「俺も帰る」


『当然じゃ』


「敗れても、佐和山へ帰る」


『今頃決めたか』


 白那は鼻を鳴らした。


『まことに手のかかる愚か者じゃ』


 毒づく声の向こうで、鈴がほんの少し明るく鳴った。


 湊一は目を開ける。


 戦は終わっていない。


 むしろ、敗れた者の戦は、これから始まる。


 どこへ帰るのか。


 何を残すのか。


 誰を逃がすのか。


 勝つために用意した策の多くは、もう役に立たない。


 だが、帰るために残した道は、まだ消えていない。


     ◇


 島津勢が去った後の泥水へ、黒い羽根が一枚落ちた。


 血の滲んだ水面に、小さな波紋が広がる。


 遠くで、女の笑い声がした。


 勝った者の笑い声は、戦が終わった後にこそ、よく響いた。


 慶長五年九月十五日。


 関ヶ原の戦いは、まだ終わっていない。

第四十三湯をお読みいただき、ありがとうございます。


今回は「島津の退き口」を、島津義弘だけでなく、甥の島津豊久を中心に描きました。


豊久の最期や井伊勢との戦いには、後世に伝わる逸話や諸説があります。そのため本編では、特定の説へ断定しすぎず、火薬の煙の中へ姿を消す形としています。


帰りたい。


薩摩の飯を、もう一度食べたい。


それでも、誰かを帰すために残る。


豊久の選択は、湊一が守ろうとしてきた「帰る場所」の意味を、最も厳しい形で突きつけるものになりました。


次回、第四十四湯。


勝者の笑い声が、血と泥に沈んだ関ヶ原へ響きます。

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