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僕は自分の世界で無双する  作者: ウエンズディー・S・水田
行って帰りし物語りセカンドシーズン

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28/31

矛盾の対決

矛盾は何でも突き通す矛と何でも防ぐ盾のお話でしたね。

 わたしはオプション画面を開いた。

「さてと」

 画面をスライドさせて敵キャラのステータスを表示する。

 従者達の装備は矛盾の籠手ガントレットと矛盾の盾。どちらのアイテムも激レア。もたらす効果は。従者Aは攻撃力┼3、従者Bは防御力┼3。共にステータスに三ポイントの追加。二人ともレベル30相当ね。優秀優秀。


 対してわたしのステータスは。レベル30の聖職者。クラスは大都市級伝道師。ゲームスタート時点の駆け出し伝道師の時から修道女としてかなりレベルアップした。サブクラスの闘神バーバリアンを発動させればレベル110。

 悪徳トリオを一瞬で粉砕出来る力を持っている。だけどもそれは、わたしのやりたいことじゃない。

 わたしの目的は、悪徳領主から逸脱者の事を聞き出すか、それがダメなら悪徳領主が隠し持ってるアイテム、隠し玉を使わせて、逸脱者をここに呼び寄せる事。


 バーバリアンの発動は無し。なので、レベル30のわたしがレベル30相当の二人を相手ね。

 まあ、なんとかなるわ。修道士モンクの様な戦い方だけどこの設定。身体強化。加速。

 わたしはオプション画面を閉じる。


 ウォォォーっと襲いかかって来る従者AB。

 わたしは神力で光の剣を右手に。光の盾を左手に発動。

 従者Bの光る壁が激しく膨らんで、わたしを跳ね飛ばそうとする。それをわたしは盾で受け止める。

 すかさず壁をすり抜け従者Aの籠手が突き出される。わたしは剣ではらう。


 ガチーンと重たい音が広間に響く。やっぱり互角だ。楽しい。

 実はわたしは格ゲーが大好き。大会で優勝経験があるほどに。


 ガチーン、ガチーン、ガチーン。重たい音が広間に響いている。

 最初はワクワクしたけれど。

 ガチーン、ガチーン、ガチーン。

 なんだか従者達の攻撃パターン単調なのよね。盾によるバッシュからの盾の内側からリ抜けてくる打撃。

 ガチーン、ガチーン

 わたしは退屈して来た。こちらからパターンを変えてあげよう。


 わたしは剣を光のチェーンに持ち替え、突き出された従者Aの腕に絡ませて引っ張る。

 腕が伸びきったところを下方向に引っ張って、前のめりになった従者Aを、床スレスレの位置からさらに思いっきり引っ張る。


「ウッ、ウォォォー」

 従者Aはもんどりうって、床に転がった。そこへ、えいっと持ち替えた剣を振り下ろす。

 盾が広がり従者Aを防御。

 もう一度よ。同じ事を繰り返してみる。床に転がる従者A。そこへ従者Bのバッシュ。

 あ、ちょっと変わった。わたしは盾で受け止める。

 ならばパターンを変えてもう一度よ。

 床に転がる従者A。わたしはわざと腕組みしてながめてみる。


「ウッ、ウォォォー」

 立ち上がってわたしに突進する従者A。わたしはヒラリと体をかわして、従者Aのひざ裏にわたしの靴裏を押し込みひざかっくん。

「ウッ、ウォォォー」

 かなり激しくはもんどりうって床に転がる従者A。そこへ、えいっと剣を振り下ろす。

 盾が広がり従者Aを防御。

 いろいろ試してみたけれど、結局はこのパターンの繰り返しばかり。

 従者Aは腕を振り抜く打撃攻撃。従者Вはほとんど防御。


「キィィィィー。あんたたち。いつまでやってるのよ。もっと本気を出してその女を打ちのめしておしまい」

 悪徳領主が、かんしゃくを起こして足をバタバタさせる。

 気持ちはわかるわ。わたしも退屈だもの。


「ウッ、ウッス」

 従者Bの盾が形を変える。

 全体防御のドーム型が閉じられ、手の前に光の塊となって現れた。

 防御を捨ててバッシュによる攻撃を優先した形ね。


「ウォォォー」

 従者が二人とも腕を振り上げて襲いかかってくる。

 二人の連携も各段に良くなっている。やれば出来るじゃない。わたしを挟撃しようと動いている。

 右から来る従者Aの攻撃 はフェイント。そのまま横をすり抜けて、わたしの後ろに回り込むつもり。

 わたしは左から来る従者Bの攻撃を盾で受け流しながら右足を半歩横に。

 わたしの足につまづいて従者Aが床に転がる。


 唐突に従者Bの盾から光の塊が打ち出される。なかなか高性能。わたしはジャンプで空中に回避。そこへ、床の従者Aが籠手をわたしに向けて衝撃波を発射。わたしは剣で弾き返す。

 従者ABは空中の私に乱れ打ち。わたしは盾で受けて、剣で弾いて、威力のおかげで空中に浮いていられるわ。楽しい楽しい♪

 頃合いを見て体を反転させ床に着地。


「楽しくなってきたわ。もっと出来るでしょ」

 わたしはニコニコ。

 更に激しい二人の猛攻。わたしは走ったり、かわしたり、弾いたりで対応。

 従者Bが防御を解いている時点で、わたしから攻撃を仕掛ければ二人を倒せるけれど、今までそうしなかったのは見たい物があるから。

「キィィィィー。何をモタモタしてるの。早くやっておしまい」

 悪徳領主のキンキン声が響いている。

「ウッ、ウッス」

 二人はわたしを挟み撃ちしようと追い込んでくる。

 わたしに誘い込まれているとも知らずに。

 二人が私の左右に立つ。

「いまよ! やっておしまい!」

 悪徳領主の声が飛ぶ。

「ウッス。もらったぁ」

 二人が左右からわたしに腕を突き込んでくる。

「オリャァァァー」

 さあ、見せてもらいましょう。

 矛盾の籠手と矛盾の盾。勝つのはどちらかしら。

 わたしはオプション画面を開く。ゲームは一時停止。一歩後ろに下がってオプション画面を閉じる。ゲーム再開。


 ボコォッ!


 矛盾の籠手が矛盾の盾にめり込む。

 なるほど、こうなるのね。

「ぬ、抜けない」

 同じ素材だがらかしら。籠手と盾が一体化しちゃってる。

 従者ABはおたがい引き抜こうとしてるがどうにもならず動きが止まる。


「しつれいしまーす」

 わたしは二人のみぞおちに拳を叩き込む。

「ゴフッ!!」

 従者ABは床に崩した落ちて悶絶。

 これで悪徳領主とお話し出来るわ。

 わたしは悪徳領主と対峙した。

クリスティーナ・エンジェル・吉田先生(第一話登場)の捻れた時空講座


吉田先生:「みなさん。これまでの授業で分からない事はありますか?」

春海:「はーい」

吉田先生:「はい。春海君」

春海:「第二十七話の最初の方で、第二の逸脱者はまだ概念上の存在でプログラム上に現れていないみたいな事を言ってました。これって何のことですか?」

吉田先生:「春海君偉いわね。しっかりと教科書を読んでますね。皆さんも春海君を見習ってね」

生徒達:「はーい」

吉田先生:「たとえ話しで説明しますね。この世界を演劇のステージだとします。悪徳トリオが町(ステージに立って)暴れている時、第二の逸脱者はステージ裏で出番待ちなんです。逸脱者が演じるシナリオは分かってるけど、ステージに現れないとどんな役者なのかか分からない。そんな状況です」

美崎:「シナリオは分かってるけどステージ裏に控えている。そんな逸脱者が概念上の存在で、ステージに現れた逸脱者がプログラム上に現れた逸脱者ですか?」

吉田先生:「はいその通りです。逸脱者によく起こるんですよ」

黒宮:「先生。プログラム上の逸脱者はきっとわたしも読めますわ。プログラムですもの。でも、概念上の逸脱者は誰が読めるんでしょうか?」

吉田先生:「それはインフィニティさんですよ。彼女だけがプログラム前の概念設計を読み解けるんです」

美崎:「何でフィニットちゃんだけなんですか?」

吉田先生:「それはインフィニティさんが因果律の乱れから生み出された特異点的存在だからです。つまりですね、あの時教室で春海君の体に、……、……時空砲の干渉波が……、……多元宇宙論では………、……人間原理とは……、……位相空間の同相写像を……、…クラウドとは別の、…オンプレNPUが、…キャラAI、…環境AI、…メタAI、…、…、なので、……、つまりは、……」

生徒達:「先生。春海君が眠てます。それも、ウガウガうなされてます」

吉田先生:「まあ、春海君。授業中に居眠りはいけませんよ。今の話は全部春海君の身に降りかかっている事なのですから」

春海:「ウッ、ウッ、ウッ、ウガアァァァー」

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