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僕は自分の世界で無双する  作者: ウエンズディー・S・水田
行って帰りし物語りセカンドシーズン

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27/31

わたしは悪徳領主に無双する

無双の導入部です。

 わたしのシナリオは上出来。悪徳領主を裏から操る存在は予想通り。

 でもまだまだ。

 悪徳領主はあのお方と言っているけれど、先輩かもしれない第二の逸脱者はまだ概念上の存在でプログラム上に現れていない。

 そんなわけで。さあーてと。物語の大詰めに取りかからなくちゃ。


 ぐったりと両腕を抱えられているわたしだったけど。

「なーんちっやってね」

 わたしは平然と顔を上げ悪徳領主ににっこり微笑む。

「な、何なの!?」

 わたしの突然の復活に悪徳領主は驚いてつり上がった目を見開く。ちょっと面白い顔。

「吸魔の鏡だけど。わたしの設定は魔力じゃ無くて神力。そう神の力よ。吸魔では設定的に未成立よ」

「な、な、何をあなたは言ってるの」

 悪徳領主は口をあわあわさせている。

「それに何なの。このエロ設定。こんなのボツよ」

 わたしがそう言ったとたん、パリーンと鏡が砕け散る。

「な、な、な、何よ。何よ。何が起きてるの」

 悪徳領主はうろたえて後ずさりする。


「みんなありがとう。元の姿に戻っていいよ」

 私は左右に立つグラビスモドキとニセレビス。従者Aに抱えられるウルウルスとシレンティウムに語りかける。

 途端に四人の姿が等身大の白い紙に変わる。ハラハラと床に落ちる紙々。

 紙には大きく『式神しきがみ』と書かれていた。

「あなた達はこれと戦っていたの」

 わたしは悪徳トリオに笑いかける。


「キィィィィー。だから何だって言うの。従者A、従者B。やっておしまい」

 この領主、ほんと頭に血がのぼりやすい。

「ウッス」

 前に進み出る従者達。


「ねえ。矛盾の籠手で矛盾の盾を叩くとどうなるの? わたし見てみたいかも」

 従者二人は意味が分からず顔を見合わせる。

「あんたたち脳筋ね。挑発されてるのよ! 早いとこやっておしまい」

「イ、イェッサ」

 ウォォォーっと従者たちはわたしに襲いかかってきた。

 さてと。久しぶりにわたしのアクションパートね。すごくワクワクするわ。

実は、美崎たちは事前に悪徳トリオの装備を解析済みでした。

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