わたしは悪徳領主と対峙した
美崎が危機に直面です。
広間に立っていた女性。それはわたし。空島 美崎。この世界ではミサ。
ずかずかと広間に入って来た悪徳領主はわたしを指差し、グラビスモドキとニセレビスに命令した。
「捕らえなさい」
「はい。領主様」
二人は一瞬でわたしの左右に立ち、わたしの腕を脇に抱え込む。わたしは身動きが取れなくなった。
「や、やめて。二人とも正気に戻って」
わたしはジタバタともがくが、ガッチリと両腕を抱え込まれていて動けない。
「ホッホッホッ。かんねんおし。さあ、始めるわよ」
そう言うと悪徳領主の手に円鏡が現れた。大きさ三十センチほど。両手で構えて私に向ける。
鏡とわたしの胸元に光の柱が現れる。
「あぁぁぁぁ」
わたしは胸元をのけぞらせガクガクと体をふるわせる。
「気分はいかがかしら」
悪徳領主はニタニタと笑いかけた。
「あぁぁぁ、す、吸われる。わたしの魔力が」
わたしは喘ぎながら言う。
「ホホホ。これは吸魔の鏡。あなたの魔力を頂くわ」
「あぁぁぁぁ」
ガクガク
「そして、近づくほど吸う力は大きくなるの」
悪徳領主はそう言いながらゆっくりと近づいてくる。
「い、いやぁぁぁ。や、やめて。も、もう。す、吸わないでぇぇー」
ガクガクガクガク
「あなた、結構胸ありそうね」
「い、いやぁぁぁ。じろじろ見ないでぇ-」
ガクガクガクガク
わたしは腕を抱え込まれていなければ立っていられないほど身体をけいれんさせた。
「この鏡をあなたの胸に押し付けたらどうなると思う」
悪徳領主は目の前まで迫ってきている。
「あなたの胸の奥にある魔核ごと吸い取ってしまうの。二度と魔法は使えなくなるわ。こんなふうに」
そう言ってわたしの胸に鏡を押し付ける。
「あっ、あぁぁぁぁぁ」
ガクガク、ガクガク、ガクッ、ガクッ、ガクッン。
わたしの体から力が抜ける。くたっとするわたし。
胸元の鏡からあふれ出ていた光がすうっと消える。
「ホホホ。吸い尽くしたわ。あなたは空っぽよ」
悪徳領主はニヤニヤしている。
「ああ、わたしの魔力が無くなっちゃった。どうしよう。何もできない」
私は力無くうつむいて悲しげにつぶやいた。
「ホッホッホッ。安心なさい。
何も出来ない空っぽのあなただけと、私がこれからじっくりと時間をかけて、あなたを立派な雌奴隷に仕上げて上げるわ。
楽しみなさい。その後、お盛んな金持ちや貴族のお相手をして、私にご奉仕できるのよ。あのお方もそれをお望みよ」
悪徳領主のニタニタ笑いが治まらなかった。
実はこの時、美崎はノリノリでした。




