タワマン・オブ・ドリーム
悪徳領主が町の本拠地に侵入です。
ニセレビスを先頭にして、悪徳トリオ達が歩いて行く。
「あんたどこに向かってるの」
悪徳領主がニセレビスにたずねた。
「あちらの塔です。ご主人様」
ニセレビスが町の中心で高くそびえ立っている塔を指差した。
「変わった形の塔ね。張りぼてではないようだけど」
塔の形は四角くて、とにかく高い。塔全面に四角いガラスが整然とはめ込まれている。
「あれは採光用の窓かしら。射撃孔ではなさそうね。本当に変わった塔だこと。あの塔は何なの」
悪徳領主は訝しそう。
「あれは居住用の塔です。名前は、ドリームザタワマン。みんなが住むことを夢見ている塔です」
「ふーん。なら、私が頂くわ」
しばらくして、悪徳トリオたちはタワーマンションの様な塔に到着する。
入ると中はがらんどう。天井近くまで吹き抜けてる。
「何なのこの塔は。誰も居ないじゃないの」
悪徳領主のキンキン声が響き渡る。
「領主様。女神ミサは最上階で暮らしています。東南の角部屋を寝室にしたところ、すぐに明るくなって、朝遅くまでゆっくりと眠れないそうです。特に夏場は。日差しも強くて過酷な環境だと言っておりました」
「あらそうなの。どうでも良いわ。でも寝室は良いわね。さあ、案内おし」
「領主様。この箱に乗ってください」
「何なのこのおかしな箱は」
「最上階に登る魔法ベーターと言う魔道具です」
悪徳トリオ達は魔法ベーターに乗り込む。シースルーで眺めは爽快。
「ふ~ん。女神はなかなかの力を持ってそうね。会うのが楽しみだわ」
魔法ベーターが分厚い壁をぬけ、小さな部屋に入ると、チーンと音がして魔法ベーターの扉が開く。
魔法ベーターが到着した小さな部屋には扉が一つ。
「この扉の向こうに女神ミサはおります」
ニセレビスそう言って扉を開けると、先には大広間。その奥の方にひとりの女性が立っていた。
「あなたが、女神。いえ、ミサね」
そう言って悪徳領主はずかずかと広間に入ってくる。ニヤニヤと笑いながら。
タワーマンション設定は美崎の空想が入ってます。
きっと東南の角部屋は日差し強すぎだよね。
真夏にしっかりエアコン効くのかなって。




