目指すべき場所
「ロイ・・・ロイ・・・」
聞き覚えのある声に、ゆっくりと目をあけるロイ。ぼんやりと光を放つ剣。ロイはゆっくり手に取る。剣が語り始める。
「我が力、目覚め始めた。ロイ、最果てを目指せ。災厄の地。我が名はティーダ。災厄を封じた者なり。」
「ティーダ!ティーダって、お前の事だったのか!」
その名に驚愕するロイ。
「災厄の封印は弱り、かの者が動き始めた。最果てに向かわねば・・・」
そこまで語り、ティーダの光は消えてしまった。
「待てよ!最果てってどこだ!父さんもそこに行ったのか!起きてくれよ!」
ティーダはもう応えなかった。
「なんだよ・・・」
肩を落とすロイを、凄まじく怪訝な顔で見つめる存在。サシャだ。
「サシャ!今の聞いた?」
怪訝な顔のまま首をかしげるサシャ。どうやらティーダの声はロイにしか聞こえないらしい。サシャはロイに一気に詰め寄り、ロイのひたいに触れる。
「熱はないみたいねぇ、早く寝たほうがいいわよぉ。」
変な目線を向けるサシャにロイはあわてる。
「サ、サシャ!剣が言ったんだ!名前がティーダ!最果てに行けって!」
「え、ティーダ・・・」
真顔に戻ったサシャにロイはティーダの事を話した。
「へぇ・・・剣が意思を持ってるなんて・・・ティーダって存在が剣だったなんて・・・」
二人の心の中で、これまでの出来事の糸が繋がった。
「機人にとってティーダは脅威、ジュードさんが持っている事を突き止めて壊そうとしたのね。」
「そして機人は最果てって場所にいる。」
二人はうなづきあった。
「今夜は休みましょ。グスク国についたら情報集めよ。」
「ああ!道が見えたね!」
二人の心のなかには、喜び、不安、その他様々な感情が巡った。眠らなければいけないが、眠れそうになくなった。二人は甲板に出て、夜風に当たってみる。見上げると無限の星空。二人とも空をじっと見つめる。
「ねえロイ。」
「何?」
「私・・・守るよ!」
何かを訴えるような目でロイを見つめるサシャ。
「ああ!俺も守るよ!世界を!」
帰って来た言葉に一瞬目をそらすサシャ。すぐに向き直り笑顔を見せる。
「うん!世界を守ろ!」
笑顔で向き合い、二人は部屋に戻り、今度はすぐに眠りについた。




