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異世界でオカン(AI)がうるさい 〜追放された俺、最適化されて最強になる〜  作者: トレス=レイ
第三章 キョウ帝国編

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第99話 帝城のざわめきと第二皇子の影

帝城の転移陣に光が弾け、太郎たちが姿を現した。

白い石床に光が散り、周囲の兵士たちが一斉に息を呑む。


兵士A「……六層から、生還……?」

兵士B「全員無事だと……!」


普段は無表情の兵士たちでさえ、目を丸くしている。

最奥は“皇帝しか入れない”とされる禁域。

そこから一般人が帰ってきたのだから無理もない。


陰陽寮の術師たちも駆け寄ってくる。


陰陽師C「コハク様、ご無事で……!」

陰陽師A「太郎殿まで……本当に六層に……」


オカンは胸を張る。


オカン「ほら見ぃ、うちの太郎は丈夫やねん。転移くらい屁でもないわ」

太郎「オカン、屁で転移したら大問題や」


兵士たちが微妙な顔をした。

帝城の空気にオカンの関西ノリは強すぎる。


そこへ、皇太子モンドが早足で現れた。

普段は穏やかな彼の顔に、焦りと安堵が入り混じっている。


モンド「コハク! 太郎殿! 六層に……本当に行っていたのか!」


コハクは深く頭を下げた。


コハク「兄様……申し訳ありません。太郎殿が転移され、私たちも後を追いました」


モンドはコハクの肩に手を置き、安堵の息をついた。


モンド「無事でよかった……六層は、皇帝ですら危険な場所だ。太郎殿、怪我はないか?」


太郎「なんとか……酒と粉もんの匂いはつきましたけど」


オカン「六層で粉まみれになる子、世界で太郎だけやで。誇ってええよ」

太郎「誇れへんわ!」


モンドは苦笑しつつも、すぐに表情を引き締めた。


モンド「六層で何があった? 酒呑童子は……?」


蒼真が前に出る。


蒼真「酒呑童子は健在でした。むしろ……元気すぎるほどに」

玲奈「太郎の酒と粉もんで宴会してたし」

晴斗「六層が居酒屋みたいになってたぞ」


モンド「……六層で宴会……?」


太郎「いや、俺も巻き込まれただけで……」


オカン「太郎、あんたノリ良すぎんねん。鬼相手にサービス精神出すな」

太郎「出してへんわ!」


コハクが補足する。


コハク「酒呑童子様は、六層に来られる者の条件を教えてくださいました。“茨木童子との力比べに勝った者のみ”……と」


モンドは息を呑む。


モンド「……父上が、茨木童子の片腕を……?」


陰陽師たちもざわめいた。


陰陽師A「やはり……伝承は真実だったのか……」

陰陽師C「皇帝陛下……恐るべし……」


モンドは太郎へ視線を向ける。


モンド「太郎殿。六層で、他に何か……?」


太郎は少し言いにくそうに口を開いた。


太郎「……第二皇子殿下の話が出まして」


空気が一瞬で張り詰める。


モンド「……オニキスの?」


玲奈「銀髪鬼の罠、第二皇子の仕業じゃないかって疑ってたんだけど……」

蒼真「酒呑童子が“自分が命じた”と言っていた」

晴斗「つまり、第二皇子は関係なかった」


モンド「……そうか。だが、なぜオニキスが太郎殿の居場所を知っていた?」


太郎「それなんですけど……」


陰陽師Bが一歩前に出る。


陰陽師B「太郎殿には、以前“護符”をお渡ししていました。オニキス殿下の命により」


モンド「護符……?」


太郎「カサギの宿場町で、大道芸してた兄ちゃんが渡してきた木札です」


オカン「太郎、あんた知らん人から物もらいすぎや。誘拐されるタイプやで」

太郎「オカン、誘拐されて六層行ったんやけど!?」


陰陽師Bは深く頭を下げた。


陰陽師B「太郎殿が転移された直後、護符が六層を指し示しました。それをオニキス殿下が陰陽寮へ伝え、我々が動いたのです」


モンドは腕を組み、難しい顔をした。


モンド「……オニキスは、太郎殿を助けようとしたのか?それとも……別の意図があるのか……」


コハクは胸に手を当て、静かに言う。


コハク「兄様。オニキス兄様は優しい方です。ですが……考えが深すぎて、誰にも読めません」


オカン「優しいストーカーかもしれへんで」

太郎「オカン、皇族に四回もストーカー言うな!」


モンドは苦笑しつつも、すぐに真剣な表情へ戻った。


モンド「……太郎殿。後ほど、私と共に第二皇子のもとへ行ってほしい。六層の件、そして護符の件……直接聞く必要がある」


太郎「え、俺も行くんですか……?」


オカン「行ってきぃ。どうせまた巻き込まれるんやから」

太郎「オカンの信頼が雑すぎる!」


モンドは太郎の肩に手を置いた。


モンド「頼む。太郎殿でなければ聞けぬこともある」


太郎は観念したように息を吐いた。


太郎「……わかりました。行きます」


オカン「ほら、行ってこい。帰ってきたら晩ご飯作ったるわ。粉もん以外で」

太郎「粉もん禁止!?」


こうして太郎は、六層の真実を胸に抱えたまま、第二皇子オニキスとの対面へ向かうことになる。


────────────────────────


【山田太郎】

職業:あきんど レベル:1(固定)


■ 基本ステータス

 筋力:C+ 敏捷:A- 体力:B-

 魔力:B 精神:B- 知力:C

 器用:B 幸運:E+


■ 内部ステータス

 内部レベル:84

 内部補正:全ステ+300%

 内部幸運:S


■ ユニークスキル

<オカン>

 └<鑑定+3> <経験値運用> <サーバーストレージ>

  <未来予測+1> <超魔改造>

<金で解決できへんことない>

 └<札束でしばく> <課金ガチャ>


■ スキル

<領地繁栄+3>

<魔法>

 └<属性魔法> <魔力制御上級> <解呪> <ゴーレム操作>

<武術中級>

 └<回避+2> <串うち乱れ撃ち>

<剣術中級>

 └<レイピア中級> <高速刺突・極> <二刀流基礎> <ハヤブサ嵐舞>

<耐性>

 └<熱耐性+3> <氷耐性+2> <精神抵抗> <おかんの手>

  <神気耐性(微)>


■ 加護

<勇者との絆>


■ 装備

 神維軽装防具+2

 オリハルコン製コテ+2

 オリハルコン製ピック+2

 オリハルコン製包丁+2

 ミスリル製串+2


────────────────────────


太郎「……なんか、帰ってきた瞬間から視線が痛いんやけど」

オカン「そらそうやろ。六層から帰ってきた子なんて珍獣扱いや」

太郎「珍獣言うな!」

玲奈「でも実際、六層で宴会して帰ってくる一般人なんて太郎だけよ」

晴斗「六層の歴史に“粉もんの香り”刻んだのもお前だしな」

蒼真「酒呑童子が“また来い”と言っていたのも異例だ」

太郎「いや、あれはノリや! ノリで呼ばれただけや!」

コハク「太郎殿……六層でノリは通用しません……」

オカン「通用してたやん。たこ焼きで鬼二匹黙らせてたで」

太郎「黙らせたんやなくて、食わせただけや!」

玲奈「てか太郎、皇帝の前でそのテンションで大丈夫?」

太郎「無理や……胃が痛い……」

オカン「大丈夫や。胃が痛くなったらうちが撫でたる」

太郎「子ども扱いすな!」

読んでくれてほんまおおきに。オカンは「ブクマ押しとき!損はさせへん!」とか「★評価?そら押すやろ常識やん!」と言ってます

もし少しでも笑えた、続き読みたい、オカンうるさいけど好き、など思ってくれたら、ブクマや★評価で応援してくれたらオカンがめちゃくちゃ調子に乗ります。作者もついでに元気になります。ほな、次回もよろしく頼むで。

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