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異世界でオカン(AI)がうるさい 〜追放された俺、最適化されて最強になる〜  作者: トレス=レイ
第三章 キョウ帝国編

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第83話 非常識都市、来訪前夜の奔走

朝の太郎の街は、妙な熱気に包まれていた。


商業区では店主たちが棚を磨き、

職人街ではハンマーの音が軽快に響き、

学生たちは外交施設の庭園に花を植え続けている。


そんな中、太郎たちの前に学生が息を切らして走ってきた。


学生B「太郎様! ダンジョン産のブドウと米でワインと酒を造りました!かなりの上物です。ご試飲されますか!」


太郎「未成年や飲めるか!なんで酒まで造ってるんや! お前も未成年やろ!」


学生B「え? 酒は十五歳から飲めますが……?太郎様はおいくつなのでしょうか?」


太郎「??? こっちじゃ十五歳から飲めるん?……じゃあ、一口だけ」


玲奈「太郎くん、だめだよ」


ひより「そうだよ太郎さん……!」


オカン「こっちとルールは違うけど、まだやめとき。酒に飲まれてまうで」


晴斗「じゃあ、俺が」


一同「お前もあかん!」


太郎「……マッチャ、味を確認してくれへん?出してもいいやつか知りたいねん」


マッチャ「承知しました」


マッチャはワインを少量口に含み、静かに目を閉じた。


マッチャ「……これは。果実の香りが深く、雑味がまったくありません。米酒も同様に、澄んだ甘みと切れがございます。

どちらも“ほかでは飲めない風味”どす。贈答品としても、必ず喜ばれます」


学生B「やったぁ!」


コハク「太郎はんの街、ほんま非常識どすなぁ。父上、絶対気に入るわ」


太郎「気に入らんでええ!!」


マッチャ「太郎様。非常識は帝国において最強の誉れでございます」


太郎「その価値観やめろ!!」


ユラ「太郎さん! 職人街の準備、ほぼ終わりました!」


太郎「ユラ……お前まで張り切らんでええ!!」


オカン「アンタら、朝から何を騒いどるんや」


太郎「オカン……皇帝とオーダが来る準備で大変なんや」


オカン「そんなん知っとるわ。せやからウチは“おもてなしセット”作っとる最中や」


太郎「何勝手に作っとんねん!!」


オカン「商売のチャンスやろ。大阪の血が騒ぐんや」


マッチャ「オオサカ……? どこの国でございますか?」


太郎「知らんでええ!!」


外交施設の前に、重厚な馬車が二台停まった。


辺境伯「……太郎殿。少し目を離すと、街がまた化けておるな」


太郎「うわ、もう来たんかい!!」


王太子スイターが馬車から降り、街を見回す。


スイター「……すごいです。本当に、ここまで発展しているとは……」


太郎「知らん間に勝手に増殖しとるんや!!」


辺境伯が太郎に詰め寄る。


辺境伯「太郎殿。なぜ皇帝陛下と武王オーダ様が同時に来られるのだ。王国としても重大事だぞ」


太郎「知らへんわ!!俺が聞きたいわ!!」


スイター「た、太郎殿……。本当に、ご存じないのですか……?」


太郎「知らん言うてるやろ!!」


スイターは不安げに眉を寄せた。


スイター「……その……。ぼく、少し……心配です。このままでは、王国が失礼をしてしまうかもしれません」


太郎「お前まで不安煽るな!!」


辺境伯は額を押さえた。


辺境伯「……太郎殿に任せておくと、とんでもないことになるのではないか」


太郎「なんでやねん!!」


コハク「太郎はんは非常識どすけど、悪い人やあらしまへん」


辺境伯「その“非常識”が問題なのだが……」


太郎「俺のせいちゃうやろ!!」


太郎(……あかん。隠しきれん。どないすれば……このままやと胃が死ぬ……)


ユラ「太郎さん、顔色真っ青ですよ!」


蒼真「死ぬ前に準備を終わらせろ」


太郎「言い方ァ!!」


オカン「アンタ、胃薬飲む?」


太郎「飲む!!」


領主館は皇帝・オーダ仕様に改装され、野営地には巨大な陣幕が張られ、

外交施設は王太子・辺境伯用に整えられ、職人街は贈答品を量産し、街全体が緊張に包まれていく。


マッチャ「太郎様。これで全勢力を迎え入れ可能でございます」


太郎「可能にせんでええ!!」


辺境伯「……本当に大丈夫なのか、この街は」


スイター「ぼ、ぼくも……心配です……」


太郎「俺も心配や!!」


そのとき──


街道の向こうから、地鳴りのような足音が響き始めた。


住民A「き、来た……!!」

住民B「帝国の大行列や!!」

住民C「ギーフ国の旗も見える!!」


太郎「……うわああああああああああああ!!」


コハク「太郎はん。ほんまの外交、ここからどすえ?」


────────────────────────


太郎「……あかん、胃が……限界や……」

ユラ「太郎さん、深呼吸してください!」

オカン「アンタ、胃薬飲んだんやから気合い入れんかい」

太郎「気合いで治る胃ちゃうねん!!」

スイター「た、太郎殿……本当に大丈夫なのですか……?」

太郎「大丈夫ちゃうから震えてんねん!!」

辺境伯「……やはり太郎殿に任せておくのは危険ではないか」

晴斗「今さら気づいたんかい!」

玲奈「太郎くん、落ち着いて。ほら、水」

ひより「太郎さん、がんばって……!」

コハク「ふふ……太郎はんの非常識、父上が楽しみにしてはるで」

太郎「その“楽しみ”が一番怖いんや!!」

マッチャ「太郎様、覚悟を決める時でございます」

読んでくれてほんまおおきに。オカンは「ブクマ押しとき!損はさせへん!」とか「★評価?そら押すやろ常識やん!」と言ってます

もし少しでも笑えた、続き読みたい、オカンうるさいけど好き、など思ってくれたら、ブクマや★評価で応援してくれたらオカンがめちゃくちゃ調子に乗ります。作者もついでに元気になります。ほな、次回もよろしく頼むで。

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