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異世界でオカン(AI)がうるさい 〜追放された俺、最適化されて最強になる〜  作者: トレス=レイ
第二章 西国編

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第65話 ヒルコの穢れと地獄の特訓

蒼真が影の結界を斬り裂き、晴斗が信者の腕を弾き飛ばす。

神剣は床に転がり、甲高い音を響かせた。


信者「ぐっ……! だが遅い……ヒルコはもう……!」


太郎「黙っとれ!!」


太郎の拳が信者を沈め、部屋に静寂が戻る。


石台には、黒い靄に包まれたヒルコ。

呼吸は浅く、まるで何かに締めつけられているようだった。


ひより「ヒルコさん……!」


ツクヨミがヒルコの胸元に手をかざし、霊力を流す。


ツクヨミ「……呪詛が深い。急ぎましょう」


太郎「晴斗、蒼真。すまんがスサノオのおっさん頼むわ」


蒼真「任せろ!」


太郎がヒルコを抱え、大神殿へ急ぐ。


大神殿に戻ると、アマテラスが駆け寄った。


アマテラス「ヒルコ……! 状態は……?」


ツクヨミ「呪詛が深く入り込んでいます。急ぎます」


太郎たちはヒルコを治療室へ運び込んだ。


ひよりが両手をかざし、光を放つ。


ひより「……<回復>……!」


柔らかな光がヒルコを包むが――黒い靄は揺らぎもしない。


ひより「えっ……効かない……?」


ツクヨミ

「残滓は“呪い”です。 回復魔法では払えません。」


太郎

「ほな、俺の番や!」


太郎はヒルコの手を握り、解呪の力を流し込む。


太郎「……<解呪>!!」


しかし――黒い靄はまったく薄くならない。


太郎「なんでや……!」


ツクヨミはヒルコの胸元に手をかざし、その奥を探るように目を閉じた。


ツクヨミ「……呪詛は、魂の奥深くに根を張っています。

ヒルコの神気が不安定な今、そこを足場にしている……普通の術では届きません」


アマテラスが静かに言葉を継ぐ。


アマテラス「神の呪詛は強く、先代のアマテラス様でさえ、解くことはできませんでした。」


太郎「そんな……!」


ひより「じゃあ……どうすれば……」


アマテラスはヒルコの手をそっと握りしめた。


アマテラス「それでも……救いたいのです。 ヒルコは、私たちの大切な仲間ですから」


ツクヨミ「……はい。 だからこそ、私たちも全力を尽くします」


二人はヒルコの両側に立ち、神気を重ねて光を流し込む。


しかし――

黒い靄は、まるで神々の力そのものを拒むように揺らめくだけだった。


アマテラス「……やはり……強い……」


ツクヨミ「ビリケーンの呪詛…… 神気そのものを拒絶するように作られています」


ひより「ヒルコさん……!」


太郎「どうしたらええねん……!」


その時だった。


オカンの周囲に、小さな光の粒がふわりと漂い始めた。


太郎「オカン!? なんやそれ!」


オカン「えっ、うち何もしてへんで!?」


光の粒はオカンの肩、髪、手の周りをくるくると回り、

まるで意思を持つようにヒルコの方へ移動していく。


ひより「……あれ……聖域の光じゃない……?」


ツクヨミ「違います。これは……“祝福”……?」


光がヒルコの胸元に吸い込まれた瞬間――


ヒルコの身体から黒い何かが“ズルッ”と抜け出した。


ヒルコ「っ……!」


黒い塊は床に落ち、煙のように消えていく。


ツクヨミ「……残滓が……完全に消えました」


アマテラス「こんな……奇跡が……」


太郎「オカン、なんか隠しとるんちゃうん!?」


オカン「隠してへんわ!!」


オカン「ただの大阪パワーや! “おばちゃんの加護”や!!」

太郎「そんな加護あるか!!」


ヒルコの顔色が戻り、黒い靄は完全に消えていた。


ヒルコ「……あったかい……」


アマテラスはヒルコの手を取り、涙をこぼした。


アマテラス「……ごめんなさい。 あなたを守れなかった……」


ツクヨミも静かに頭を下げる。


ツクヨミ「……申し訳ありませんでした」


ヒルコは二人の手を握り返し、涙を流した。


ヒルコ「……ありがとうございます……」


太郎たちも思わず笑顔になる。


太郎「よっしゃあああ!! 助かったで!!」


玲奈「ヒルコちゃん……よかった……!」


ひよりは涙を拭きながら笑った。


ひより「本当に……よかった……!」


シーラはヒルコの横に寄り添い、まるで守るように尻尾を揺らした。


そのとき晴斗と蒼真が疲れた顔で現れた。


晴斗「はぁ……助かったのか。よかった」


蒼真「あの酔っ払いは重すぎる。隣の部屋に置いといたぞ」


ヒルコは少し息を整え、静かに口を開いた。


ヒルコ「……黒衣の……女の人……あの人……私のお母さんなんです……」


太郎「……やっぱり、そうやったんか……」


ヒルコ「私を……助けようとして…… でも……ビリケーンの呪いに……操られて……

私を救うために……利用されて……」


蒼真「……そういうことか……」


玲奈「助けたい気持ちを……利用されたんだね……」


ひより「ヒルコさん……」


アマテラス「……あなたのお母様も、あなたも……どちらも被害者です。だからこそ、必ず守ります」


ヒルコは涙をこぼしながら、二人の手を握り返した。


ヒルコ「……ありがとうございます……」


アマテラス「皆さん、本当にありがとうございます。ヒルコを救ってくれたこと。神剣を取り戻してくれたこと

これで無事に神集の儀を行うことができます」


アマテラス「皆さんには何か御礼をしなければなりませんね」


スサノオ「……ふあぁ……終わったんか……?」


太郎「起きてたんかい!!」


スサノオ「礼なら決まっとるやろ。 ――こいつらを強くするしかないな」


太郎「はぁ!? なんでそうなんねん!」


オカン「稽古つけてもらい! こいつはレベル100や。

身に着けとるもんも神器級やし!」


太郎「なんやて、レベル100!? 強すぎるやんか!」


スサノオ「よし、外出ろ。死なん程度に鍛えたる」


太郎「死なん程度ってなんやねん!!」


外に出たらスサノオがにやりと笑う。


スサノオ「修行と言っても簡単なことだ。俺の神気を纏った攻撃をただ受けるだけ。

心配するな。骨が砕けても死なん。ちゃんと手加減はしてやる……しらんけど」


太郎「今、しらんけど言うたな!!」


それからは地獄絵図だった。


太郎「無理無理無理無理!!」


晴斗「勇者でも無理や!!」


蒼真「忍者でも無理や!!」


玲奈「魔力使い切ってるのに無理!!」


ひより「ひよりも無理!!」


オカン「がんばりや!! 痛みは成長の証や!!」


太郎「オカンだけ応援すな!!」


──そして数時間後。

全員、全身の骨を砕かれ、地面に倒れ込んでいた。


スサノオ「アマテラス様、治療頼むわ」


アマテラスが手をかざすと、神気が光となって全員を包む。

砕けた骨が音もなく元に戻っていく。


太郎「……死ぬかと思った……」


晴斗「いや死んでた……」


蒼真「魂抜けとった……」


玲奈「顔だけはやめてって言ったのに……」


ひより「ひどすぎる……」


スサノオ「まあまあやな。ステータス見てみ」


太郎たちがステータスを確認すると――


全員の能力値が上昇していた。


太郎「……上がっとる!!」


晴斗「めっちゃ上がってる!!」


蒼真「なんやこれ!!」


玲奈「嘘でしょ……!?」


ひより「すごい……!」


スサノオ「砕いた骨に神気を流し込み、“神骨化”させた。これで少しだけ神気を纏える。神の攻撃も多少は防げるはずだ」


太郎「そうなんや、ありがとな」


スサノオ「ただな、定着するにはあと3回、同じことせんとダメだけどな。さぁ、続きやるぞ」


全員「地獄やんけぇぇぇぇ!!」


────────────────────────


【山田太郎】

職業:あきんど レベル:1(固定)


■ 基本ステータス

 筋力:C+↑ 敏捷:A-↑ 体力:B-↑

 魔力:B↑ 精神:B-↑ 知力:C

 器用:B 幸運:E+


■ 内部ステータス

 内部レベル:68

 内部補正:全ステ+235%

 内部幸運:S


■ ユニークスキル

<オカン>

 └<鑑定+3> <経験値運用> <サーバーストレージ>

  <未来予測+1> <超魔改造>

<金で解決できへんことない>

 └<札束でしばく> <課金ガチャ>


■ スキル

<領地繁栄+1>


<魔法>

 └<属性魔法> <魔力制御上級> <解呪> <ゴーレム操作>

<武術中級>

 └<回避+2> <串うち乱れ撃ち>

<剣術中級>

 └<レイピア中級> <高速刺突・極> <二刀流基礎> <ハヤブサ嵐舞>

<生産技術初級>

 └<鍛治初級> <調理初級>

<耐性>

 └<熱耐性+3> <氷耐性+2> <精神抵抗> <おかんの手>

  <神気耐性(微)>(new)


■ 加護

<勇者との絆>


■ 装備

 オリハルコン繊維軽装防具

 オリハルコン製コテ

 オリハルコン製ピック

 ミスリル製串

 ゴーレムの指輪


────────────────────────


太郎「……スサノオのおっさん、あれ絶対手加減してへんやろ……」

晴斗「手加減(骨砕き)ってなんやねん……」

蒼真「俺、途中で未来の自分と会話した気がするわ……」

玲奈「私は走馬灯が三回流れた……」

ひより「ひより……もう立てない……」

オカン「みんな根性ないなぁ。大阪のバーゲンのほうが激しいで」

太郎「どんな修羅場やねん!」

スサノオ「ふむ。まだ余裕があるようだな」

全員「ないわ!!!」

スサノオ「なら次は“神気の滝行”や。心配するな、死なん……しらんけど」

太郎「また言うたな!!」

玲奈「もう帰りたい……」

蒼真「帰る体力も残ってへん……」

読んでくれてほんまおおきに。オカンは「ブクマ押しとき!損はさせへん!」とか「★評価?そら押すやろ常識やん!」と言ってます

もし少しでも笑えた、続き読みたい、オカンうるさいけど好き、など思ってくれたら、ブクマや★評価で応援してくれたらオカンがめちゃくちゃ調子に乗ります。作者もついでに元気になります。ほな、次回もよろしく頼むで。

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