第59話 砂漠の巨影とハンザキ神の加護
ハンザキ神の祠の最奥。
太郎が封印札を剥がした瞬間、石像の内部から光が溢れ出した。
眩い水色の光が祠全体を満たし、
乾ききっていた空気が一気に潤いを取り戻す。
まるで砂漠に雨が降ったかのような、生命の気配が満ちていく。
晴斗「……見ろ、泉が……!」
祠の外から轟音が響いた。
聖泉イナバの方向だ。
地面の奥底から水脈が再び息を吹き返すような、重く深い音。
玲奈「水が……戻ってる……!」
太郎「よっしゃああああ!!」
オカン「見たか太郎! うちの“シール剥がし指導”が効いたんや!」
太郎「関係ないわ!!」
その時、蒼真の魔道通話が飛び込んできた。
蒼真《太郎、聞こえるか。王族を保護した。宰相と神官長が王城の一室で密談している》
太郎「よっしゃ、次は黒幕退治や!」
オカン「悪党は早めに叩く! これ商売の鉄則や!」
太郎「商売にすな!!」
王城の奥まった部屋。
薄暗い室内で、宰相と神官長は机の上の青い宝珠を前に、不気味な笑みを浮かべていた。
宰相「王族は処分する。“水不足は王族の不信心が原因”と発表すればよい」
神官長「ふふ……民は愚かだ。神託一つでいくらでも操れる」
その扉が、勢いよく蹴破られた。
太郎「悪だくみの真っ最中に失礼するでぇ!!」
玲奈「証拠は全部そろってるわよ」
晴斗「観念しろ」
オカン「お前らの悪事、全部“特売チラシ”みたいに丸見えや!」
太郎「例えが雑!!」
蒼真とひよりが王族を伴って入ってくる。
王族「宰相! 貴様、よくも我らを幽閉したな!」
宰相の顔が青ざめた。
宰相「ち、違う! これは……!」
太郎「言い訳は裁判でしとき!」
宰相は護衛兵に怒鳴った。
宰相「こいつらを捕らえろ!!」
兵士たちが一斉に襲いかかる。
太郎たちは応戦し、室内は激しい戦闘に包まれた。
オカン「太郎! 壁壊すなよ! 弁償高いで!」
太郎「今それ言う!?!?」
その混乱の隙に、宰相と神官長は裏口から逃げ出した。
太郎「逃がすかい!!」
王都の外、砂漠地帯。
宰相と神官長は息を切らしながら走っていた。
神官長「くっ……追ってきている……!」
宰相「奥の手を使うしかない……!」
神官長は宝珠を掲げ、狂気じみた笑みを浮かべた。
神官長「ははは! サンドワームよ、我らに力を!」
宝珠が光を放つ。
しかし──何も起きない。
神官長「な、なぜだ!? サンドワームよ、出でよ!!」
太郎たちが追いつき、肩で息をしながら言った。
太郎「いや、そら出てこんやろ」
晴斗「俺らが大量に倒したからな」
玲奈「残ってるわけないじゃない」
オカン「在庫切れや! “本日サンドワーム売り切れ”や!」
太郎「スーパーのノリで言うな!!」
神官長「だ、だらず(アホ)な……!」
その瞬間、宝珠が異様な光を放ち始めた。
宰相「な、なんだこれは……!? やめろ……!」
宝珠は二人の胸元から光の糸を吸い上げ、
魂そのものを引きずり出すように輝きを増していく。
太郎「おいおいおいおい!! なんやこれ!!」
地面が裂けた。
砂が爆発するように舞い上がり、
巨大な影が地中から姿を現した。
玲奈「……ジャイアントサンドワーム……!」
晴斗「でかすぎる……!」
太郎「こんなん勝てるかぁぁぁ!!」
宰相と神官長は宝珠に吸われ、
そのまま砂に飲み込まれて消えた。
ジャイアントサンドワームが咆哮する。
太郎「やばいぞこれ! 王都に向かってるやん!!」
オカン「太郎! あれ来たら王都“砂まみれセール”始まるで!!」
太郎「そんなセールいらん!!」
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【山田太郎】
職業:あきんど レベル:1(固定)
■ 基本ステータス
筋力:C 敏捷:B 体力:C+
魔力:B- 精神:C+ 知力:C
器用:B 幸運:E+
■ 内部ステータス
内部レベル:61
内部補正:全ステ+203%
内部幸運:S
■ ユニークスキル
<オカン>
└<鑑定+3> <経験値運用> <サーバーストレージ> <未来予測+1> <超魔改造>
<金で解決できへんことない>
└<札束でしばく> <課金ガチャ>
■ スキル
<領地繁栄+1>
<魔法>
└<属性魔法> <魔力制御上級> <解呪> <ゴーレム操作>
<武術中級>
└<回避+2> <串うち乱れ撃ち>
<剣術中級>
└<レイピア中級> <高速刺突・極(進化)> <二刀流基礎> <ハヤブサ嵐舞>
<生産技術初級>
└<鍛治初級> <調理初級>
<耐性>
└<熱耐性+3> <氷耐性+2> <精神抵抗> <おかんの手>
■ 加護
<勇者との絆>
■ 装備
オリハルコン繊維軽装防具
オリハルコン製コテ
オリハルコン製ピック
ミスリル製串
ゴーレムの指輪
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太郎「……はぁ、死ぬかと思ったわ」
晴斗「いや、普通に死ぬ規模だったぞ今の」
玲奈「でも太郎くん、最後の一撃はカッコよかったよ」
太郎「そ、そうか? まあな!」
オカン「調子乗るな太郎。ウチは宝の山しか見えてへん」
太郎「お前はまず息子の無事を喜ばんかい!」
ひより「……でも、ほんとに……無事でよかった……」
蒼真「次の国でも、こうはいかんぞ。覚悟しとけ」
太郎「いやもうちょい休ませてくれや!」
オカン「休むんはええけど、宝の仕分けは今日中やで」
読んでくれてほんまおおきに。オカンは「ブクマ押しとき!損はさせへん!」とか「★評価?そら押すやろ常識やん!」と言ってます
もし少しでも笑えた、続き読みたい、オカンうるさいけど好き、など思ってくれたら、ブクマや★評価で応援してくれたらオカンがめちゃくちゃ調子に乗ります。作者もついでに元気になります。ほな、次回もよろしく頼むで。




