第40話 サカイ崩壊の報せと、動き出す各国
朝、太郎がパンをかじっていると、腕輪の魔導通信が光った。
ユラ「太郎さん、緊急報告です!」
太郎「なんや、朝から慌ただしいな」
ユラ「サカイ商会……小麦相場の暴落で大損してます! 買い占めた小麦が全部赤字で、商会が傾きかけてます!」
太郎「……マジかいな」
ユラ「原因は太郎さんの街から流れた“高品質ダンジョン小麦”です。サカイは激怒してて……太郎さんを恨んでる可能性が高いです」
太郎「いや、恨まれても困るんやけど……」
オカン「太郎、商売は恨まれることもあるんや。今回は恨まれて当然やけどな。でも先に仕掛けたんはあっちや」
太郎「……まぁ、確かにそうやな」
太郎は深く息をついた。
太郎「サカイが潰れかけてるなら、もう王都の商会に頼らんでもええ。こっちから他の領や国と直接取引したほうが早いな」
ユラ「太郎、街の生産力はもう他領を超えてる。取引を広げるべきだと思う」
太郎「よし……本格的に動くか」
玲奈の“経済戦争”授業はさらに暴走していた。
玲奈「文明を制する者が経済を制するのよ!」
学生たちが暴走し、街のインフラが一気に近代化していく。
魔導街灯。
魔導給水。
魔導下水。
魔導通信塔。
魔導冷暖送風機。
魔導馬車交通網。
太郎「いや、これもう国の仕事やろ……」
オカン「太郎、若いもんは勢いがあるんや」
そこへ、職人たちが次々と押し寄せてきた。
職人「太郎様! オリハルコン繊維の軽装防具が完成しました!」
太郎「お、ついに来たか」
そこへ晴斗が駆け込んでくる。
晴斗「太郎! 俺のもできたぞ! 勇者装備(改)!」
太郎「お前、また強くなったんか」
晴斗「オリハルコンベースで作ってもらった! 加護も“勇者の加護・中位”に上がってる!」
太郎「……お前、勇者やのにどんどん強化されていくな」
晴斗「太郎もミスリルのままじゃもったいないだろ。変えとけって」
太郎「……せやな。ほな、俺も変えるか」
太郎は新しい防具を手に取った。
太郎「軽っ!? なんやこれ!」
オカン「太郎、あんたも強くなってきたなぁ」
太郎はミスリル装備を脱ぎ、
オリハルコン繊維軽装防具に着替えた。
太郎の街の噂は、各国へ一気に広がった。
■ キョウ帝国
マッチャ「太郎殿、皇女コハク様より伝言です。前にいただいた料理……帝国中で話題になっております」
太郎「そんな広まったんか……?」
マッチャ「はい。コハク様は“帝国の食文化に融合させよ”と命じられました。追加のレシピと食材……ぜひいただけませんか?」
太郎「えらいことになってんな……」
マッチャ「コハク様の立場は爆上がりです。太郎殿との繋がりが“皇女の功績”として扱われております」
太郎「いや、俺はただの商人やって……!」
■ ナラシア聖王国
使者「太郎殿、どうかご無理なさらず。我らは“聖具用の神聖金(ヒカリ金)”と“祈祷用香草”を求めております」
太郎「そんなもん、うちのダンジョンで採れるんか?」
使者「太郎殿の街の素材は、どれも神々の加護を感じます。聖王家としても、ぜひ良き関係を築きたいのです」
太郎「……なんか、急に格上扱いされてない?」
オカン「太郎、あんたの街が強なりすぎたんや」
■ コウベ共和国
商人「太郎殿、ええ噂が海の向こうまで届いとりますわ。氷ダンジョンの冷凍技術……ぜひ、うちの港でも扱わせてもらえまへんか?」
太郎「冷凍輸送……そんな需要あるんか?」
商人「西国は遠いんですわ。鮮度が保てたら、交易が何倍にも広がりますさかいに」
太郎「なるほど……これは商機やな」
取引が爆発的に増え、税収は跳ね上がった。
辺境伯が顔色変えて訪ねてきた。
辺境伯「太郎殿! 税収の一割が……なぜこんな金額になる!? お前は……何者だ……?」
太郎「いや、俺はただの商人やって……!」
辺境伯「……王国が動くぞ。これは、さすがに危険視されるぞ」
辺境伯の懸念した通り、王国はこの急成長を危惧した。
王国貴族「太郎の街……危険すぎる。反乱の兆候かもしれん。密偵を送れ」
街に不審者が増え始める。
蒼真「太郎、スパイが多すぎる」
太郎「なんでスパイまで来んねん!」
蒼真は風狼を放ち、密偵の尾行・監視・追跡を開始した。
風狼。
オカン「太郎、蒼真くんは優秀やなぁ」
さらに、商人たちの噂が王都で誇張されていく。
「太郎は新国家を作るつもりだ」
「帝国と繋がっている」
「軍事力を持っている」
「税収が王都を超える勢い」
「……これは危険だ。すぐに使者を送れ」
その日の夕方。
警備兵「太郎様! 王都からの使者が……!」
太郎「またかい! なんで王都まで動くねん!」
蒼真「太郎、これは……ただの挨拶じゃないと思う」
オカン「太郎、覚悟しとき。これは大きな波が来るで」
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【山田太郎】
職業:あきんど レベル:1(固定)
■ 基本ステータス
筋力:D+ 敏捷:C+ 体力:C-
魔力:C 精神:C- 知力:D+
器用:C+ 幸運:F+
■ 内部ステータス
内部レベル:47
内部補正:全ステ+130%
内部幸運:A
■ ユニークスキル
<オカン>
└<鑑定+3> <経験値運用> <サーバーストレージ>
<未来予測+1> <超魔改造>
<金で解決できへんことない>
└<札束でしばく> <課金ガチャ>
■ スキル
<領地繁栄(進化)>
<魔法>
└<属性魔法> <魔力制御上級> <解呪> <ゴーレム操作>
<武術中級>
└<回避+2> <串うち乱れ撃ち>
<剣術中級>
└<レイピア中級> <高速刺突・極> <二刀流基礎> <ハヤブサ嵐舞>
<耐性>
└<熱耐性+3> <氷耐性+2> <精神抵抗> <おかんの手>
■加護
<勇者との絆>
■ 装備
オリハルコン繊維軽装防具
オリハルコン製コテ
オリハルコン製ピック
ミスリル製串
ゴーレムの指輪
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太郎「……なんか、俺だけ商人のはずやのに、どんどん戦闘力上がってへん」
オカン「太郎、あんたは商人やなくて“商戦”の戦士なんや」
太郎「うまいこと言うて誤魔化すなや」
蒼真「太郎、もう諦めろ。街の発展=太郎の強化だ」
太郎「いや、なんでやねん」
ユラ「太郎さん、次は“外交戦”が始まりますえ」
太郎「聞きたくない未来が聞こえた」
マッチャ「奥様方の外交も激化しますえ。宝石が飛び交いますわ」
太郎「なんで奥様戦争まで始まんねん」
オカン「太郎、覚悟しぃ。これからが本番や」
読んでくれてほんまおおきに。主人公は最弱ステータスやのに、自作AIだけは最強クラスでついてくるというバグみたいな状況で冒険しとります。
オカンは「ブクマ押しとき!損はさせへん!」とか「★評価?そら押すやろ常識やん!」と作者より前に出てくる始末です。
もし少しでも笑えた、続き読みたい、オカンうるさいけど好き、など思ってくれたら、ブクマや★評価で応援してくれたらオカンがめちゃくちゃ調子に乗ります。作者もついでに元気になります。ほな、次回もよろしく頼むで。
この作品はカクヨムにも同時投稿しており、どちらでも読みやすいように調整しています。更新はできるかぎり 毎日2回でがんばります。




