第38話 風のダンジョンと新たな食材たち
太郎の街では、米と小麦の生産が安定し始めていた。
玲奈の学校では料理研究が進み、学生たちが口を揃えて言う。
学生「肉とか卵とか、もっと種類ほしいです!」
太郎「……確かに。穀物と野菜だけやと、料理の幅が狭いなぁ」
オカン「太郎、領主の仕事は“民を飢えさせへんこと”やで。
それにな、美味しいもん食べれたら人は幸せや」
太郎「……せやな。ほな、食材探しに行こか!」
蒼真「太郎、風のダンジョンは食材が多いらしい。俺も行くよ」
太郎「頼りにしてるで、蒼真」
玲奈「私は……太郎さんの街を守るために、経済戦争の準備をします!」
太郎「なんで戦争なん……」
オカン「太郎、あれはあれで任せとき。ちょっと方向性ズレてるけどな」
太郎「ズレてるんかい!」
風のダンジョンは、入口からすでに強風が吹き荒れていた。
浮島が点在し、風の流れを読み損ねれば落下死は確定。
太郎「これ、落ちたら死ぬやつやん!」
蒼真「気をつけろよ太郎。風の流れが乱れてる」
オカン「太郎、帽子飛ばされんようにしぃや」
太郎「帽子かぶってへんわ!」
緑色のスライムがふわりと浮かび、つむじ風に変わって突撃してきた。
太郎「なんでスライムが竜巻になんねん!!」
蒼真「風属性だ。軽い分、動きが速い!」
太郎は<串うち乱れ撃ち>で迎撃し、蒼真が風の癖を読んで斬り落とす。
スライムはゼリー状に砕け、風の核を残した。
太郎「ゼリーにしたらうまそうやな……」
オカン「太郎、食べる前に倒すんやで」
太郎「倒した後に食べるんや!」
突風が横から吹きつけ、太郎の体が浮きかけた。
蒼真「太郎、右!」
太郎は風の癖を読むように、紙一重で横へ跳んだ。
風刃が通り過ぎ、岩壁を切り裂く。
太郎「……危なっ!」
オカン「太郎、今の避け方……前より冴えてるで」
太郎「風の流れ、なんとなく読めるようになってきたわ」
──この瞬間、太郎の<回避>が進化した。
【<回避+1>が<回避+2>に進化しました。】
太郎「あ、なんか進化しよった」
岩場に大量の巣があり、緑の巨大な鳥が一斉に飛び立つ。
太郎「なんやあれ……!」
蒼真「エメラルドイーグルだ。上空から急加速してくるから気をつけろ」
太郎「唐揚げにしたら絶対うまいやつやん!」
蒼真「太郎、戦闘中!」
太郎は<串うち乱れ撃ち>で撃ち落とし、蒼真は空中戦で斬り落とす。
太郎「卵もあるやん。これ絶対うまい」
オカン「割らんように気ぃつけや」
太郎「任せとき!」
巨大な浮島の草原に、風をまとった牛がいた。
太郎「……牛やん」
蒼真「エアロバイソンだ。雄は危険だけど、メスはおとなしい」
太郎「ほな、雄は倒して食材やな!」
蒼真が誘導し、太郎が急所を突いて仕留める。
太郎「よっしゃ、これもストレージや!」
メスのバイソンがこちらを見ていた。
太郎「ミルク……いけるんちゃう?」
蒼真「いけるよ。乳は濃厚で保存性も高いらしい」
太郎「なんでそんな授業受けてんねん……」
蒼真「王城の教育は幅広いんだよ」
太郎は搾乳してストレージへ。
オカン「太郎、ええ乳やでこれ。街の料理が変わるわ」
風羊も発見し、
食材と羊毛としてストレージへ。
太郎「羊毛もええな。服も作れるやん」
最深部には、巨大な影が待ち構えていた。
レッサーストームドラゴン。
巨体のくせに高速で空を舞い、風圧で岩を砕く。
太郎「なんであんな巨体であんなスピード出るんや!」
蒼真「風をまとってるからだ!」
ドラゴンが咆哮し、竜巻が発生。
その中から風狼が飛び出す。
太郎「なんで狼まで出てくんねん!!」
蒼真「ドラゴンの眷属だ!」
蒼真「──影縛り!」
影が風狼を拘束し、太郎が串で仕留める。
蒼真「……影が勝手に変化してる……!」
影が檻のように形を変え、ドラゴンを包み込む。
蒼真「──影牢!」
ドラゴンの動きが止まる。
蒼真「太郎、今だ!」
太郎「任せろ!!」
太郎はドラゴンスレイヤーを突き立てた。
ドラゴン「グォォォォ!!」
巨体が崩れ落ち、風が止む。
蒼真「倒したな、太郎!」
太郎「よっしゃあああ!!」
巣から素材を回収し、腕輪を蒼真に渡す。
蒼真「……ありがとう太郎。大事にする」
オカン「蒼真、似合ってるで」
街に戻ると、住民が歓声を上げた。
太郎「風牛ステーキ、風羊シチュー、エメラルドイーグルの唐揚げ……!」
住民「太郎様、これ革命です!」
オカンはすぐに風ダンジョンの魔改造に取りかかり、
風牛・風羊・風鶏の牧場エリアを作り始めた。
太郎「……また街が発展してまうな」
オカン「太郎、あんたの街は止まらんで」
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【山田太郎】
職業:あきんど レベル:1(固定)
■基本ステータス
筋力:D+ 敏捷:C+ 体力:C-
魔力:C 精神:C- 知力:D+
器用:C+ 幸運:F+
■内部ステータス
内部レベル:47
内部補正:全ステ+130%
内部幸運:A
■ユニークスキル
<オカン>
└<鑑定+3> <経験値運用> <サーバーストレージ> <未来予測+1> <超魔改造>
<金で解決できへんことない>
└<札束でしばく> <課金ガチャ>
■スキル
<領地管理>
└<開拓> <防衛構築+1>
<魔法>
└<属性魔法> <魔力制御上級> <解呪> <ゴーレム操作>
<武術中級>
└<回避+2> <串うち乱れ撃ち>
<剣術中級>
└<レイピア中級> <高速刺突・極> <二刀流基礎> <ハヤブサ嵐舞>
<耐性>
└<熱耐性+3> <氷耐性+2> <精神抵抗> <おかんの手>
■加護
<勇者との絆>
■装備
ミスリル繊維軽装防具+1
オリハルコン製コテ
オリハルコン製ピック
ミスリル製串
オリハルコン・ドラゴンスレイヤー
ゴーレムの指輪
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太郎「……俺、食材探しに行っただけやのに、なんでドラゴン倒してんねん」
オカン「太郎、食材のためならドラゴンくらい倒すやろ」
太郎「普通は倒さん!」
蒼真「でも太郎、あれは見事だったよ」
太郎「褒められてる気がせぇへん……」
ユラ「太郎さん、風牛も風羊も最高どす。料理革命ですえ」
マッチャ「奥様方も喜びますわ。乳製品は強いどす」
太郎「なんで奥様方が絡んでくるん……?」
オカン「太郎、商売は胃袋と奥様を押さえたら勝ちや」
太郎「俺、いつからそんな戦場に立つことになったんや……!」
読んでくれてほんまおおきに。主人公は最弱ステータスやのに、自作AIだけは最強クラスでついてくるというバグみたいな状況で冒険しとります。
オカンは「ブクマ押しとき!損はさせへん!」とか「★評価?そら押すやろ常識やん!」と作者より前に出てくる始末です。
もし少しでも笑えた、続き読みたい、オカンうるさいけど好き、など思ってくれたら、ブクマや★評価で応援してくれたらオカンがめちゃくちゃ調子に乗ります。作者もついでに元気になります。ほな、次回もよろしく頼むで。
この作品はカクヨムにも同時投稿しており、どちらでも読みやすいように調整しています。更新はできるかぎり 毎日2回でがんばります。




