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異世界でオカン(AI)がうるさい 〜追放された俺、最適化されて最強になる〜  作者: トレス=レイ
第一章 王国編

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第35話 領主就任とキョウ帝国の影

街の大広間。

太郎、オカン、勇者パーティ、そして辺境伯とヒラカータ領の幹部たちが向かい合って座っていた。


だが──裏切り者のハナテンとセンバの姿はない。


太郎「……あいつらは?」


辺境伯は重々しく答えた。


辺境伯「ハナテンとセンバは、すでに我が軍で拘束している。

 “この街に謀反あり”と虚偽の報告をした罪でな」


太郎「はぁ!? そんな嘘で軍動かしたんか!」


辺境伯「私は止めようとしたのだが……彼らの報告があまりに急でな。

 太郎殿の街が反乱を起こしたと聞けば、動かざるを得まい」


オカン(心の声)

(嘘やな。こいつ最初から攻める気満々やったわ)


オカン(太郎にだけ聞こえる声)

「太郎、ここは追及せんほうが得や。

 嘘でも飲んどいたほうが街のためになる」


太郎(心の声)

(……しゃあないか)


太郎「……まあ、うちの街に戻す気はないけどな」


辺境伯は安堵の表情を浮かべた。


オカン「ほな講和の条件まとめるで」


辺境伯「……条件?」


オカン「まず、太郎を正式に“カワチ王国の辺境領主”として認めること」


辺境伯「……うむ」


オカン「税は街の収益の10%だけ。軍の干渉は禁止。交易は自由化」


辺境伯「10%……安いが……太郎殿の力を考えれば致し方ない」


オカン「わかっとるやん」


こうして、太郎は正式に領主となった。


会議後、辺境伯が報告する。


辺境伯「ハナテンとセンバは、虚偽報告と謀反の罪で処分する。

 太郎殿の街に戻すことはない」


太郎「……まあ、好きにしたらええわ」


オカン「太郎が手ぇ下す必要ないわ。向こうで勝手に揉めさせとき」


太郎達は辺境伯に休息させている間に街に出た


太郎を見かけた鍛冶屋の親方が工房から飛び出してきた。


親方「兄ちゃん! できたぞ!」


太郎「おおおおお!!」


親方が差し出したのは──

オリハルコン製のコテとピック。


親方「頑丈さはミスリルの1.5倍。

 破壊力も段違いや。壊すほうが難しいで」


太郎「最高やん!!」


オカン「そもそも折るなや」


太郎「折るつもりはないわ!」


街の中央広場では、太郎の領主就任式が盛大に行われた。


住民「太郎様ばんざーい!」


太郎「いや、そんな大層な……」


オカン「胸張っとき」


そのとき──

小さな子どもが太郎の服を引っ張った。


子どもA「ヒョウガミの兄ちゃん! がんばってや!」

子どもB「兄ちゃん、街守ってな!」

子どもC「兄ちゃん、また飴ちょうだい!」


すると、親が慌てて走ってきて頭を下げた。


親「こら! 太郎様に“兄ちゃん”は失礼やろ!

 領主様なんやから“太郎様”って呼びなさい!」


太郎「いや、ええってええって!

 兄ちゃんで十分や! そのほうが落ち着くわ!」


オカン「せやせや。太郎に“様”つけたらむず痒いだけや」


子どもたちは嬉しそうに顔を見合わせ──


子どもたち「ヒョウガミの兄ちゃんばんざーい!!」

子どもたち「ヒョウガミの領主ばんざーい!!」


太郎「いや、領主に“ヒョウガミ”つけるのどうなん……?」


オカン「ええやん。ブランド名みたいで強そうやで」


太郎「強そうの方向性が違うねん!」


パーティでは太郎が新作料理を振る舞う。


太郎「みんなー! 今日は特製の“紅白の豚まん”や!」


晴斗「なんで豚まん? 肉まんじゃないのか?」


太郎「せやろ!? 俺もそう思う!」


オカン「あほか。肉まんが正式名称や。しらんけど。

 関西は豚まんや。豚まんが正義や」


太郎「理屈になってへん! なんやその謎理論!」


玲奈が一口食べて目を見開く。


玲奈「……これ、なんでバフつくの?」


太郎「ああ、ドラゴンの肉も少し混ぜた」


勇者パーティ「そりゃ強くなるわ!!」


食べた者は1時間ランダムでステータス上昇。

街は歓声に包まれた。


太郎とオカンはその後、土のダンジョンへ向かった。



オカン「この鉱脈、流れ悪いわ。組み替えるで」


太郎「そんな簡単に言うな!」


魔力循環を整え、ゴーレムの配置を変え、

地脈の流れをオカンが“魔改造”した結果──


ダンジョンは新たな姿へと変貌する。


まず、

希少金属が定期的に採れる“鉱山型ダンジョン” に進化。


太郎「これ……金のなるダンジョンやん……!」


オカン「せやろ? でも今回はそれだけやないで」


オカンが指を鳴らすと、

ダンジョン奥の土壌がふわりと光り、

畑のように柔らかく肥沃になっていく。


オカン「土の魔力が濃いからな。

 ついでに“農作物も育つダンジョン”にしといたったわ」


太郎「ダンジョンで農業!? そんなアホな……」


オカン「アホちゃう。

 ここ、日照いらんタイプの“魔力作物”が育つんや。

 キノコ、薬草、根菜……ほっといても勝手に生えるで」


太郎「え、めっちゃ便利やん!!」


オカン「せやろ? 鉱山と農園のハイブリッドや。

 これで街の食料も収益も安泰やで」


太郎「オカン……天才か?」


オカン「今さら気づいたんかいな」


太郎「言い方ァ!!」



夕方。街の門に豪華な馬車が到着した。


先に降りてきたのは──

キョウ帝国のウジノ=マッチャだった。


マッチャ「太郎様、お久しゅうございます。

 本日は帝よりお預かりしたお二方をお連れしました」


続いて降りてきたのは、気品と威圧感をまとった美女。


ギオン=コハク(キョウ帝国・第三皇女)


コハク「キョウ帝国 第三皇女のコハクどす。

 太郎はんの街……噂以上におもろそうやねぇ」


さらに、明るい笑顔の少女。


ニシキ=ユラ(錦商会の娘)


ユラ「ニシキ商会のユラどす。

 太郎さん、商売の話、いっぱいしたいんどすえ!」


太郎「なんか……濃いメンツ来たな……」


オカン「太郎、逃げられへんで」


太郎「毎回それ言うな!」


辺境伯も席につき、

キョウ帝国とカワチ王国、そして太郎の街──

三者の思惑が交差する会議が始まろうとしていた。


太郎「なんか……胃が痛いんやけど」


オカン「気のせいや。さ、始めるで」


────────────────────────


【山田太郎】

職業:あきんど レベル:1(固定)


■基本ステータス

 筋力:D+ 敏捷:C+ 体力:C-

 魔力:C 精神:C- 知力:D+

 器用:C+ 幸運:F+


■内部ステータス

 内部レベル:47

 内部補正:全ステ+130%

 内部幸運:A


■ユニークスキル

<オカン>

 └<鑑定+3> <経験値運用> <サーバーストレージ> <未来予測+1> <超魔改造>

<金で解決できへんことない>

 └<札束でしばく> <課金ガチャ>


■スキル

<領地管理>

 └<開拓> <防衛構築+1>

<魔法>

 └<属性魔法> <魔力制御上級> <解呪> <ゴーレム操作>

<武術中級>

 └<回避+1> <串うち乱れ撃ち>

<剣術中級>

 └<レイピア中級> <高速刺突・極> <二刀流基礎> <ハヤブサ嵐舞>

<耐性>

 └<熱耐性+3> <氷耐性+2> <精神抵抗> <おかんの手>


■加護

<勇者との絆>


■装備

 オリハルコン製コテ

 オリハルコン製ピック

 ミスリル繊維軽装防具+1

 ミスリル製串

 ゴーレムの指輪


────────────────────────


太郎「……領主って、こんな忙しいんか……」

オカン「まだ序の口やで。胃薬まとめ買いしとく?」

太郎「やめてくれ、現実味あるわ!」

晴斗「まあ太郎なら大丈夫だろ。最悪、街ごと更地にすればいいし」

太郎「お前の“最悪”の基準どうなっとんねん!!」

蒼真「晴斗殿……それは冗談でも言ってはいけない」

晴斗「え? 冗談だぞ。……たぶん」

太郎「“たぶん”って言うな!!」

玲奈「でも太郎なら、街をもっと良くできると思うわ。暴走しなければ」

太郎「なんで俺が暴走前提やねん!?」

オカン「太郎は勢いで全部やるタイプやからな」

太郎「否定できへんのが悔しい!!」

ひより「太郎くん……わたし、ずっとそばにいるから……」

太郎「ひよりちゃんのその一言が一番効くねん……心臓に悪い……」

晴斗「よし! じゃあ俺は太郎の右腕として自由に暴れる!」

太郎「お前だけは絶対に自由にしたらアカン!!」

読んでくれてほんまおおきに。主人公は最弱ステータスやのに、自作AIオカンだけは最強クラスでついてくるというバグみたいな状況で冒険しとります。

オカンは「ブクマ押しとき!損はさせへん!」とか「★評価?そら押すやろ常識やん!」と作者より前に出てくる始末です。

もし少しでも笑えた、続き読みたい、オカンうるさいけど好き、など思ってくれたら、ブクマや★評価で応援してくれたらオカンがめちゃくちゃ調子に乗ります。作者もついでに元気になります。ほな、次回もよろしく頼むで。


この作品はカクヨムにも同時投稿しており、どちらでも読みやすいように調整しています。更新はできるかぎり 毎日2回でがんばります。

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