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異世界でオカン(AI)がうるさい 〜追放された俺、最適化されて最強になる〜  作者: トレス=レイ


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第34話 街包囲戦と玲奈の極光

ダンジョンの出口を抜けた瞬間、太郎は息を呑んだ。


出口前には、街の住民が数人、血相を変えて駆け寄ってくる。


住民A「太郎さん!! 大変や!!」


住民B「街が……街が軍に囲まれてしもた!!」


太郎「えっ!? 軍って……どういうことや!?」


住民A「城壁の外や! 槍兵も弓兵も魔法兵も……本物の軍勢や!」


住民B「辺境伯家の旗が上がっとる!!」


太郎「なんでそんなことに……!」


オカン「これはガチの軍やで。遊びちゃう」


太郎「いやいやいやいや!!」


住民たちに急かされ、太郎は街へ戻る。


街に入ると、ひよりが駆け寄ってきて太郎の袖をぎゅっと掴んだ。


ひより「太郎くん……よかった……無事で……

街……ほんまに包囲されてる……」


太郎「ひよりちゃん……!」


オカン「太郎、状況は最悪や」


ギルド前では、住民が怯え、冒険者たちが臨戦態勢。

勇者パーティ(晴斗・玲奈・蒼真)が前線で準備していた。


晴斗「太郎! 遅いぞ! 街が攻められてる!」


太郎「見たらわかるわ!!」


玲奈は冷静に兵の動きを観察していた。


玲奈「……動きが整ってる。素人じゃない。厄介ね」


蒼真「数も多い。正面からは厳しい」


ひよりは太郎のそばで震えながらも、回復の準備をしている。


ひより「太郎くん……どうしよう……」


オカン「太郎、なんかせえ」


太郎「なんかって言われても!!」


太郎のコテとピックはドラゴン戦でボロボロ。

鍛冶屋の親方が見て眉をひそめる。


親方「……こりゃ限界やな。ミスリルでもよう耐えたほうや」


太郎「修理できます?」


親方「できるけど……どうせなら“オリハルコン製”に作り直したほうがいいな」


太郎「作れるんですか!?」


親方「材料はあるんだろ? 任せろ。最高の武器作ったる」


オカン「太郎、絶対強うなるで」


太郎「お願いします!!」


親方は工房に駆け込み、火を入れ始めた。


外から怒号が響く。


兵士「前進! 街を制圧せよ!!」


晴斗が剣を構えて前に出る。


晴斗「来るぞ!!」


戦闘が始まった。

晴斗の剣技は鋭いが、敵の数が多すぎる。


晴斗「くそっ……押し返せない……!」


蒼真「敵の魔法兵が厄介だ……!」


ひより「回復……間に合わない……!」


太郎「やばいやんこれ!!」


オカン「太郎、なんかせえ!」


太郎「だからなんかってなんやねん!!」


兵士たちが叫ぶ。


兵士「太郎を差し出せ! 街は助けてやる!」


太郎「なんで俺が原因みたいになってんねん!!」


オカン「太郎が街を発展させすぎたんや」


太郎「褒めてるんか貶してるんかどっちや!!」


太郎「……あっ、腕輪!!」


玲奈「え?」


太郎「これ、玲奈ちゃんがつけたほうがええってオカンが言うてたやつ!」


玲奈が腕輪を装備した瞬間──

空気が震えた。


玲奈「……すごい……魔力が……溢れてくる……!」


オカン「魔法職がつけたら本領発揮や」


太郎「玲奈ちゃん、頼む!!」


玲奈は静かに頷き、前に出る。


玲奈「──《極光爆炎オーロラ・フレア》!!」


空が白く染まり、

世界が一瞬、音を失った。


次の瞬間──

辺境伯軍の前衛が、光の奔流に飲まれて吹き飛んだ。


槍兵の列は崩れ、

弓兵は武器を取り落とし、

魔法兵は恐怖で詠唱を止め、

騎兵は馬ごとひっくり返る。


兵士「な、なんだこの魔法は!?」「前衛が……消えた……!」

「無理だ! 勝てるわけがない!!」


指揮官らしき男が叫ぶ。


指揮官「隊列を──隊列を立て直せ!! ……ぐっ、無理だ……!」


軍全体が混乱し、瓦解していく。

誰も前に出ようとしない。

誰も武器を構えない。

ただ、圧倒的な光の余韻に怯えている。


晴斗「すげぇ……!」


蒼真「これが……玲奈の本気……!」


太郎「腕輪、えぐいな……」


オカン「玲奈ちゃんの才能がえぐいんや」


辺境伯本人が白旗を掲げて前に出る。


辺境伯「……見事だ。あの魔法、もはや敵に回すべきではない」


太郎「え、あんたが辺境伯?」


辺境伯「うむ。太郎殿、そなたの力と街づくりの才、認めざるを得ぬ。

この地の領主として認めよう。和睦を望む」


太郎「え、えぇぇぇぇぇ!?」


オカン「やったな太郎! 領主やで領主!」


ひより「太郎くん……すごい……」


太郎(ひよりちゃんの“すごい”は全部持っていく……)


晴斗「太郎が領主か……まあ、悪くないな」


玲奈「街の人も喜ぶと思うわ」


蒼真「太郎殿なら、任せられる」


太郎「いや急展開すぎるやろ!!」


オカン「人生はノリと勢いや」


太郎「雑すぎるわ!!」


────────────────────────


【山田太郎】

職業:あきんど レベル:1(固定)


■基本ステータス

 筋力:D+ 敏捷:C+ 体力:C-

 魔力:C 精神:C- 知力:D+

 器用:C+ 幸運:F+


■内部ステータス

 内部レベル:46

 内部補正:全ステ+125%

 内部幸運:A


■ユニークスキル

<オカン>

 └<鑑定+3> <経験値運用> <サーバーストレージ> <未来予測+1> <超魔改造>

<金で解決できへんことない>

 └<札束でしばく> <課金ガチャ>


■スキル

<領地管理>

 └<開拓> <防衛構築+1>

<魔法>

 └<属性魔法> <魔力制御上級> <解呪> <ゴーレム操作>

<武術中級>

 └<回避+1> <串うち乱れ撃ち>

<剣術中級>

 └<レイピア中級> <高速刺突・極> <二刀流基礎> <ハヤブサ嵐舞>

<耐性>

 └<熱耐性+3> <氷耐性+2> <精神抵抗> <おかんの手>


■加護

<勇者との絆>


■装備

 ミスリル繊維軽装防具+1

 ミスリル製コテ(損傷)

 ミスリル製ピック(損傷)

 ミスリル製串

 ゴーレムの指輪


────────────────────────


太郎「領主って……俺、ほんまにやるんか……」

オカン「やるんや。もう逃げられへんで」

太郎「急に重いこと言うな!!」

晴斗「まあ太郎なら大丈夫だろ。失敗しても……最悪、街ごと更地にすればいいし」

太郎「お前の“最悪”の基準どうなっとんねん!? 怖いわ!!」

蒼真「晴斗殿……それは冗談でも言ってはいけない」

晴斗「え? 冗談だぞ? ……たぶん」

太郎「“たぶん”って言うな!!」

玲奈「太郎なら、街をもっと良くできるわ。……暴走しなければ」

太郎「なんで俺が暴走前提やねん!?」

オカン「太郎は勢いで全部やるタイプやからな」

太郎「否定できへんのが悔しい!!」

ひより「太郎くん……だいじょうぶ……わたし、そばにいるから……」

太郎「ひよりちゃんのその一言が一番効くねん……心臓に悪い……」

晴斗「よし、決まりだな! 太郎が領主で、俺たちが好き勝手暴れる!」

太郎「お前だけは絶対に自由にしたらアカン!!」

読んでくれてほんまおおきに。主人公は最弱ステータスやのに、自作AIオカンだけは最強クラスでついてくるというバグみたいな状況で冒険しとります。

オカンは「ブクマ押しとき!損はさせへん!」とか「★評価?そら押すやろ常識やん!」と作者より前に出てくる始末です。

もし少しでも笑えた、続き読みたい、オカンうるさいけど好き、など思ってくれたら、ブクマや★評価で応援してくれたらオカンがめちゃくちゃ調子に乗ります。作者もついでに元気になります。ほな、次回もよろしく頼むで。


この作品はカクヨムにも同時投稿しており、どちらでも読みやすいように調整しています。更新はできるかぎり 毎日2回でがんばります。

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